昨日、小松市の「空とこども絵本館」で開催中の「宮澤賢治と遊ぶ鉱物の世界」に行って参りました。それは石川県鉱物同好会の初代会長だった山本宗則さんの個人コレクションを元に構成された展示会で、宮澤賢治誕生120年を記念して企画されました。昨日は山本宗則さんの石の解説会が行われており、私は同好会の仲間4人と2回目の会に出席してきました。
そこでは宮澤賢治が物語に織り込んだ石が作中文章と共に展示されており、賢治の作品世界を現実の鉱物標本で表現されていて、石好き+宮澤賢治好きにとってはたまらない展示空間だったと思います。場所も小松市の代表的アール・デコ建築である「絵本館ホール夢の本棚」(旧石川銀行のビルをリノベーションしたもの)で、展示空間そのものも賢治の時代に相応しい所だと思いました。(鉱物に関する賢治の時代の貴重な古書の数々も山本コレクションです。)
また、小松の石文化が日本遺産に認定された事もあって、小松の石コーナーも併設展示されており、あらためて山本コレクションのすごさを感じてしまいました。
石の解説は小松の石コーナーから始まりましたが、その話の中で出てきた花山法皇(小松史上の重要人物)も石好きだったのではないか、という話は特に面白かったと思います。宮澤賢治作品と石の話も興味深い話が多く、あらためて宮澤賢治作品を読み直したい心境にもなってしまいました。
昨日はカメラを忘れてしまって今日は写真無しです。(私はスマホを持っておりません。)展示物が素晴しすぎたので、来週の水曜日(店の定休日)に再度訪れて、じっくり写真を撮ったり、古書にも目を通したいと思っております。
昨日は、石の解説会が終わった後、山本さんと同好会の仲間達と近くの喫茶店で楽しい石談義をしました。その後、金沢に帰り、店に出ました。充実した時間だったと思います。