今日は「時間3」とします。(このブログでは過去に「時間」2015.06.29、「時間2」2015.06.30を書いておりました。)
一昨日のニュースでスティーブン・ホーキング博士の訃報を知りました。偉大な理論物理学者の死は人類にとっては大きな損失だと思います。その50年以上の車椅子生活は想像以上に長い時間だっただろうと思われますが、その間の研究業績を思うと、長い時間で良かったのかもしれません。(ご本人にとっては短い時間だったのかもしれませんが・・・)
ホーキング博士の理論物理学、宇宙論には時間が大きく関係しておりました。虚数時間を用いた宇宙誕生やタイムマシンを否定した時間順序保護仮説はその典型です。どうも時間の正体とは物理学的現象のひとつだったようです。
さて、このブログは物理のブログではありません。
先日、Web上のあるホームページで以前「石の華」で売っていた菊花石の写真を見ました。そして、それはその売値の3倍の値段で売られておりました。それを見て、色々、思いました。
転売されている事実は許容しなければならない現実だと思います。現にオークションサイトなど、その手のサイトは多々ありますし、リアルショップでもリサイクルショップなどもあります。その価格にしても客観的な絶対価格はないのですから、それが高くても安くても、それなりにアリだと思います。
そもそも、その菊花石はその前は「石の華」の商品でしたし、その前は私の個人所有物でした。さらに私の前の所有者もいたはずで、その前の事は知りません。それは産地から掘り出された後、数人の所有者を転々としたのかもしれません。
菊花石の成因の定説は無いようですが、その生成には日本列島の誕生や地球史的な長い時間が関わっていたはずです。
それを思うと人間の時間は短いのです。石の時間に比べれば人の時間は桁違いに短いのです。石を永遠に所有する事はできません。もしかすると石を所有しているという事は儚い幻想のようなものなのかもしれません。
そういう意味ではコレクションという時間は非常に短いのです。
だからこそ、そのような刹那の時間を大切にしたいと思います。