【お知らせ】
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ひとつ前のアクリル封入タンポポは、形態的には球体オブジェでしたが、用途的にはペーパーウェイトでした。ペーパーウェイトは日本語では文鎮です。文鎮とは、紙や書類が飛んだり動いたりしないように、重しとしてのせる文房具の事。習字などでは必要なものかもしれませんが、現代の日常生活ではあまり見かけないものになってしまったかもしれません。
今後、IT機器の進化と共にデジタル化の進んでいく社会では、紙の用途は減少していくでしょうし、文鎮化(スマホなどのデジタル機器において、動作・応答せず、修復も難しい状態)というネガティブな意味の言葉も登場しているくらいです。
ただ、思うに、文鎮とは極めて地球的な存在です。それは地球の重力を利用し、大気の流れに作用(反作用)しております。当然、宇宙のような無重力空間では意味を成しません。
そのような地球ならではの存在である文鎮は鉱物趣味的にも重要です。
上の写真は尾小屋鉱山のレール文鎮です。尾小屋鉄道の廃線の記念品として作られたものです。
上の写真は喜和田鉱山のもので、小さいのはトロッコのレールのものだからと思われます。
両者は鉱山の閉山の際の記念の意味を持っており、鉱物趣味のコレクションアイテムのひとつでもあります。
このブログの「梅鉢のような蛍石」(2016.08.05)の蛍石は、同じビルの3階にあるギャラリー「玄羅」さんに購入して頂きました。その蛍石は芳名帳の文鎮として使われております。どうも画廊などでは作家ものの文鎮は使えないらしく、石などの作者のいない自然物の文鎮が相応しいらしく、オシャレな感じがします。
石にはそんな使われ方があるものだ!と感心しました。