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鉱物の部屋へのいざない

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梅鉢のような蛍石

2016-08-05 13:55:25 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「梅鉢のような蛍石」です。

今日のブログの二つ前「5周年」でTYさんから頂いたコメントの中に「金沢風鉱物趣味」と言った言葉があり、その言葉が気になっておりました。その言葉の事を考えていると、店の蛍石のコーナーに「梅鉢のような蛍石」がある事を思い出しました。

今日の写真はそれです。







これはモロッコのEl-Hanman Mine産の蛍石の結晶の集合体です。写真では少しわかりにくいかもしれませんが、真上からと少し斜め上からと真裏の写真で、中心の八面体結晶の周りに五つの八面体結晶が取り巻いております。この集合体を見ていると「梅鉢のような蛍石」だと思ってしまいました。

梅鉢とは加賀藩前田家の家紋「加賀梅鉢」の梅鉢紋の事です。(梅鉢紋のルーツは菅原道真で、天満宮・天神に関係している家柄の家紋らしい)

金沢にいると、この梅鉢はいつでも至る所で見かけるマークで、無意識的に日常的に見ており、ある意味、金沢風な図形と言えると思います。

そのような環境下にいて写真のような蛍石の集合体を見ると、それが立体的な梅鉢のように見えてしまうのです。

「梅鉢のような蛍石」が店の中にある事自体は偶然かもしれませんが、「金沢風鉱物趣味」の一現象のように思えました。
コメント (2)
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