いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

こども文教委員会 面白トピック3連発!

2009-03-03 | Weblog
 本日は、昨日に続き、こども文教委員会が開催された。区議会議員として10年になるが、議会やお役所というところは、中にいる人々にとっては極めて「真剣」なことが、さめた目、つまり「世間の常識」から見ると笑えることが多々ある。今日の委員会でのそんな例を3つ。

1.ヤバイと思ったら、あわてて前言を翻すのは、お役所の常識?
 
 共産党の委員の「大田区独自の学力テストは、どこの会社に委託しているのか」との質問に対し、指導室長(教員出身)は「教科書を使用しているので、東京書籍に委託している。教科書に準拠しているのでこの会社にした。」と答弁。これには私が以下のようにかみついた。

東京書籍は、最も自虐的な歴史教科書の出版社として有名である。その会社の教科書を使っているから、その会社に学力試験を委託する、というのはまったく公平性を欠く。教科書会社は、学校長出身者を顧問にむかえ、採択に影響力のある教科部会長の教員に小まめに接触するなど、熾烈な営業活動をしている。

東京書籍に試験業務を委託すれば、東京書籍は「大田区でチャンピオン(本命)宣言」を受けたようなものだ。教育委員会こそ公平、公正を旨とすべきが、なんだ、この有様は。梨畑で帽子を脱ぐんじゃない!

 すると、指導室長は、あっさりと「採択した教科書会社だから決めたのではない。試験問題の記述といい、レイアウトなどが優れていたからだ。」と、数分前の言葉を翻した。さすが、教員から行政職に栄転するだけのことはある。じゃあ、さっきの答弁はウソだったのか、となるのが民間の常識だが、役所では、これでいいのだ!

2.犬伏が文句をいうので、予定にないが報告することにした!

 お役人の議会軽視、マスコミ優先は何度も書いているが、またやってくれた。それは、大田区の小中学校で「学習指導講師」を採用し、基礎学力の向上を図る、という事業についてである。2月20日の新聞各紙に掲載され、大きな反響があった。塾の講師ではなく、区が採用する講師という点、確認テストを再三行う点など、よい施策であると思う。が、なぜ、マスコミに発表して議会の所管委員会に報告がないのか?昨日、教育委員会管理職と雑談していて文句を言った。

 そして、本日である。委員会での所管事務報告は「何を誰が、何の資料を使って、何番目に‥」とレジメのようなものが各議員に事前に配布される。昨日配布された「レジメ」には、この学習指導講師についての報告はなかった。レジメどおり報告がすすみ、事前配布のとおり「社会教育課長」が次の報告をしようと立つと、庶務課長がそれを制した。
 
 と、すかさず、指導室長が挙手をし「私からは、学習指導講師についてご報告を‥」と始めた。事情がわからない社会教育課長はきょとんとしたままである。ははあ~、なるほど、読めた!そういうことか。

 報告が終わると、私が以下のようにかみついた。

お役所の議会軽視、マスコミ優先は、今にはじまったことではない。ところで、指導室長、先ほど社会教育課長が報告をしようとしたら、あなたが突然「事前の資料」にない報告を始めた。これは、昨日、庶務課長に対し、私が「なぜ報告をしないのか」と苦情を申し出たので、予定外だが、あわてて報告をした、ということでよろしいのか。

 指導室長は、困惑して庶務課長のほうを見る。庶務課長が、止む無くうなずく。そこで指導室長は、やっと「そのとおりです」と正直に答弁された。私の苦情を率直に受け入れ、あわてて報告されたことはとりあえずは評価しよう。

 しかしだ、これほど大田区の教育について重要な問題を、所管のこども文教委員会が先月9日にあったにもかかわらず、報告しない。2月12日には、各界の関係者で構成される「大田区教育懇談会」が開催されているが、ここでも報告していない。

 結局、議会や教育懇談会なんぞは、どうでもいい。我々(お役人)が決めるんだ!と勘違いしていないか。あなたたち(役人)は執行機関で、区の意思決定機関は議会なんだ。勘違いしてはいけない!とやった。

 これには、清水繁教育長が噛み付いて反論をしてきた。が、本来、教育委員会事務局次長という部長級が出席しているのだから、次長が答弁すべきが議会の慣例であるが、教育長自らの再三の「参戦」となった。

 どうも、彼の教育長選任について、私が「ある理由」から同意しなかった8名の議員の一人であることが影響しての、「怒り」の参戦のようである。私は、と言えば、民主主義に基づいて、議会が多数を持って彼の教育長選任に同意したのであれば、それは「よし」としよう「お互い仕事だ」というスタンスであるのだが‥それは理解してもらえないようだ。お役人としての私憤が大きいのだろうな。残念!

3.定額給付金は反対だが、入学祝金、出産祝金を提案by日本共産党

 日本共産党は国政において定額給付金に反対をしている。ところが、大田区議会(多分他の自治体にも党中央の指示で同様の提案をしているだろう)において、小中学校の入学祝金(小学生2万、中学生3万)、出産祝金条例(出産5万円)を提出してきた。

 私は、定額給付金については必ずしも賛意を示していないが、今回の共産党の「給付金反対!祝金提案」のロジックは到底理解できない。そこで、以下のように質問した。

定額給付金は、例えば小学生になるお子さんと保護者一人だと32000円もらえる。共産党が提案している祝金だと、小学生は2万円で、定額給付金のほうが「より厚い」ことになるが。

提案された条例内容は、今年4月1日以降小学校中学校に入学する児童生徒を対象としており、条例交付は議決の日とし、申請は3月31日までとなっている。この条文どおりとすれば、3月25日の本会議で万が一可決されたとすれば、区民は26日、27日そして土日をはさんで30,31日の計4日間で申請しないといけない。4日間で1万人もの申請と、その方々に周知するという、あまりにも乱暴な「赤旗」に「わが党が主張した」と掲載するためだけの提案であろう。

残念ながら、大田区議会では自民系18名、公明党12名合計30名であり、このいずれかの賛成を得ない限り、議案は可決されない。その意味で、万一、本気でこの条例を可決しようと思うのなら、これら与党会派に説明と同意を得、さらには、実施する事務方と調整をする必要があるが、それは行ったのか?

 事務方からは「事前の相談はない」との答弁があり、共産党自ら、与党会派には説明はしたが、それ以上の調整はない、との答弁があった。なるほど、やはり選挙向け、赤旗向け、または党中央の指示による提案であることがわかった。こんなもん賛成できるわけないだろうに!

 まあ、こんな感じの都会の「田舎議会」は進んで行く。嗚呼!!!


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