もう先週の事になってしまいましたが、奇妙なアメシストを入荷しました。
それが今日の石の写真です。これは出張販売してくださる石の問屋さんから仕入れたアメシストのクラスターです。その問屋さんは毎回ブラジル産の台座付きのアメシストクラスターをたくさん持ってくるのですが、それらは安価であるものの、そろそろ飽きてきたと思っておりました。ところが、たくさんある中にひとつだけ奇妙なアメシストが混ざっておりました。
それを横から撮ったものです。紫色の上に透明な水晶が被っています。
その透明な部分です。錐面が三つしかない奇妙な形をしております。一瞬、それが方解石のようにも見えますが、しっかり観察するとやはり水晶である事がわかりました。
それにしても、奇妙なアメシストだと思います。どうして、そのようなものが混ざっていたのかはわかりませんが、たくさんあると中には奇妙なものが少数ながらしっかりと存在しているのです。それが面白いのです。
石の世界には、まだまだ知らないものがたくさんあるのです。思うに、石の世界の面白さは、次々に見た事の無いものが現れる事にあるような気がします。私は石の世界に入ってもう20年以上になりますが、本来飽き性の私がまだ飽きていないのですから、石の世界は本当に奥深く広大なのだろうと思います。
石の店を始めてからは、鉱物マニア時代と違って、何が大きく違ったかと言うと、店に居ながらにして石を仕入れられるようになった事でしょうか。こちらから出向いて行かなくても、あちらから来て下さるのですから、ありがたい事だと思います。
そういえば、昨今、地方でもミネラルショーが開催されるようになってきました。金沢ではまだ無いのですが、全国的に少し多過ぎるような気がしております。特に、来年は名古屋では年間8回ものミネラルショーが行われるそうです。(私は8月のショーにだけ行きます。)どう考えても過熱し過ぎのような気がしております。
そうそう、今日は「奇妙なアメシスト」というタイトルですので、もうひとつ紹介します。
上の写真はアメシストクラスターの上に透明な水晶のクラスターが乗っているものです。アメシストクラスターの上に乗った方解石というタイプは良く見かけますが、紫水晶の上に透明な水晶のクラスターが乗っているものは珍しいと思います。その色合いの違いが際立ち、愛嬌が感じられて何となく可愛らしく感じてしまいます。
今日は「奇妙なアメシスト」でした。