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鉱物の部屋へのいざない

石川県鉱物同好会第3回採集会

2013-05-13 12:22:07 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、第3回採集会を行いました。

12
12ヶ滝

集合場所は小松市の12ヶ滝、晴天の下、今回は小学生も含めて総勢21名の参加でした。

今回の採集地は尾小屋、金平周辺です。焼き山の方は京都ナンバーや名古屋ナンバーの車が来ていたそうですが、今回の我々の採集地は重見坑と赤目脈のズリ場です。

まず、山本会長から今回の採集場所の説明がありました。会長は昭和26年の石川県地下資源調査報告書や尾小屋鉱山資料館資料を元に今回の採集場所の詳しい資料も用意して下さっておりました。このような事前の資料は貴重な情報になります。

全員の集合写真を撮った後、早速、最初の重見坑のズリ場へ向かいました。

Photo
重見坑のズリ場

重見脈は自然金を伴う石英脈で、かつて金鉱脈として稼行されておりました。昨日はさすがに金鉱脈の標本は見つかりませんでしたが、紫水晶や方鉛鉱、閃亜鉛鉱は容易く採取できました。

Photo_2
方鉛鉱(Galena)

Photo_3
閃亜鉛鉱(Sphalerite)

岩石を割ったばかりの方鉛鉱はキラキラして非常に美しく、鉱物も鮮度が重要です。小学生も鮮度の良い閃亜鉛鉱を見て喜んでいました。

Photo_4
炭焼き窯跡

採集場所に気になる穴がありました。会長から炭焼き窯の跡だと教えてもらいました。かつての鉱山は今では近代遺跡として扱われます。このような穴も近代遺跡の一部なのです。

午前中は重見坑の採集、昼食をはさんで、午後は赤目脈へ向かいました。

昼食はお弁当の方以外の皆さんは近くの「花水樹」に行きました。採取場所の近くで食事ができる店がある事は非常にありがたい事です。食事中の石談義も同好会ならではの楽しい時間です。

午後は赤目脈のズリ場での採集でした。写真を撮り忘れたのですが、Yさんが採集した黄銅鉱の結晶はなかなかのものでした。それは小さな水晶の群晶の中に小さな黄銅鉱の四面体三角形ピラミッドがチョコっと顔を出していました。それから会長が採集した重晶石の結晶もなかなかのものでした。それは5cmくらいの白い板状結晶でした。重晶石らしい重量感がありました。私はというと小さな水晶の欠片や重晶石の欠片くらいで大した収穫はありませんでした。採集会の目的は収穫よりも会員たちとのコミュニケーションだと思っております。

今回の採集会は天候にも恵まれ、楽しい時間を過ごす事ができました。早めの解散だったので、夕方には金沢に戻ってお店に出ました。

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2 コメント

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今日輝安鉱をそちらで購入した者です^_^ (MI)
2013-05-21 23:48:14
今日輝安鉱をそちらで購入した者です^_^
とても嬉しい掘り出し物でした(*^_^*)
見せて頂いたこの方鉛鉱、とても素敵でした!
どうしてこんなのがみつけられるのか不思議です笑
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MI 様 (MM)
2013-05-23 14:46:31
MI 様

コメント、ありがとうございます。
お返事が遅くなってすいません。
金平周辺にはまだまだ鉱物が眠っています。今後、ご案内する機会もあるかと思います。今後とも宜しくお願い申し上げます。
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