ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

              【お知らせ】

【定休日は毎週水曜日です。】【10月も毎週日曜日は休業します。】【10月19日(土)は店主は終日不在です。店は通常通り営業します。】

金平鉱山の写真

2021-06-10 15:38:03 | 日記・エッセイ・コラム

先ほど、香林坊の書店で古書市が行われており、そこで「小松市制60周年記念誌 元気のでるまち 小松」(2000年小松市発行)を購入しました。なぜ、そのような古書を買ったかというと、私が小松市出身で、生まれ育った稚松校下が出ていたからではありません。それは、かつては鉱山で栄えた金野校下(麻畠町、江差町、大野町、金平町、金野町、五国寺町、花坂町)のあゆみの中に金平鉱山の写真が載っていたからです。

上の写真がそれです。

私は金平鉱山の写真は初めて見ました。尾小屋鉱山や遊泉寺銅山の写真なら、これまでに何度も見たことがありましたが、金平鉱山の写真は見たことがありませんでした。これまで目にしたことがあったのは江戸時代の金平金山絵巻だけでした。今回は偶然、目にしてしまったのですが、どうもあるところにはあったようです。

さらに五国寺鉱山の写真も期待しましたが、残念ながら、それはありませんでした。

小松市の石の保護条例ができる前までは、金平などは身近な鉱物産地だったと思います。それが、SNSの影響でか?、全国から採集派の人達が押し寄せ、乱獲が起きてしまいました。同じような現象は、全国各地で起きているようです。マナーの悪い採集派による乱獲は健全なる鉱物趣味の妨げとなっております。残念な事です。

最近の金平などはどうなっているのでしょうか?

ここ数年、鉱物産地には行っておりませんので、何も知らないのですが、かつての鉱山写真を見たりすると、その時代が偲ばれます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

五国寺鉱山産と思われる黄鉄鉱

2021-06-04 11:34:30 | 日記・エッセイ・コラム

とんでもないものを見てしまいました。

それは、昨日、テレビ金沢で放送された「花のテレ金ちゃん」の「誉のドコ行く?」(塚田誉アナが石川県内を歩くアポなし旅番組)でした。昨日は、小松市五国寺(ごこうじ)町編④でした。私は、普段はNHKの「かがのとイブニング」を見ているのですが、現在、私の出身地である小松市内を回っているので、その時間帯だけチャンネルを変えて見ているのです。

昨日見たとんでもないものとは、民家の玄関の軒下に置いてあった見事な黄鉄鉱の群晶です。それは10kg以上あるであろう大きなもので、雨にあたり金色に光り輝いておりました。そこは五国寺町ですから、恐らく五国寺鉱山(高見鉱山)で産出したものだろうと想像できます。五国寺鉱山というと京都大学総合博物館で見た比企コレクションの見事な緑鉛鉱を思い出します。今回の黄鉄鉱も博物館クラスのものと言えます。

そのような立派な標本が、雨ざらしにされているのです。驚きました。(小松市立博物館は何をやっているんだ!という気持ちになってしまいました。)

思うに、市内には、他にもまだまだ眠っているはずです。それらは日の目を見なければなりません。

「誉のドコ行く?」は「テレ金動画ちゃんねる」でも見れます。鉱物好きなら必見だと思います。

今日の写真はその五国寺鉱山産であろう黄鉄鉱ではなくペルー産の黄鉄鉱です。規則正しい条線が気に入っております。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リシャット構造

2021-06-01 11:11:11 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、主に古書中心に購入する準常連客とも言えるMさんが久しぶりに来店されました。Mさんは石コレクションは卒業されたそうですが、「石の華」の古書には興味があるらしく、当店の古書購入者ではトップになっております。

そのMさん、昨日は店に来るなりいきなり「リシャット構造」を知っていますか?と聞いてこられました。

私は何の事やらわかりませんでしたので、その発音を再確認して、「リシャット構造」を検索してみました。

Wikipediaには「アフリカ北西部、モーリタニアの中央部に位置する巨大な環状構造である。」として人工衛星から捉えたリシャット構造の写真が出ておりました。

私は、その写真を見て、最初は、そのような地質構造としては、ロシアの露天掘りダイヤモンド鉱山の写真に似ていると思いました。ところが、その同心円が連なる窪んだ環状構造は自然の造形で、隕石衝突によるクレーターでもなく、浸食と隆起が起こした地質現象らしいのです。

Wikipediaには外部リンクにGoogleマップによる全景があり、それを見ると、その全貌が拡大・縮小・ズーミングができ、非常に面白い、と思いました。

Mさん、ありがとうございました。知らなかったことを知ることができること、は喜びです。

ちょうど手元に小さな瑪瑙の欠片があったので、それをMさんに見せました。

上の写真がそれです。それは1cm足らずの小さなものですが、何となくリシャット構造に似ています。Mさんもそれを面白がりました。

その後、ビル・アトキンソンの石の写真集とレチュギア洞窟の写真集を見せると、Mさんはそれに見入っておりました。その2冊はまだ非売品にしておりますので販売はしませんでしたが、その代わりに石の文庫本を何冊か購入して頂きました。重ね重ね、ありがとうございました。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする