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鉱物の部屋へのいざない

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宮澤賢治と遊ぶ 鉱物の世界 その2

2016-08-19 13:23:21 | 日記・エッセイ・コラム
一昨日、小松の絵本館ホールで開催中の「宮澤賢治と遊ぶ 鉱物の世界」に再度行って参りました。今回は平日という事もあって、誰もいない静かな環境下で、展示物の写真を撮ったり、展示されている貴重な古書に目を通してきました。

多くの写真を撮影してきたのですが、今日はそれらの中から10点ほど厳選して出します。



まず、最初は山本宗則さんが採集した小松市内の岩石コーナーです。



それらの中から私が特に気になった水晶の写真です。この種の形態には無条件で反応してしまいます。



次は古書の数々です。和田維四郎の「金石学」や島津製作所標本部のカタログや「大鑛物学」等々、私も欲しいと思っている本が並んでおりました。思うにこれらの貴重な古書は標本以上に入手困難で、それらを入手出来た幸運を羨ましく思います。新刊本と違って古書との出会いは一回性のものです。その偶然をつかみ取る為の努力もさぞかしだったのだろうと思います。



上の写真は「大鑛物学」に挟み込まれていたものです。方眼紙に几帳面な字で結晶系の事が書かれておりました。恐らく、その所有者だった方が挟んだものだろうと思われます。そのまま古書市場に流れ出てしまったのだろうと思いますが、このような予期せぬものが出てくるところにも古書ならではの面白さがあります。



次は宮澤賢治の作品に出てくる作中鉱物のコーナーから、まず黄銅鉱です。実はこの黄銅鉱は見覚えのある標本で、確か足尾鉱山産のものだったと思います。結晶がモザイク状に重なっており、その様が魅力的だと思います。



そのコーナーには多くの種類の鉱物が並んでいますが、それらの中から霰石の写真を出します。石川県の県の石にもなった恋路海岸産の見事な霰石とスペイン産とアメリカ産の霰石が展示してありました。霰石のバリエーションも多彩で山本さんの審美眼が感じられました。





そのような山本さんならではの審美眼が感じられるコーナーもありました。それらの中から美しい紫水晶が立っている遊泉寺銅山産の水晶の晶洞の写真です。



それからオパールの水槽の中のエチオピア産と宝坂産の遊色オパールです。遊ぶ色、今回の展示会のタイトルにも通じて納得しました。



最後に、存在感のある火山弾です。これは小松市立博物館のバックヤードに入った時に私も見た記憶があります。今回のテーマではなくてはならない存在だと思いました。

展示会場では写真以外の鉱物もたくさん展示されております。非常に充実した展示会で、石好きさんは必見だと思いました。


コメント
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