ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

泡1

2013-05-16 18:34:14 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「泡1」です。

昨日は定休日で、天気も良かったので、前から気になっていた氷見の「ひみ番屋街」に行って来ました。「ひみ番屋街」は氷見漁港場外市場に昨年秋にオープンした新しい道の駅で、飲食店やお土産物屋があり、そこに隣接して総湯(共同浴場)があります。

その総湯に朝一で入って来ました。昨日は天気が良かったものの空が白っぽく、期待していた海越しの立山連峰は見れませんでした。いつか温泉に浸かりながら海越しの立山連峰を見たいものだと思っております。密かに企んでいる事は満月の日に海沿いの旅館に泊まり、夜は海に沈んでいく満月を見て、その翌朝、海越しの立山連峰から昇る朝日を見る事です。お天気次第ですが、氷見ではそれが可能です。

今日は「泡1」です。

氷見温泉郷の総湯には炭酸風呂がありました。炭酸風呂は炭酸ガスが溶け込んだ風呂の事で、それは健康に良いとされています。私は健康よりもその泡そのものの方に興味が湧きました。湯に浸かっていると無数の泡が身体にまとわりついてきます。肌に付いた無数の泡の振る舞いは非常に面白く、その泡は払っても払っても新たに生成し執拗にまとわりつきます。それらの無数の微細な泡は銀色の球体で、非常に美しく見えました。「泡」にも「微」としての「美」があります。

「泡」といえばマイクロバブルの事を思い出します。マイクロバブルにも面白い特性があり、興味深いものがあります。すぐに思い出すのは愛知万博の日本館で見た海水魚と淡水魚の共生でしょうか。そのナノバブルの展示では鯛と鯉とが同じ水槽で泳いでいました。それは「石に花咲く」現象でした。

石のブログ的に「泡」を話題にするとすると、やはり最初は日本産の天然ダイヤモンドの発見の事にならざるを得ません。日本産の天然ダイヤモンド発見は2007年当時、大きなニュースになりました。

それは愛媛県の特殊な露頭の岩石から見つかりました。それはマントル捕獲岩(玄武岩中の苦土かんらん石)の中の二酸化炭素からなる流体含有物内の泡の中にありました。そのサイズはミクロンスケールで、顕微ラマン分光分析によって発見されました。

その発見の意義は大きく、その成因の解明も含めて大きなパラダイムシフトをもたらしました。我々の足下にはまだまだ未知の現象がたくさんあります。

「泡」では水入り水晶の存在も忘れてはなりません。

「泡2」に続きます。

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