毎日新聞 2015年09月02日 20時44分
【ブラジリア七井辰男、山口昭】「途上国も責任を持って化石燃料を使わないよう努めるべきだ」−−。ブラジリアで毎日新聞社との来日の調印式に臨んだアマゾンの環境保護活動家、マリナ・シルバさん(57)はそう強調し、年末にパリで開催される国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)では、すべての国がともに合意できる削減目標の策定を求めた。シルバさんはCOP21で非政府組織の会合に出席する予定だ。
ブラジルの環境相時代(2003〜08年)にアマゾンの森林伐採率を57%削減させたシルバさん。「アマゾンにはまだ、80%の森林が残っている。経済発展とエコロジーの調和を図りつつ持続可能な開発をどう進めていくべきかを日本の皆さんに伝えたい」と語った。まっすぐ相手を見つめながら語り、誠実な人柄が感じられる。
MOTTAINAIキャンペーンを提唱したケニアのノーベル平和賞受賞者、故ワンガリ・マータイさんとは国際会議で2度会ったという。最初は09年のコペンハーゲンで「彼女はアフリカで女性の地位向上、私はアマゾンでゴム採取労働者や先住民族の権利拡大の活動を続けてきた。生い立ちがよく似ていたこともあり、前から何度も会っていたような親近感を感じた」と話す。
マータイさんは優れた環境活動家に贈られるソフィー賞を04年に受賞し、その5年後にシルバさんが受賞。また、マータイさんは06年のトリノ冬季五輪、シルバさんは12年のロンドン五輪開会式で、それぞれ五輪旗の旗手を務めた。シルバさんの足取りは、マータイさんをたどっているかのようだ。
MOTTAINAIキャンペーンについてシルバさんは「(自分が取り組んできた)持続可能な発展に、人や資源をリスペクトするという新たな意味が加わると感じた。とても素晴らしい言葉で、あらゆる機会に紹介していきたい」と笑顔を見せた。
http://mainichi.jp/select/news/20150903k0000m040064000c.html
【ブラジリア七井辰男、山口昭】「途上国も責任を持って化石燃料を使わないよう努めるべきだ」−−。ブラジリアで毎日新聞社との来日の調印式に臨んだアマゾンの環境保護活動家、マリナ・シルバさん(57)はそう強調し、年末にパリで開催される国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)では、すべての国がともに合意できる削減目標の策定を求めた。シルバさんはCOP21で非政府組織の会合に出席する予定だ。
ブラジルの環境相時代(2003〜08年)にアマゾンの森林伐採率を57%削減させたシルバさん。「アマゾンにはまだ、80%の森林が残っている。経済発展とエコロジーの調和を図りつつ持続可能な開発をどう進めていくべきかを日本の皆さんに伝えたい」と語った。まっすぐ相手を見つめながら語り、誠実な人柄が感じられる。
MOTTAINAIキャンペーンを提唱したケニアのノーベル平和賞受賞者、故ワンガリ・マータイさんとは国際会議で2度会ったという。最初は09年のコペンハーゲンで「彼女はアフリカで女性の地位向上、私はアマゾンでゴム採取労働者や先住民族の権利拡大の活動を続けてきた。生い立ちがよく似ていたこともあり、前から何度も会っていたような親近感を感じた」と話す。
マータイさんは優れた環境活動家に贈られるソフィー賞を04年に受賞し、その5年後にシルバさんが受賞。また、マータイさんは06年のトリノ冬季五輪、シルバさんは12年のロンドン五輪開会式で、それぞれ五輪旗の旗手を務めた。シルバさんの足取りは、マータイさんをたどっているかのようだ。
MOTTAINAIキャンペーンについてシルバさんは「(自分が取り組んできた)持続可能な発展に、人や資源をリスペクトするという新たな意味が加わると感じた。とても素晴らしい言葉で、あらゆる機会に紹介していきたい」と笑顔を見せた。
http://mainichi.jp/select/news/20150903k0000m040064000c.html