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鉱物の部屋へのいざない

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虹の石2

2012-10-16 12:49:23 | 日記・エッセイ・コラム

このブログは昨年の10月17日から始めました。明日は定休日でブログ更新できません。今日のブログが最初の1年目の最後の日のブログ更新となります。1年間、ありがとうございました。

今日は「虹の石2」です。

先日は「虹の石」として鉄系統の「虹の石」について書きましたが、銅系統にも「虹の石」があります。

Dscf2040

Dscf2044

OUMJRANE Morocco 黄銅鉱(Chalcopyrite)

上の写真は黄銅鉱の表面の酸化、水酸化で虹色に発色しているものです。黄銅鉱の持つ金色の表面に緑や青や紫の虹色が美しく現れています。鉄系の虹の石と同様に、虹色は表面だけで内部は元のままです。産出して新鮮な間は黄金色なのですが、空気にさらされ人の目につく際にこのような美しい色に変色しているのです。自然は妙な変化をしてくれます。不思議です。

銅の鉱物で似ているものに斑銅鉱があります。斑銅鉱も美しいメタリックな色で黄色から緑、青、紫へと変化していきます。

黄銅鉱と斑銅鉱は共産しやすく、両者とも美しい虹色を見せてくれます。

そういえば斑銅鉱はクジャク銅鉱という異名があり、言い得て妙だと思います。クジャクの羽も構造色で虹の石も構造色です。自然界には虹色という様々な構造色があり、石の世界でも様々な「虹の石」があるのです。





コメント
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