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鉱物の部屋へのいざない

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発見の喜び2

2014-05-04 12:05:31 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「発見の喜び2」です。ひとつ前のブログに続きます。

今朝のNHKニュース おはよう日本で70代コンビの「新星ハンター」を紹介しておりました。7年間で94個の新星を発見されたらしく元気なシルバー世代の象徴のようなコンビでした。その番組の中でおひとりが話していた事が印象的でした。それは「発見の喜び」という内容でした。彼らはただ単に新星を発見しているのではなく、その発見が天文学的に役に立っている事に喜びを感じている、というような内容でした。その「発見の喜び」は個人的な知的満足にとどまらず、その新星は登録され、人類の知の発展に貢献しているのです。そこに喜びを感じる、という立派なご意見だと思いました。

「発見の喜び2」は自己満足的な「発見の喜び」を越えて人類の共有する知の発展に貢献する喜びなのです。

それを見ていて、ふっと思いました。天文学の新星発見や太陽系外惑星の新発見は人類共有の新発見となります。植物学や動物学での新種の発見も然りです。そう言えば、鉱物学での新種発見も同じです。科学的な新発見も同様です。科学の歴史は新発見の歴史とも言えそうです。そのような歴史を考えると、これまでに多くの「発見の喜び」があったと思われます。それらの発見者の「発見の喜び」は人類共有の「発見の喜び2」にバージョンアップします。そして、究極の「発見の喜び」はノーベル賞受賞になるのでしょうか。

普段の鉱物採集や探石では残念ながら個人的な「発見の喜び」はあっても、なかなか「発見の喜び2」には飛躍できません。ただ、稀に「発見の喜び2」に繋がるケースもあるでしょう。自然は誰のものでもないのです。「発見の喜び2」を目指したいものです。

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