産経ニュース2017.7.22 20:34
戦前、戦後の台湾を生き抜いた人々を15年間追ったドキュメンタリー映画3部作の最終作「台湾萬歳(ばんざい)」の上映が22日、都内で始まった。太平洋と山々に囲まれた南東部・台東を舞台に、日本統治時代生まれの元漁師や先住民ブヌン族の若者らの暮らしを描いた。
第1作が日本時代に、第2作が戦後の戒厳令時代に焦点を当てたのに対し、今作では「太古から現代に至る台湾の時の流れ」を描き出した。題名は、激動の時代を乗り越えてきた人々への尊敬と、豊かな台湾の自然への畏敬の念の表れだ。
映画の世界に入ったきっかけも、台湾だった。平成10年、映画のロケ地を見に訪れた台北のバス停で、高齢の男性に日本語で話しかけられた。「お世話になった先生に会いたい」と語る姿に心を動かされ、「日本に台湾の日本語世代の声を届けたい」と地方紙記者から映画関連の仕事に転職。14年から第1作に取りかかった。
「台湾を撮れば日本が見える」と製作を続けてきたが、答えはまだ見つからない。「分からないから、撮り続けていく」。6月末に台東で開いた上映会で次作のテーマを聞かれ、こう答えた。「構想はまだ言えない。でも、台湾です」(台東 田中靖人)
http://www.sankei.com/world/news/170722/wor1707220030-n1.html
戦前、戦後の台湾を生き抜いた人々を15年間追ったドキュメンタリー映画3部作の最終作「台湾萬歳(ばんざい)」の上映が22日、都内で始まった。太平洋と山々に囲まれた南東部・台東を舞台に、日本統治時代生まれの元漁師や先住民ブヌン族の若者らの暮らしを描いた。
第1作が日本時代に、第2作が戦後の戒厳令時代に焦点を当てたのに対し、今作では「太古から現代に至る台湾の時の流れ」を描き出した。題名は、激動の時代を乗り越えてきた人々への尊敬と、豊かな台湾の自然への畏敬の念の表れだ。
映画の世界に入ったきっかけも、台湾だった。平成10年、映画のロケ地を見に訪れた台北のバス停で、高齢の男性に日本語で話しかけられた。「お世話になった先生に会いたい」と語る姿に心を動かされ、「日本に台湾の日本語世代の声を届けたい」と地方紙記者から映画関連の仕事に転職。14年から第1作に取りかかった。
「台湾を撮れば日本が見える」と製作を続けてきたが、答えはまだ見つからない。「分からないから、撮り続けていく」。6月末に台東で開いた上映会で次作のテーマを聞かれ、こう答えた。「構想はまだ言えない。でも、台湾です」(台東 田中靖人)
http://www.sankei.com/world/news/170722/wor1707220030-n1.html