ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

謎の円筒形鉱物

2016-09-23 14:31:11 | 日記・エッセイ・コラム
先日、常連のKさんが近所の雑貨屋さんで買ってきたという鉱物を見せに店に持ってきました。その写真がこれです。



その店には、ずいぶん前から置いてあったらしいのですが、棚の奥の方に置いてあった事と見た目に汚いという印象で、長く売れ残っていたようです。それを取り出して見てみると、手ごろな値段で面白そうに思って購入したらしく、それを鑑定して欲しいという事で「石の華」に持って来られました。

それは雑貨屋さんだったので産地情報は不明との事でした。

私はそれが水晶と黄銅鉱と苦灰石と方解石、等の集合体だとお伝えしました。赤い色は鉄サビです。そして過去にそれと良く似たものを見たことがあり、それは恐らく中国の湖北省産のものだろうというような話をしました。

私はそれが面白い標本だとは思いましたが、結晶サイズがルーペサイズという事もあり、それほど興味を持てませんでした。









ところがです。昨日、その標本をルーぺで見ていた常連のNさんが突然「シャープペンシルの芯のようなものが張り付いている!」と言い出しました。その言葉に反応して私もその標本をよく見てみました。すると、数本の円筒形状のものがある事がわかり、さらにもう一人の常連のOさんが20倍率のルーペで見て無数の円形をした断面を発見しました。

これは何なのでしょうか?

円筒形の鉱物と言えば円筒鉱だと思いますが、有名なボリビア産の円筒鉱とは何となく雰囲気が違います。その断面も金色をしており、さらに中心部に芯のような形状もあります。

すぐにWeb上で類似の鉱物を探してみましたが、すぐには見つかりませんでした。

果たして、これは何なのでしょうか?気になっております。

それで今日のブログのテーマにすることにしました。

どなたか教えてください。宜しくお願い申し上げます。

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3 コメント

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鉛筆状黄銅鉱 (TY)
2016-09-24 10:00:49
写真で判断する限り、黄銅鉱だと思います。斑銅鉱のように見える部分もありますし。
おそらくは何か柱状の結晶を取り巻く形で黄銅鉱が成長したのではないですか?
鉛筆状黄銅鉱といったところかな?
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Unknown (MM)
2016-09-24 12:42:27
TY様 コメント、ありがとうございます。
私も最初は円筒形の黄銅鉱?かとも思いましたが、調べてみると、そのようなものは見つかりませんでした。ロマネシュ鉱のようなマンガン系の鉱物に細い柱状の結晶のものがありますので、もしかすると、それらに黄銅鉱が取り巻いたものかもしれませんね。鉛筆状黄銅鉱とは言い得て妙だと思います。
返信する
鉛筆状黄銅鉱 (TY)
2016-09-24 14:34:45
“芯”にあたるものが何か?という問題が残りますが、これは肉眼鑑定の範囲を越えますね。専門家の測定機器を使った鑑定が必要でしょう。
間違えを承知で言えば、柱状の輝安鉱を黄銅鉱が取り巻いて成長したもののように見えます。
返信する

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