サンパウロ新聞 13/10/01 (11:32)
グアルーリョス国際空港の新ターミナルの建設工事で労働者を劣悪な環境下で働かせていた容疑で、OAS建設会社と空港の管理責任者のGRUエアポート社が労働検察庁に起訴された。9月25日付エスタード紙(ウェブ版)が報じた。
同庁はOAS社に対して25件の労働違反を告知しており、同庁のブラックリストに加えられる可能性が高いという。さらに同社は、労働者からの収賄容疑で刑事的な捜査も進められている。
労働検察庁グアルーリョス局とサンパウロ地域労働雇用局(SRTE)が実施した共同捜査によって、劣悪な環境の宿泊施設11カ所で生活していた労働者111人を保護した。そのうち6人はパンカラル部族の先住民(インジオ)だったことも分かっている。
労働者らはOAS社の工事現場で働くという条件でブラジル北東部の各州から呼び寄せられていた。しかし、グアルーリョス市に到着後も契約上の仕事は何も無く、会社側から「予備登録者」としての扱いを受けていた。その後も雇用契約による労働開始を待機する間、テントのような宿泊施設での生活を強いられた。
ブラジルの労働法では、企業は地方からの出稼ぎ労働者に対して移転契約を結ぶことが義務付けられている。労働検察庁では、違法採用と住宅状況の欠如は奴隷労働に近い過酷な状況に労働者を置いていることになると警告している。また、GRUエアポート社も空港工事の管理者として連帯責任を問われている。
さらに労働者らの一部は就労枠を得るためにOAS社の社員から100~300レアルの贈賄を要求されており、サンパウロ州で働くために借金をして賄賂(わいろ)を支払ったとみられている。
検察庁は9月19日、OAS社とGRUエアポート社に対し、労働者の保護と賠償金の支払いを求めて雇用契約の差し止めを裁判所に請求した。その結果、両社に対してそれぞれ1500万レアルの支払いが命じられた。OAS社は、全労働者に対して約6000レアルの退職金と帰省のための航空チケットを支払ったと発表している。
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/15004/cat/1
グアルーリョス国際空港の新ターミナルの建設工事で労働者を劣悪な環境下で働かせていた容疑で、OAS建設会社と空港の管理責任者のGRUエアポート社が労働検察庁に起訴された。9月25日付エスタード紙(ウェブ版)が報じた。
同庁はOAS社に対して25件の労働違反を告知しており、同庁のブラックリストに加えられる可能性が高いという。さらに同社は、労働者からの収賄容疑で刑事的な捜査も進められている。
労働検察庁グアルーリョス局とサンパウロ地域労働雇用局(SRTE)が実施した共同捜査によって、劣悪な環境の宿泊施設11カ所で生活していた労働者111人を保護した。そのうち6人はパンカラル部族の先住民(インジオ)だったことも分かっている。
労働者らはOAS社の工事現場で働くという条件でブラジル北東部の各州から呼び寄せられていた。しかし、グアルーリョス市に到着後も契約上の仕事は何も無く、会社側から「予備登録者」としての扱いを受けていた。その後も雇用契約による労働開始を待機する間、テントのような宿泊施設での生活を強いられた。
ブラジルの労働法では、企業は地方からの出稼ぎ労働者に対して移転契約を結ぶことが義務付けられている。労働検察庁では、違法採用と住宅状況の欠如は奴隷労働に近い過酷な状況に労働者を置いていることになると警告している。また、GRUエアポート社も空港工事の管理者として連帯責任を問われている。
さらに労働者らの一部は就労枠を得るためにOAS社の社員から100~300レアルの贈賄を要求されており、サンパウロ州で働くために借金をして賄賂(わいろ)を支払ったとみられている。
検察庁は9月19日、OAS社とGRUエアポート社に対し、労働者の保護と賠償金の支払いを求めて雇用契約の差し止めを裁判所に請求した。その結果、両社に対してそれぞれ1500万レアルの支払いが命じられた。OAS社は、全労働者に対して約6000レアルの退職金と帰省のための航空チケットを支払ったと発表している。
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