西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ハリケーン被害からみえること

2005-10-04 | 時論、雑感
今朝、新聞の文化・学問欄で関西大学の森岡孝二教授が、ハリケーン・カトリーナは米国社会の貧困のひどさを浮かび上がらせた、と言っている。「いまだに犠牲者や行方不明者の数がはっきりしていないなかで、米労働省は、9月22日、カトリーナ襲来で21万人が職を失い、失業保険の給付を申請したと発表した。しかし、貧困な被災者の多くは失業保険にも入っていない。・・カトリーナ襲来の翌日の8月30日に発表された米国の2004年家計調査によると、政府基準でいう貧困ライン(夫婦、子ども二人の四人家族で年収約200万円)以下の貧困層は前年より110万人増え、3700万人(総人口の約13%)にのぼった。・・」一方で、ビル・ゲイツのような億万長者(兆億長者と言ったほうが良いか・・)がいる中でこうなのだ。
アメリカのように、何でも市場経済に任せるとこういうことになる。日本はかって平準化社会に近かったが、最近は「民営化、民営化」で米国に近づいているとも言える。北欧のようにするのも問題かもしれないが、やはり税金で一定の平準化を図らないと社会がおかしくなるのではなかろうか。

石橋駅ボラ を覗いてみる

2005-10-04 | 生活描写と読書・観劇等の文化
今日は高校訪問で阪急・宝塚線の石橋に行った。大阪大学の石橋キャンパスのある所だ。西口から出て時間が一寸あったので駅前商店街をぶらついた。一軒の商店が、一寸変わっているので覗いてみた。「石橋駅ボラ」と銘打った場所で数人が屯していた。どうもボランティア活動の「モデル事業」のようだ。住民に対する「お手伝い」をする、と言う。昼前だったので私は早速「この辺りにサンドイッチを食べさせる喫茶店はありませんか?」と聞いた。一人の若者が「僕が案内します」と案内してくれた。道々聞くと彼は阪大生、人間科学部の学生と言う。この事業には阪大も協力し、阪大生も多く参加しているようだ。
私は、用事を一つ済ませた時間待ちに又その「石橋駅ボラ」に立ち寄り、今度は駄弁リングの相手をボランティアでしてもらった。学生以外の責任者(池田市職員)、コンサルの人、近くの主婦ボランティアである。聞くと、この「モデル事業」は国土交通省運輸部門の事業のようだ。阪急の階段、段差を「克服」する手助けをしたりベビーカー を運んだり、と「運輸省的」ボランティアが中心のようだ。つまり「移動支援」というわけだ。商店街に出てきている人達は基本的に移動可能な人達だ。「移動支援」というなら「出て行こうか、どうしようか」と迷っている家に「出前支援」すべきではないか、と言っておいた。そういう家をどう見つけるか、問題である。

ロンドン報告(47)雑ー6Walking and Watchingのために

2005-10-04 | ロンドンの思い出(LSE時代など)
海外旅行を楽しく、意義あるものにするには・・。
第一に、動物としての移動手段の基本である「足で歩くこと」がきちんと出来ること。
第二に、五感で最も情報量の多い視覚がきちんと働くこと。
第三に、コミュニケーション手段の口が動き、耳で聞き取れること。
第四に、変わったものでも食べてみようという味覚好奇心が残存していること。
第五に、変わった所に座ったり、寝たりもいとわないこと。
つまり、五感がきちんと働き、足腰がしっかりしていることが基本条件である。
なるべく長く以上の条件が満たされるよう節制、訓練等していきたい。
国内でも、試すことが大切だ。

ロンドン報告(46)雑ー5浴槽の大きさ

2005-10-04 | ロンドンの思い出(LSE時代など)
飛行機の座席幅をメジャーで測ったと言ったが、ホテルでは浴槽の寸法を測ってみた。長さ161cm、幅69cm、高さ54cm(中の深さも同じ)だった。日本の私の家のものは、長さ138cm、幅77cm、高さ43cm(中の深さ52cm)である。深さだけはほぼ同じで、長さや高さはロンドン(COPTHORNE TARA HOTEL 780号室)が大きく、幅は私の家が大きい。彼我の体格、背の高さ、足の長さを考えると、そうかな、と思う。向こうでは湯を張って寝そべる形で身を沈める時、居眠りしたらズルズルと溺れかねないので「注意!」である。