先ほど、東京のKさんから東京大学・若林鉱物標本の図録が届きました。
上の写真がそれです。
この図録は昨年の特別展(私は2度行きました。)の時には発行されず、ずっと心待ちにしていた待望の図録です。どうもその発行部数は少ないらしく、非常に貴重な図録と言えそうです。Kさん、本当にありがとうございます。
先ほどから店内でじっくりその図録を堪能しました。
あらためて若林鉱物標本のレベルの高さを実感し、その重要さを再認識しました。
その図録は、標本点数が多いために、個々の標本の写真のサイズが統一されているので、実物とのスケール感が合わないものもありますが、そのサイズはしっかり書いてあるので学術標本的な図録としての役割は果たしておりました。(特に重要だと思われる標本に限っては大きな写真になっておりました。)
昨今は外国産のファインミネラルの写真などが簡単に見れるようになっているためか、どうしても国産鉱物が地味に見えてしまうかもしれませんが、その中には、日本の鉱山黄金時代の投影と言うべき非常に重要な鉱物標本の数々が列挙されておりました。
それらの中でも特に黄銅鉱は特出すべきものがありました。それはこのブログでも何度か書いたと思います。
私的には、石川県人としては産地名などに気になる点が数か所ありましたが、同じ石川県出身の若林彌一郎の鉱物コレクションとして尊重したいと思っております。
いずれにせよ、ようやく、この図録を手にする事ができて、たいへん嬉しく思っております。