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千歳のアイヌ民族猟師・姉崎さん死去 「クマは自分の師匠」自然を守る大切さ説く

2013-10-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (10/17 16:00)
 【千歳】「父はクマですね。本当にクマを知り尽くしたハンターだった」。14日に90歳で亡くなったアイヌ民族の猟師姉崎等さんについて、長女の渡部さゆりさん(55)は振り返る。「クマは私の師匠」と生前語っていた姉崎さんは、クマを追う一方、広葉樹の少なくなった山を憂えて、クマが暮らしやすい自然環境を守ることを訴え続けていた。
 胆振管内鵡川村(現むかわ町)出身の姉崎さんは、1920年代後半に千歳へ移り、アイヌ民族の集落で暮らした。母親がアイヌ民族で、父が屯田兵。12歳からイタチや野ウサギを捕って家を支え、戦後も結核で体の弱かった妻の治療費などをつくるため、米軍基地で働きながらクマなどを追い、90年頃まで猟を続けた。
 「私は、クマを自分の師匠だと本気で思っています」。著書「クマにあったらどうするか」(木楽舎、2002年)の書き出しで、姉崎さんはこう語った。山の歩き方は、クマの跡を追うことで学び、そのうちにクマの行動を知ったという。
 40年来の付き合いがあるヒグマ学習センターの前田菜穂子代表(65)は「発信器を付けたクマの行動監視に協力してくれた時には、発信器では分からない細かい場所を当ててくれた。神業に近かった」と話す。
 クマや自然への感謝も忘れない。渡部さんは40年前、自宅の裏で行った儀式を覚えている。捕らえたクマの毛皮と頭蓋骨をまつり、近所のお年寄りが踊る。「肉は絶対に売らず、分けて食べた。感謝を込めて、命をいただいていた」と語る。
 姉崎さんは、請われれば講演なども行った。そこで訴えたのは、人工林で木の実がならない針葉樹が増えることの弊害と、クマが暮らせる山の自然を守ることの大切さだ。「動物と人間の境界線が大事と考えていた」と渡部さん。クマを知り尽くしたからこそ、クマの立場で考えて環境保護を語っていた。(鈴木誠)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/498511.html

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アイヌ慰霊施設、前倒し検討=菅官房長官

2013-10-18 | アイヌ民族関連
時事通信 (2013/10/15-12:43)
 菅義偉官房長官は15日午前、首相官邸で北海道の高橋はるみ知事らと会談した。高橋知事は、2020年から北海道白老町で運営する予定のアイヌ文化の伝承施設「民族共生の象徴となる空間」のうち、アイヌの遺骨の慰霊施設は18年に設置を前倒しするよう要請。菅長官は「意向を踏まえてしっかり検討し、対処したい」と応じた。 
 政府は、民族共生の象徴となる空間を、20年の夏季東京五輪までに開設する方針。慰霊施設に関しては、全国11大学で保管されているアイヌの遺骨を集約できないか検討を進めている。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013101500377

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