いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

「調査するか検討します」だと!大田区談合情報

2010-11-05 | Weblog
 大田区立羽田中学校解体工事について、10月13日の大田区議会本会議の場で私は以下のように発言した。

 『本年11月2日に入札が行われる予定の区立羽田中学校解体工事では、すでに業界団体内では落札業者(チャンピオン)が決定されているとの情報もあります。ご要望があれば落札予定業者名をいつでも開示させていただきますが、どうせ業者を呼んで「談合はない」旨の宣誓書を書かせるだけでしょうから、これは他の公権力に委ねることにいたします。』

 そして、産経新聞11月2日朝刊には「大田区の談合情報が寄せられた」と書かれたが、経理管財課長は「談合情報は聞いていない」と答えていた。さらに、「情報通りの業者」が落札すると、翌日3日の産経新聞には「談合情報通りの業者が落札」と報道された。

 それでも大田区経理管財課長の対応は鈍かった。「調査するかどうか検討します」と言ってのけたのだ。さて、それでは、すでに落札から3日たって「検討は終わった」のだろうか、と本日閉庁間際に経理管財課長を訪ねた。以下、彼とのやり取りである。

私:羽田中学校の談合については、調査しているのか?

課長:調査するかどうか検討中だ。

私:何言ってるんだ、何日検討しているのか。談合があったという情報があるのだから、調査すべきだろう。それとも、あなたも(談合の)仲間か?

課長:報道はあったが情報は寄せられていない。仲間と言われるのは心外である。

私:報道以前に、本会議で議員である私が、公の場で「談合情報がある」と入札の日時、案件名まで明確に話しただろう。あれは情報ではないのか?議会軽視だ。

課長:あくまでウワサがあると、指摘しただけだと思っている。役所はウワサでは動けない。

私:ウワサだと!談合情報がある、と議員が発言したら、所管課の管理職であるあなたは、情報収集するのが仕事だろう。ウワサだと思ったのは、あなたの読解力がないだけだ。あなたがいるのは9階、私のいるのは10階だ。ちょっと聞きにくればいいだけの話だろ。そんなにあなたは偉いのか?

課長:読解力がないのかもしれない。しかし、役所には限界がある。業者から聞き取り調査するしかできない。

私:聞き取りをして、積算資料を提出させるのだ。談合していれば、詳細な積算資料は作っていないから、すぐわかる。公取もそうやっている。

課長:積算資料がなくても、入札に応札は出来る。それをもって談合とは言えない。

私:であっても、談合防止の抑止力にはなる。全国の自治体の平均落札率を知っているのか。だいたい予定価格の80%ぐらいだろう。大田区の議会案件の入札では、ほとんどが落札率95%を超えている。横須賀市を見ろ。先代の市長の英断で談合防止策を講じ、落札率は70%代に下がった。

課長:横須賀市では問題も多いと聞いている。

私:区長や議会関係者が業界団体と親しく付き合う中で、あなたの立場も大変だろうが、入札所管課長として「談合防止」に力を注いでもらわないと、後ろで真面目に働いている職員がかわいそうだ。もう、時代は変わったのだ。

課長:私が着任してからも、何件か談合情報を公正取引委員会に報告している。何もしていない訳ではない。出来ることには限界がある。(係員に公取送付の書類の頭書を持ってこさせ、示す)

私:公取も警察も区より権限を持っているが、膨大な量の談合に対応しきれない。お役人や議員が「カネをもらったり」「ゴルフなど接待を受ける」事実がないと、なかなか動かないのが実態だ。談合の現場を持っているのは自治体だ。その現場で談合という犯罪行為を未然に防ぐ努力をしないで、何が管理職だ。他の方法で実態が明らかになって恥かくよ。

課長:調査を検討する。

 と、実際には、もう少し声を荒げ、経理管財課のある9階全フロアに私の声が届いていたと思う。さて、役所を後にした午後5時34分、私の携帯電話が鳴った。経理管財課長からだ。

課長:先生は談合情報を持っている、と言った。であれば、私はそれを調査する義務がある。教えてくれ。

私:いまさら「義務」だ?何を言っているのか。あなたに教えることが大田区の談合防止に役に立つのか、それとも違う方々に力を借りるべきか、この土日にゆっくり「検討」したいので来週返事をする。

課長:連絡を待っている。

 ふう~!!!! 

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