昨日の夕方、初めてのご来店となる女性二人組のお客さんがいらっしゃいました。最初、お二人は一緒に店内を見回っておりましたが、次第に自らの興味と意思に従って別々の行動をし始めました。そのような行動を見ていると、いわゆるパワーストーン系の女性ではないように思えました。その同じ時間帯に、先にお一人の男性のお客さんが店内の石をご覧になられていましたが、3人とも会話無しのバラバラの動きをしていて、それが何となく面白く思えました。
ところが、その3人の動きは次第に店の中のある一角に集まり始めました。その一角とは店の奥の方に置いてあるコンテナを積んであるコーナーです。そのコンテナのコーナーは石の数や種類が多いという事もあって、その場所での滞在時間が長くなる傾向があります。女性二人は知り合い同士という事もあって、近距離で一緒に石を見る事は普通の行動だと思います。もう一人の男性もそのコンテナ近くのダンボールの中の石をご覧になっていたので、非常に接近した距離感となりました。まるで、粘菌の行動のようだと思いました。私は彼らに会話が生じるような気がして見ていましたが、3人とも石の方に集中しておりましたので、そのような現象は生じませんでした。
基本的に「石の華」にいらっしゃる方は石好きさんです。世間一般では石好きさんはマイナーな存在だからでしょうか?店の中でお客様同士の会話が生じるケースは多々あります。これまでに「石の華」で知り合って友人になった方々もいらっしゃいます。そんなケースの場合、私がその中に介在するケースもあります。
昨日の場合は、ちょうど同じ時間帯に、知人の来店も重なっていて、私がそちらの応対をしていたせいか、そのような状況にはならなかったようです。
昨日は、女性二人組のお一人が会計の為にレジの方にいらっしゃいました。私はその時に初めてその方と会話をしました。するとアートショップ「月映」さんから教えてもらって来ました、というお話で、話の中で、「アミメギンイロタマホコリ」の作者である和田真以子さんだとわかりました。
「アミメギンイロタマホコリ」とは「石の華」の入り口の白い壁の上部に掛けてある美術品の作品名です。
上の写真がそれです。
それは近くの「月映」さんで一昨年の12月に購入した和田さんの美大・卒業制作となる作品です。このブログの「月映」(2015.12.17)の話題のものです。
その作品の作者とのご対面でした。一緒にいらっしゃったもう一人の女性は和田さんの先輩で、お二人とも美術家の方だったのです。どうりで、普通の石好きさんではないと思えたのでした。
私は少しだけ粘菌の話をしましたが、会計時の短い会話では、「アミメギンイロタマホコリ」の詳しい作品解説はお尋ねできませんでした。
和田さんはいったんは他県に移住したものの、また金沢に戻ってきた、という事で、今後に期待したいと思います。