いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

怪我するならお役所の管理下で?区への賠償請求

2004-11-30 | Weblog
 今日から、大田区議会第4回定例会が開催された。この定例会の開催中は、幹部級のお役人は『議会対策』のため、通常業務に支障をきたすらしい。『対策』などせずに、『平常心』で臨んでもらえばいいんだがな…

 今定例会で上程される予定の議案は、数日前に各議員の控え室に届けられる。これが、ついこの間(平成11年頃)までは、議員の自宅に届けられた。私も何回か受け取ったことがある。場合によっては、『訃報』まで届ける。民間なら、宅急便か、バイク便か、と考えるのだが、これが実は区の職員。名を『使走さん』という。使いぱっしりと読んでは素人である。『しそうさん』と読む。

 流石に、前近代的と思ったのか、何時の間にか、お茶くみのアルバイトさんとともに廃止された。(それまでは、議員控え室に、お湯を届けるバイトさんがいた!)

 さて、その議案に『報告案件』として、以下のようなおもしろい賠償事件が2件あった。

①ある区立保育園の園児が、保育士と散歩中、犬と出会い触ろうとしたところ、犬が驚いて振り向いて、犬の歯が園児の手と接触、負傷した。(6ミリ)
⇒大田区から10,324円の賠償金を払う

②ある区立公園に設置されていたさくに乗って遊んでいた児童が、さくから飛び降りようとしたところ、根元が腐食していたさくのくいがぐらつき、児童が落下して負傷した。
⇒大田区から285,730円の賠償金を払う

 その事故の現場に立ち会っていた訳ではないが、報告書を読むかぎり『はたして、区が払うべき事件だろうか…』と疑問に思う。
公園のさくは、そもそも登って遊ぶものではないし、犬の歯に触れて、6ミリ傷がついたらバンドエイドではないだろうか。

 保育園も学校も、保護者からの『責任追求』に怯えて、危険なスポーツや遊びを敬遠してしまう。陰湿ではない殴り合いのケンカぐらい、子供の年中行事であったはずだが…結局、その成果は、義務と責任を忘れ、欲求と権利の主張、難問先送りを得意とする日本人ではないか。