西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

地震、洪水と地形

2005-10-10 | 時論、雑感
パキスタン地震の被害をビデオで見た東大生産技術研究所のある教授(小長井一男さん)はNHKTVで「平地の方が台地より建物の被害が少ないように見える、平地は揺れが台地より複雑でないからだ」と言う。ところが洪水では、平地の方が台地より危険である。
何処でも両方が襲う危険性がある。だとしたら、どちらが総合的に安全なのか、悩ましいところである。

風力発電の可能性と問題点

2005-10-10 | 色々な仮説や疑問
ブログで色々見ていると風力発電について次のような記述があった。「スタンフォード大学の研究チームが編纂したこの地図は、世界の8000ヵ所を超す地点の風速を示したものだ。研究チームによると、そのうち、現在使われている風力タービン1基を動かすのに十分な強さの風力が観測された場所は少なくとも13%にのぼり、こうした地域すべてに風力タービンを設置すれば、72テラワットの電力を生成できるという。米エネルギー省は2002年の世界の総電力需要量を約14テラワットと算出しており、それと比較すればざっと5倍以上の電力量だ。とはいえ、すでに建物が建っていたり、土地の所有権の問題などさまざまな障害があるため、十分な風力が確認された地点すべてにタービンを設置するのが不可能なことは、研究チームも重々承知している。それでも計算上は、そのうちのせめて20%にでも設置できれば、今日の世界の電力消費をまかなうことが可能だ。それ以上に重要なのは、今回の研究によって、風力が化石燃料に代わるエネルギー源に十分なり得ることが証明されたことだと、研究論文執筆者の1人であるクリスティーナ・アーチャー氏は話す。」
前に横浜の日本の電力会社連合(?)のビルに入って展示を見たら「風力発電は、今後せいぜい数%、といった予測表」があって、がっかりしたことがあるが、それは政策的・意図的予測に違いない。昔、科学技術庁にいた石田寛人君(金大附属高同期、東大原子核工学科卒)が中川長官について戸室・医王山(石川県)の風力発電装置スタートに立ち会ったと何処かに書いていた。(日本でも大いに可能性を追求すべきだ)ただ問題の一つは、飛んでくる鳥が大きな風車に巻き込まれることだろう。扇風機のように大きな「外枠」を付けるのだろうか。



木、林、森を育て木製品を使おう

2005-10-10 | 時論、雑感
森は海の恋人という言い方があるが、誠にそうだと思う。昔、伊根町で漁村のことを一寸調べていて「魚つき保安林」に出会った。そういう直接的なことでなくとも鮭は自分が産まれた川の匂いを上流の森林から流れ出る物質で判断していると言うし、芦生原生林が若狭湾の美味しい鯖に繋がっている。以下、「森林の勉強室」に送ったメッセージ(一部改訂)である。今までブログで言ってきた一つのまとめである。

1)樹木は光合成で空気中の炭酸ガスを吸収して酸素を出している。
2)現在の森林を伐採しても同時により以上に植林し育てれば、仮に燃やす等、炭酸ガスを放出しても同時に吸ってくれるので何ら問題はない。住宅、家具、小物で木材を使えば炭酸ガスを固定していて、大気中から減らすことになる。
3)そういう意味で、紙の浪費、割り箸等の問題が言われるが、確かにシンプル・ライフの追求という意味では問題かもしれないが、森林を伐採したままではなく、造林していくのなら、そんなに問題はない。
4)一番の問題は、地球に炭酸ガスが充満していた時に、それらを吸って酸素を出し動物が住めるようにした大森林等が地殻変動で地下に埋め込まれ石油、石炭に変化したもの(つまり膨大な大昔の炭酸ガスの塊)を「無理に」掘り出して「燃やしている」ことである。これを続けることは、地球を動物が住めない太古地球の気体状況に戻すことだ。
5)だから、もしどうしても石油、石炭を使うのなら、それに見合った森林を造成すべきである。
6)間伐材の利用として、「手すりはすべからく木質であるべし」と強く主張し、建築内部だけでなく町・都市でも実行すべきである。何故なら、手に優しいということであるが、それは古来、人間が「猿時代」から長年にわたり小枝を握ってきたのであるから、最も手にフィットしていると言うべきである。


パキスタン大地震

2005-10-10 | 時論、雑感
一昨日、パキスタン、イスラマバード北方で大地震(M7.6)が起こった。パキスタンだけでなくインド、アフガニスタンにも被害が及んでいる。死者は今日の新聞では2万人に近づいている。日本人でJICA関係の楢原覚さんもマンションの瓦礫の中で亡くなった、幼い2歳の子どもも一緒に亡くなった。写真を見ると、12階建てのマンションは跡形もない。
それにしても大地震、大津波、大洪水等が次々とやってきている。正に21世紀は「大災害の時代」という予感が益々「真実味」を帯びてきている。

墓地と墓(20)五輪の塔

2005-10-10 | 生活描写と読書・観劇等の文化
法然院の墓地には、現代多い「四角柱」のものは新しいものはともかく少なくて様々な形のものがあった、と述べたが、表記の「五輪の塔」も結構あった。(写真・右)
辞書によると五輪塔とは「密教で説く五大を表す五つの形から成る塔。地輪(四角)・水輪(円)・火輪(三角)・風輪(半月形)・空輪(宝珠形)の順に積み上げる。各面に五大の種子(しゆじ)を刻む。平安中期以後、供養塔として用い、鎌倉以後、墓標として広く用いられた。」とある。万物を生成する五つの要素を表わす「地水火風空(ちすいかふうくう)」である。「種子」とは、梵字である。

墓地と墓(19)ピラミッド補

2005-10-10 | ロンドンの思い出(LSE時代など)
今回、ケンブリッジに聞き取り調査(コミュニティ・フォレスト関係)に行ったのは9月16日(金)だった。(9月26日ブログ参照)当日、英語の達者なMi.さんが未だ到着していなかったので、日本人の通訳を頼んだ。科研費で出るとは言え通訳料が1日450ポンド(約9万円)とは「驚き」だ。可能ならばケンブリッジ大学に留学している日本人学生に頼めばもっと安く上がったのに・・と後で話し合った。ところで、彼女は事務所のあるオックスフォードからロンドン回りで来た。その交通費も馬鹿にならない。聞くと彼女は元々西洋古代史が専攻と言う。通訳する前に一寸(日本語で)喋っていてピラミッドの「意味」の話しになった。ピラミッドについては、墓地と墓(12)8月11日のブログに書いた。そのことを踏まえつつ、「・・巨大な球である地球に乗った四角錐で、頂上の向く天上に又「丸い星」があるという構図を考えると、丸○ー四角□ー三角△ー丸○の綺麗な秩序ある展開となるのだが・・」と述べたことに勢いをつける仮説を思いついたので言ってみた。
「地球の巨大なエネルギーを四角錘で受け止め頂上の一点に向かってエネルギーを濃縮しつつ頂上から一気に天空に飛び出させる構えではないか」と。それに乗って「死者」が天上に帰るのである。

法然院森のセンター

2005-10-10 | 時論、雑感
法然院の前に法然院森のセンターと称する、それこそ木造の建物がある。靴を脱いで入って見た。木製製品が小物も含め多数売っている。一人の女性が事務をとっているようなので、一寸聞いてみた。「ここは法然院森のセンターと看板に書いてあるが法然院と関係あるのですか」答え「ここの敷地は法然院のもので、法然院の住職が顧問になっている」紹介のリーフレットを見ると、1985年の設立、法然院と市民の二人三脚でスタートしたようだ。
とにかく最近のブログでも分かるように私は「樹木」づいている。木を使えば使うほど増えつつある炭酸ガス固定(減少)に貢献し、地球温暖化防止に役立つ、と心底思っているので、「大いに結構、子どもにも大いに伝えるべし」と言っておいた。その女性は、質問しつつ「説教」もする私に怪訝な顔をしていた。

大いなる渋滞

2005-10-10 | 時論、雑感
帰りはバス停「京大正門前」からバスにて東山通りを南下し、京都駅に行った。17時半に乗って京都駅に着いたのは18時40分頃、1時間10分かかった。普段の倍以上であろう。ひどい渋滞だが、連休の初日の所為もあろう。熊野神社前、三条、祇園、五条坂あたりの四辻で混んでいた。運転手は「京都駅にお急ぎの人は地下鉄東西線に乗り換えて下さい」と言っていた。東山仁王門の辺りである。七条辺りからスイスイ行った。それにしても渋滞の大半は自家用車である。何とかならないのだろうか。