またもや若林鉱物標本の続編です。
先日、店に置いてあった鉱物本の古書を見ていると、結晶図が載っているページの中のある一つの結晶図が気になりました。
上の写真がそれです。
これはこのブログ「若林鉱物標本7」に出した黄銅鉱の双晶に似ていると思いました。
上の写真がそれです。どうでしょうか?
これはその古書の双晶の結晶図が出ているページです。
その古書とは「鉱物岩石鑑定要覧」(秋田鉱山専門学校教授 大橋良一 著)という戦前に発行された古書ですが、結晶図がたくさん出ていたので、10数年前に名古屋の古書市で入手したものです。
これまで、黄銅鉱は塊状のものが多く、結晶するものは少数派だと思っておりましたが、かつては驚くほど多様な結晶形態があった事に驚きを禁じえません。
若林鉱物標本はそのような事実を現代に知らしめてくださったような気がしております。