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絶滅危惧種のバクを守れ、ニカラグア国立動物園の取り組み

2013-10-13 | 先住民族関連
AFPBB News  2013年10月12日 14:56 発信地:マサヤ/ニカラグア
【10月12日 AFP】中米のニカラグアは、絶滅の危機に直面しているバクを救うために最大限の努力を続けている。
 ニカラグアの専門家らは、バクの妊娠期間が長いこと、密猟、森林伐採による生息地の喪失などが個体数の減少につながっていると指摘する。
 ニカラグアの国立動物園でバク・プロジェクトを担当している獣医のエドゥアルド・サカサ(Eduardo Sacasa)氏は「バクの妊娠期間は400日と非常に長いため絶滅寸前になっている。バクは今ニカラグアのみならず世界で最も絶滅の危機にさらされている動物だ」とAFPに語った。
 中南米と東南アジアの森林に生息するバクは、その個性的な外見からアリクイや小型のカバと間違われることもある。肉厚で物に巻き付けることができる長い鼻は、葉をつかんだり水中で呼吸したりするのに役立っている。
 妊娠期間が長いことに加えて、通常は1回の出産で1頭しか子を産まない。ウマやサイに似たひづめを持っており、成長すると最大で300キロの大きさになる場合もあり、寿命は最長で18年程度。植物の種をまき散らす上で大きな役割を果たしているため、「森の庭師」の異名で呼ばれている。
 サカサ氏は、間もなく自然に返されて追跡調査の対象になる予定の動物園育ちのバクのつがい、2歳のマヤ(Maya)とカルブリート(Carburito)を見つめながら「彼らの行動範囲がどのくらい広いかや、どのようにして環境に適応するかを調査する予定だ──生き延びてくれれば。そうならないかもしれないが」と話す。
 マヤとカルブリートは1~2か月以内に、ニカラグアのカリブ海沿岸にある広さ650ヘクタールのカーカクリーク(Kahka Creek)自然保護区に軍用ヘリで運ばれる予定だ。
 この人里離れた地域では、ニカラグアのバクを救おうという国立動物園の試みに「多くの小規模農家が進んで協力を申し出ている」とサカサ氏は言う。ニカラグア国内には数年前には2000頭のバクがいたとみられているが、現在では約500頭にまで減少したとみられている。
■食用にするため狩猟の対象に
 世界には4種のバクが生息しており、いずれも絶滅が危ぶまれている。ニカラグアのプロジェクトは、米ミシガン州立大学(Michigan State University)の専門家、クリストファー・ジョーダン(Christopher Jordan)氏や環境省、地元のNGOの支援も受けてきた。
 サカサ氏によると、カーカクリーク自然保護区内には、バクやその他の動物の生態調査のため65台のカメラが設置されている。
 国立動物園は自然保護区を囲むフェンスの建設を急ピッチで進めており、マヤとカルブリートを自然に返すのはその完成後になる見込みだ。必要となる1万ドル(約100万円)程度の寄付をソーシャルメディアのキャンペーンを通じて集めることを同動物園は望んでいる。
 バク保護プロジェクトを支援している環境保護団体Amarteのエンリケ・リムバウド(Enrique Rimbaud)氏によると、ニカラグア、ホンジュラス、コスタリカでバクが絶滅の危機に直面しているのは、食用にするため狩猟の対象になっているからだという。
 自然保護区が位置する地域の自治体は、食用のバクを年間4頭まで狩ることを先住民に認めており、これもバクの個体数減少の要因の1つになっているとリムバウド氏は述べている。(c)AFP/Blanca MOREL
http://www.afpbb.com/articles/-/3001294

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弔いの心 墓さまざま 中京で写真展 日本人の信仰、浮き彫り

2013-10-13 | アイヌ民族関連
京都新聞 2013年10月12日 14時00分
 全国にある多様な形の墓を撮影した写真展「ニッポンおくつき考現学」が、京都市中京区河原町通蛸薬師のギャラリー古都で開かれている。アイヌ民族の手作りの墓標や、戦死した兵士の人型墓石などを写した作品が、死者を弔うことの意味を問いかけている。
 京都市山科区の西向寺住職で写真家の佐和賢爾(さわけんじ)さん(45)。「墓に酒を供えるなど、仏教の本来の教えとは異なる弔いの形を不思議に感じ」、各地の埋葬の姿を知ろうと昨年2月から北海道、沖縄など全国11カ所を巡った。
 会場には作品73点が並ぶ。日中戦争で落命した兵士を思って作られた陸軍兵士像からは、遺族の悲しみがにじむ。早世した子を悼み賽(さい)の河原で積み上げられた石積は、親の無念さを伝える。仏教式の墓に十字を刻んだ隠れキリシタンの墓標には信仰への強い思い、木から削り出したアイヌ民族の墓からは親への温かい気持ちが感じられる。
 英国のストーン・ヘンジやイースター島のモアイ像を模した構造物がある北海道の霊園なども紹介する。
 佐和さんは「日本は仏教の教義よりも、骨や肉体への信仰が強いと感じた。死をタブー視せずに弔うとはどういう意味か考えてほしい」と話す。15日まで、午前10時~午後7時(最終日は午後3時まで)。入場無料。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20131012000061

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民芸の祖選ぶ手仕事の美 大津・県近美で「柳宗悦展」開幕

2013-10-13 | アイヌ民族関連
京都新聞 2013年10月12日 23時15分
 日用雑器や無名の職人の手仕事に美を見いだす民芸運動の創始者、柳宗悦(やなぎむねよし)(1889~1961年)が国内外で収集した品を集めた企画展「柳宗悦展-暮らしへの眼差(まなざ)し-」(京都新聞社など主催)が12日、大津市瀬田南大萱町の滋賀県立近代美術館で開幕した。宗悦の審美眼で選び抜かれた陶磁器や民族色豊かな衣装など計約400点が並んでいる。
 宗悦は、仏像調査で全国を回る中で、各地の文化に根ざした手仕事に触れ、「用の美」を見つめる美意識を確立するとともに、民族や地域による文化の多様性の尊重を説いた。
 会場には、宗悦が開いた日本民藝(みんげい)館(東京都)の所蔵品を中心に、朝鮮の陶磁器や素朴で温かみのある木喰(もくじき)仏、東北や琉球、アイヌの衣装、大津絵など、宗悦が美を見いだしたさまざまな分野の品がずらりと並ぶ。訪れた人は、宗悦のユニークな思想に迫る展示を興味深げに眺めていた。
 11月24日まで。月曜休館(祝日は開館し、翌火曜休館)。有料。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20131012000131

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「レッドスキンズ」改称を 米先住民要求、大統領も支持

2013-10-13 | 先住民族関連
47NEWS-2013/10/12 16:59  
【ワシントン共同】米首都ワシントンを本拠地とするプロフットボールNFLの「レッドスキンズ」の名称は米先住民(インディアン)の蔑称だとして、先住民らが改称を求め続けている。チーム側は強く拒否するが、最近になってオバマ大統領も改称を支持、論争が活発化している。
 「意図的ではないにしろ、相当数の人々が不快に思っているのであれば、私がオーナーなら変更を考える」。人種差別を自ら体験してきた黒人のオバマ大統領がこのほどAP通信にこう発言し、長年の論争に再び火を付けた。改称の要求は法廷闘争にもなっている。
【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201310/CN2013101201001652.html

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小樽市総合博物館で露博物館所蔵「アイヌ工芸品展」-日本初公開140点

2013-10-13 | アイヌ民族関連
小樽経済新聞 2013年10月12日
 小樽市総合博物館本館(小樽市手宮1)で10月11日、アイヌ工芸品展「ロシアが見たアイヌ文化」が始まった。
 日本では初公開となるロシア科学アカデミー・ピュートル大帝記念人類学民族博物館(通称:クンストカメラ)所蔵コレクションの中から約140点を展示公開する同展。かつての千島列島やサハリン(樺太)、北海道に広く居住していたアイヌ民族の歴史と文化を紹介する。
 クンストカメラは18世紀から20世紀初頭にかけて収集されたアイヌ民族たちの生活文化をうかがい知ることができる資料を多数所蔵。日本に現存しない資料が多く所蔵されるだけでなく、資料の収集者や収集年、収集地が判明していることなどから、非常に貴重な資料とされる。
 同日はクンストカメラ館長Y・K・チストフさんや中松義治小樽市長などを招き、開会式とテープカットが行われた後、学芸員が解説を行う特別観覧が行われた。
 同展の関連事業として、アイヌ文化の体験講座「アイヌ文様刺しゅう体験」(11月10日、要申し込み)、講演会「『ロシアから見たアイヌ文化-ロシア科学アカデミー・ピュートル大帝記念人類学民族博物館のコレクションより』の楽しみ方」(11月3日)、同展を解説するギャラリートーク(10月13日、10月20日、11月17日)などの企画が予定されている。
 開館時間は9時30分~17時。火曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は、大人=400円(夏季)、小人(中学生以下)無料ほか。11月25日まで。
http://otaru.keizai.biz/headline/188/

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ロシア所蔵のアイヌ文化一堂に 北海道・小樽で工芸品展

2013-10-13 | アイヌ民族関連
ロシア所蔵のアイヌ文化一堂に 北海道・小樽で工芸品展
<北海道新聞10月12日朝刊掲載>
 【小樽】国立ロシア科学アカデミー人類学民族学博物館(サンクトペテルブルク)が所蔵する、日本初公開のアイヌ風俗画や、アイヌ民族の生活道具など140点を集めた工芸品展「ロシアが見たアイヌ文化」が11日、小樽市総合博物館で始まった。
 アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)と小樽市総合博物館の主催。展示の目玉は、明治初期の絵師平沢屏山=びょうざん=(1822~76年)が描いたアイヌ風俗画3点。ほかにも、1890年当時に樺太アイヌが使っていたサケの皮でできた女性用の着物など、興味深い工芸品が並ぶ。
 11月25日まで(火曜休館)。午前9時半~午後5時。一般400円。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/entertainment/497583.html

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