昨日に続き2日目の視察である。朝は5時に起床。午前6時から開催されている広島市東区倫理法人会「経営者モーニングセミナー」に参加。この会がいいのは、どこかの会員であれば(私は大田区倫理法人会会員)、日本中どこの会にも無料で参加できることだ。朝から清々しい講話を聴いて、宿泊ホテルに戻った。
本日の日程は以下のとおり。
08:40ホテル発(徒歩)広島県在宅就業支援センター着
10:00 同センター発(マイクロバス)
12:30 島根県大田市 石見銀山着(昼食)
14:00~16:00 中村ブレイス㈱視察
17:00 宿舎着
なかなか、広島から島根まで移動する、という観光ルートは旅行会社の常識ではあり得ないが、どうやら当委員会委員長の推薦らしい。結果としては、大変いい視察先だったことは委員長さんに感謝だが、相変わらず、ノーネクタイで首に「首飾り」、腕には「腕輪」での視察はやめようね!大田区議会の品性を疑われるから…
最初の視察先は、広島県在宅支援センターの「ひとり親家庭ITスキルアップ就業支援事業」である。これは、一人親家庭の就業支援のため、ITスキルを高めるもので、パソコンとインターネット環境が無償で提供され、5ケ月の基礎訓練(e-ランニング)で月5万円、8ケ月のOJTと応用訓練では月2万5千円が支給されるという。
応募倍率は80倍以上の狭き門である。個人的には「一人親」を奨励しているようで、いまひとつ賛意を示しにくい制度である。例えば、手当無、パソコンは自弁だったらはたして倍率は、それほど高かっただろうか。
また、どう見ても役人に見えないスタッフの出自を聞いたら全員が民間人だった。そこで、「使えない役人の出向管理職はいないのですか?」と、意地悪な質問をしてみたが明快に「他道県ではいるようでうが、広島にはいません」と。その後の説明で、その他道県は、あまり成功していないことがわかった。
そして、面白かったのは「一人親を助長しているようで嫌だ。再婚のあっせんもしたらどうか」と質問したところ、「再婚支援」をプロポーザルで広島県に提案をしたそうだが、拒否されたとのこと。頭堅ていな!
さらには、受講生の女性に「再婚希望」のアンケートを取ったところ90%以上が「もう結婚はしない」と答えたそうだ。力強い大和撫子!きっと、一人親の男性に聞いたら「是非再婚したい」が90%以上なのではないだろうか。嗚呼!!日本男子!
広島を後にして、一路日本列島を横断して島根県へ向かう。向かった先は、世界遺産「石見銀山」の郷。大田市(おおだし)大森町にある会社である。議会の視察で他県の民間企業を訪問することはめったにない。
今日の訪問は、中村ブレイス㈱さんをお訪ねした。この会社は、義足や義手などを制作している会社だが、創業者の中村社長さんの半生、故郷、大森町再興に懸ける情熱には敬服した。
高校卒業後、お姉さんのちょっとした一言で義肢装具の会社に就職をされる。そして、在職中、単身渡米し、米国カリフオルニア州の片田舎にある世界的な義肢装具の会社だ。そこの社長に紹介されたサンタモニカにある日系人イシバシさんの経営する義肢装具の会社を訪問。この社長と意気投合し、一度帰国し再渡米。この会社で技術を学びながらUCLAの専門コースで学ぶ。
その後、紆余曲折を経ながら故郷に戻り、中村ブレイスを創業された。昔は人口20万を数えた町が、今では500人弱。しかし、あのカリフオルニアの片田舎に世界的な企業があったことを想い、あえて故郷を選んだという。
Uターンして同社に就職し、町内の社宅に家族4人で入ったという社員さんは、「故郷の人口が1%増えるのかと感動した」と語っていた。また、地元の幼稚園の園児のほとんどの親が、同社の社員さんなのだ。
この会社の芸術品とも思える義手、義足、指、などを拝見したが見事な出来栄えだった。中村社長は、「世の中金に取りつかれる人は多い。私は感動に取りつかれている。」とも話された。この会社の製品で、人生の喜びを再度味わった方々から、山のように感謝の手紙が寄せられているそうだ。
我々が招き入れられた社屋は、旧松江銀行の建物を移築したというりっぱなものだった。解体される直前に「もったいない」と中村社長が移築したものだ。その建物の2階には、石見銀山に関する様々な資料が展示されている。なかには「解体新書」まであった。
「中村コレクション」と名付けられ、研究者には無料で開放されているのだそうだ。社長と一緒に案内をして下さった奥様が「いつも知らない間に買ってきちゃうんです」と、優しい目で語られた。
だいたい、事業が成功して社会貢献などを行っている経営者にお会いすると、どこか偉そうな「異臭」がするのだが、中村社長の絶えない笑顔、人柄の良さを感じさせる物腰には感服した。
ちなみに、カリフオルニアで初めて氏が訪問した片田舎は、なんと私が貧乏留学生活をしていたサンノゼだった。ちょっとびっくり!
お礼のご挨拶とともに、「是非、分工場を大田区に」と懇願してした。
今日は、2件とも「脱お役所」の視察だったが、得るものが多かった。
本日の日程は以下のとおり。
08:40ホテル発(徒歩)広島県在宅就業支援センター着
10:00 同センター発(マイクロバス)
12:30 島根県大田市 石見銀山着(昼食)
14:00~16:00 中村ブレイス㈱視察
17:00 宿舎着
なかなか、広島から島根まで移動する、という観光ルートは旅行会社の常識ではあり得ないが、どうやら当委員会委員長の推薦らしい。結果としては、大変いい視察先だったことは委員長さんに感謝だが、相変わらず、ノーネクタイで首に「首飾り」、腕には「腕輪」での視察はやめようね!大田区議会の品性を疑われるから…
最初の視察先は、広島県在宅支援センターの「ひとり親家庭ITスキルアップ就業支援事業」である。これは、一人親家庭の就業支援のため、ITスキルを高めるもので、パソコンとインターネット環境が無償で提供され、5ケ月の基礎訓練(e-ランニング)で月5万円、8ケ月のOJTと応用訓練では月2万5千円が支給されるという。
応募倍率は80倍以上の狭き門である。個人的には「一人親」を奨励しているようで、いまひとつ賛意を示しにくい制度である。例えば、手当無、パソコンは自弁だったらはたして倍率は、それほど高かっただろうか。
また、どう見ても役人に見えないスタッフの出自を聞いたら全員が民間人だった。そこで、「使えない役人の出向管理職はいないのですか?」と、意地悪な質問をしてみたが明快に「他道県ではいるようでうが、広島にはいません」と。その後の説明で、その他道県は、あまり成功していないことがわかった。
そして、面白かったのは「一人親を助長しているようで嫌だ。再婚のあっせんもしたらどうか」と質問したところ、「再婚支援」をプロポーザルで広島県に提案をしたそうだが、拒否されたとのこと。頭堅ていな!
さらには、受講生の女性に「再婚希望」のアンケートを取ったところ90%以上が「もう結婚はしない」と答えたそうだ。力強い大和撫子!きっと、一人親の男性に聞いたら「是非再婚したい」が90%以上なのではないだろうか。嗚呼!!日本男子!
広島を後にして、一路日本列島を横断して島根県へ向かう。向かった先は、世界遺産「石見銀山」の郷。大田市(おおだし)大森町にある会社である。議会の視察で他県の民間企業を訪問することはめったにない。
今日の訪問は、中村ブレイス㈱さんをお訪ねした。この会社は、義足や義手などを制作している会社だが、創業者の中村社長さんの半生、故郷、大森町再興に懸ける情熱には敬服した。
高校卒業後、お姉さんのちょっとした一言で義肢装具の会社に就職をされる。そして、在職中、単身渡米し、米国カリフオルニア州の片田舎にある世界的な義肢装具の会社だ。そこの社長に紹介されたサンタモニカにある日系人イシバシさんの経営する義肢装具の会社を訪問。この社長と意気投合し、一度帰国し再渡米。この会社で技術を学びながらUCLAの専門コースで学ぶ。
その後、紆余曲折を経ながら故郷に戻り、中村ブレイスを創業された。昔は人口20万を数えた町が、今では500人弱。しかし、あのカリフオルニアの片田舎に世界的な企業があったことを想い、あえて故郷を選んだという。
Uターンして同社に就職し、町内の社宅に家族4人で入ったという社員さんは、「故郷の人口が1%増えるのかと感動した」と語っていた。また、地元の幼稚園の園児のほとんどの親が、同社の社員さんなのだ。
この会社の芸術品とも思える義手、義足、指、などを拝見したが見事な出来栄えだった。中村社長は、「世の中金に取りつかれる人は多い。私は感動に取りつかれている。」とも話された。この会社の製品で、人生の喜びを再度味わった方々から、山のように感謝の手紙が寄せられているそうだ。
我々が招き入れられた社屋は、旧松江銀行の建物を移築したというりっぱなものだった。解体される直前に「もったいない」と中村社長が移築したものだ。その建物の2階には、石見銀山に関する様々な資料が展示されている。なかには「解体新書」まであった。
「中村コレクション」と名付けられ、研究者には無料で開放されているのだそうだ。社長と一緒に案内をして下さった奥様が「いつも知らない間に買ってきちゃうんです」と、優しい目で語られた。
だいたい、事業が成功して社会貢献などを行っている経営者にお会いすると、どこか偉そうな「異臭」がするのだが、中村社長の絶えない笑顔、人柄の良さを感じさせる物腰には感服した。
ちなみに、カリフオルニアで初めて氏が訪問した片田舎は、なんと私が貧乏留学生活をしていたサンノゼだった。ちょっとびっくり!
お礼のご挨拶とともに、「是非、分工場を大田区に」と懇願してした。
今日は、2件とも「脱お役所」の視察だったが、得るものが多かった。