いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

来年度予算に反対!反対討論全文

2011-03-11 | Weblog
 都知事選に参戦を表明した石原慎太郎都知事が応援団長の、たちあがれ日本は、只今上程されました第一号議案、平成23年度大田区一般会計予算に反対の立場から討論いたします。

 来月24日には、大田区長・区議会議員選挙が行われます。すなわち、区長選挙では松原忠義区長を有権者が選択するのか否かは、神のみぞ知るのであります。選挙後には、区議会において連合審査会が行われ、新たな区長のもと編成された補正予算案を審議する予定であります。すなわち、今回の予算は人件費や継続事業など義務的経費のみを計上すべき骨格予算であるはずです。

 ところが、なんと、対前年1.8%増額の2308億8千万円余りという、前年度より多い「骨格予算」になっているのです。税収の落ち込みが厳しい中の1.8%増しの予算の帳尻あわせでは、長い間の努力の成果である積立基金を取り崩し繰入金として164億1986億円余りを歳入に繰入れています。まるで、理念なき民主党のバラマキ財政と同じ道をたどっているように思えてならないのです。

 また、各事業を見てみると、本来は「骨格予算」であり、新たな区長が決めるべき新規事業が多くみられるのも問題です。スポーツ振興計画の策定、景観計画の策定、自転車利用整備計画策定、など相変わらずの調査好きの予算に始まって、多くの政策的予算が新規事業として計上されています。失礼ながら笑ったのは新規事業で「犬のしつけ方教室」68万円でした。獣医師会の要望で入れたのでしょうが、これがなぜ「骨格予算」なのでしょうか。賛成する議員各位の良心にうかがいたいものであります。

 これでは、松原区長が「おれが必ず当選するのだ」と公言しているような予算であり、区民が別な方を選択した場合には、ほとんど政策予算がないほど使い切ってしまっています。平成19年の政権交代時にも同様のことがありました。それは、お役人出身の区長の時代でした。であれば、民間出身を標榜する松原区長こそ、お役人が積み上げた臭いが漂うこのような予算案ではなく、本来の「骨格予算」にして頂きたかったと思うのです。そのうえで、正々堂々戦って、勝ち残ったら、政策予算を補正で提出すればいいのです。

 それが、民主主義における首長の姿でもあります。松原区長の4年間は、すべてお役人主導、お役人の作った予算や施策を区長が追認する、まさに、今の地方議会と同じ構図を区長になられても実践されてしまったと映るのです。

 さらに、あれほど騒いだはずの京浜急行の京急蒲田駅通過問題が未解決にも関わらず、素直に大田区負担金、京急蒲田駅改善事業補助金など9億771万円余、連続立体交差事業に係る街路事業費として21億2832万円余を計上しているのは問題です。

 人件費では私たち6名の良識ある議員が半額にせよと提案した特別職等の異常に高額な退職手当が計上されています。4月、5月には、それぞれの任期切れによりたった4年間の在職で、松原区長には2314万円、両副区長には1336万円、一般職である教育長には843万円、代表監査委員には550万円の退職手当が支払われるのです。

 また、前政権の時代には23名だった年収1200万円を超える部長職を倍の46名にした松原区長は、来年度予算でも新たな課長職である「国際都市担当課長」と「蒲田再開発担当課長」、「大森再開発担当課長」の設置を決定していることも問題です。

 際限なく増える管理職、担当部長、担当課長は、もうやめようではありませんか。さらに、予算作成当局によれば、これらの課長は新たに人を配置するのか、兼職にするのかすら未定だそうです。いうなれば「格好だけの」職である可能性すらあるのです。

 いま、統一地方選挙を前にして新聞各紙は地方議会の体たらくの報道に終始しています。消費者庁長官である福嶋我孫子元市長は地方議員に対する講演会で次のように述べていました。

 「私の在任中の12年間、つまり12回の予算委員会では一度で予算案が通過したことは一度もなかった。予算書はいつも簡単な印刷で、何回も修正され予算となっていった。私を選挙で支援してくれた市議会議員の要望であっても議論していった。新聞記者たちは、予算反対は市長に対する不信任ではないか、と聞いてきたがそれは違う。我孫子市議会が正常に機能している証拠だ。」

 私が区議会議員になって12年間、11回の予算委員会、3回の連合審査会に出席いたしましたが、分厚い立派な予算書は1円たりとも修正されることはありませんでした。与党会派の皆さんが議会外で修正を要求された結果が、予算書なのかも知れませんが、そろそろ平場で、公開の場で、首長や首長部局と議員が激論を交わす、本来の二元代表制の区議会を大田区にも実現させようではありませんか。

 そのような想いと警鐘を込めて私の反対討論といたします。


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