ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

立方体3

2012-04-24 11:42:22 | 日記・エッセイ・コラム

昨日の夕方から閉店時まで、複数のうれしい来客があり、楽しみながら充実できました。皆さん、本当にありがとうございました。

さて、立方体のテーマの3です。

水晶の立方体(キュービック水晶)をご存知でしょうか?

Dscf8841

Riverside,Eddy Co.,Newe Mexico U.S.A.

水晶が立方体になる事は原理的にあり得ません。写真の水晶は疑似立方体水晶と呼ぶべきです。

Dscf8835

写真を傾けて撮りなおしました。すると少し水晶らしい面影が見えてきます。この水晶を手に取ってよく見ると、水晶の六つの錐面を確認する事が出来ると思います。

鉱物の世界は面白いです。たまにですが、ありえない事が起きているような気にさせる事に遭遇します。先日の錐面が五つの水晶の登場もそうでした。そのような変種の水晶に遭遇する事も鉱物趣味の楽しみのひとつです。

上の写真の水晶の産地からは同じような水晶が採れています。そのような形になる何らかの成因があったのでしょう。

結晶成長にはまだまだ未知の現象が多いと思います。それだけに興味はつきません。

立方体がモチーフの漫画をひとつ紹介します。それは昨年末に発行された「闇の国々」の中の「狂騒のユルビカンド」です。その中では立方体が増殖していきます。それは結晶成長をイメージさせるような感覚です。

フランス語圏の漫画はB.D.(バンド・デシネ)またはバンデシネと呼ばれ、それは「9番目の芸術」と認識されています。実際、先日亡くなったメビウスやエンキ・ビラルの作品からは芸術的な雰囲気が溢れていますし、「狂騒のユルビカンド」のフランソワ・スクイテンの精緻な画には芸術的なエッセンスが詰まっています。

この「闇の国々」というB.D.、鉱物的・立方体的イメージを好みとする方にはおすすめです。

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