いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

地方自治経営学会@大阪府堺市

2010-10-14 | Weblog
 今日から2日間、会員になっている地方自治経営学会の研究大会が、大阪府堺市で開催される。この学会は、片山善博慶応大学大学院教授(総務大臣)を会長に、地方議員、首長、自治体職員などで構成されている。

 春は東京で、秋は地方都市で研究大会を行っており、研究大会の安さと講師陣の豪華さには、いつも満足している。今回は、全国から200名を超える参加者があったが、いつもながら東京の議員が少ないのが特徴である。今回は23区からは私だけ。東京からは狛江市議と私の二人!!!なぜだろう?頑張れ首都東京の地方議員!お祭りと防災訓練めぐりばかりが能じゃない!


 いささか不満だった、今回の講演から。

毎回参加される、片山会長は、急遽、菅改造内閣で総務大臣として入閣されたので、ビデオでの参加となった。地方自治に造詣の深い片山氏の入閣は大変結構なことだと思う。菅素人内閣で、唯一まともな「プロ」と言えるだろう。そういえば、消費庁長官に就任された福嶋元我孫子市長も、この学会の常連メンバーだった。(以下、講演者の敬称略)

福岡政行(白鷗大学教授)

知っていることは、みんなしゃべってしまう民主党政権は危ない。「円が81円になったら介入する」と手の内を明かした仙谷官房長官のおかげで、多くの業者がボロ儲けをした。

針の穴にラウダを通すほど大変だが、救国大連合で挙国一致政権を作る必要がある。が、いまの枠組みでは公明党が絶対にのれない。それは、菅直人総理は以前から「池田大作創価学会名誉会長の国会証人喚問」に積極的だし、仙谷官房長官の秘書の矢野何某は、創価学会を提訴した矢野絢也元公明党委員長の息子である。二人とも「仏敵」であり、この陣容ではのれない。

全国の公務員約350万人にかかる費用は、給与680万円、退職金2800万円、共済年金月額28万円、しめて年額35兆円である。ところが、国税の収入は37兆円。ここをなんとかしないと、税金がいくらあっても、公務員の人件費に消えてしまう。「仕事の数だけ公務員がいrのではない。公務員の数だけ、仕事を作るのだ。」

調整能力のない地方議員が多いのは、議会事務局のせいだ。調査は自分でやるべきだ。修学旅行のような視察に議会事務局が同行してはだめ。「これをやりたいが、どうしたら出来るか?」それを、役人に考えさせるのが政治家である。

推川忍(総務省自治財政局長)

 顔かたち、聴衆をなめた話し方、独善的な話法、めりはりがない内容など、講話開始5分で「アウト」な方だった。内容もさることながら、自分の持ち時間を超えても話し続けるなど、高級官僚のいやらしさを実体験できた、よい講演だった。

 彼の講演で、ひとつだけ評価するとすれば、「新たな公共などというまえに、公務員自らがボランテイアで地域起こしをしろ!」これはいい!

 その後、開催市である堺市議会の長老(80歳)の取り組みの事例報告をお付き合いで40分ほど聞いた。その内容は到底評価するほどのものではないが、市議会議員41年間で80歳という「元気さ」には、拍手だ。

清水愼一(JTB常務取締役)

 以前、大田観光協会のパーテイで名刺交換した際の態度に不快感を持って、その後、経歴を調べたら東大法学部から国鉄、JR取締役という「好きになれない」典型のような方だったので、「つまらない」との先入観で講演を迎えた。が、それは間違いだった!ごめんなさい!

旅館ホテルの売り上げが、最大時4兆9千億円あったものが、現在は2兆9千億円となった。2兆円の売り上げ減により、毎年、旅館ホテルが100件以上倒産している。

ところが、大分県長湯温泉では、平成元年の宿泊客7万6千人に対し、平成18年は83万2千人と激増している。だからこそ、地域にとっての観光のあり方を考えること重要なのだ。

地域にとって観光とは何なのか?
地域は、なぜ観光に取り組むのか?
地域における観光の目標は何か?

上記を明確にし、「観光」により地域にヒト、モノ、カネが循環して真に豊かになっているかの検証が必要である。地域が豊かになっていないのなら、「観光」の目標、取り組みに問題がないか検討すべきである。

奥会津では水力発電の関係の交付金が20年で60億円入ってきた。行政は、これを観光に使おうと、コンサルと福島大学にこのお金を提供した。結果、観光客は激減したのだ。

観光地としては①「地域の暮らし」が魅力的か。住民は地域に誇りを感じているか。②地域の暮らしを支える多様な人、組織が連携しているか。という点が重要である。

いくら、イベント、プロモーションをやっても、街が魅力的でんかえれば無駄遣いである。外国への、トップセールスは一番の無駄である!(拍手!!!)

首長、課長の任期中に観光の成果をあげようとするのがいけない。50年後、100年かけて作っていくべきだ。

青山彰久(読売新聞編集委員)

 「対立する首長と議会をどう考えるか」とのテーマであったが、物書きは必ずしも「名講師」ではない好例であった。つまらない!めりはりがない。声がボソボソ聞きにくい!

 内容以前の問題である。仮にも「お車代」をもらって講演する以上は、肩書きではなく、お客様(聴衆)に対して、CSをあげる努力をするのがプロである。残念ながら、紙面では語れても、講演料を貰うのはまだ無理!

 この学会は、他の同種のものに比べて、参加費が格段に安く、内容が充実しているのが魅力なのだが、今回は、わざわざ飛行機でくるほどのものではなかった。がっかりである。

 しかし、夜の部は楽しかった。学会の交流会を中座して、堺選出の国士、西村眞悟前衆議院議員や、志をともにする仲間らと夕食をした。堺での西村先生行きつけの蕎麦屋さんでは、たまたま居合わせた「自衛隊協力団体」の懇親会に合流して、さらに盛り上がった。

 泊まりは、田母神元航空幕僚長が更迭された論文の主催会社の運営するAPAホテル。少しでも「国を憂う仲間」に、お金を落とすべきであると思う。その意味では、以前、イト-ヨカドーで原産国表示も見ずに、9800円のス-ツを買ったことは反省している。内ポケットにあった原産国表示は「朝鮮民主主義人民共和国」!!!!!しまった!!!!

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