生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信738 ・「小沢排除」にこだわる朝日、読売

2010-12-14 06:24:56 | 日記
おはようございます。菅さんは17、18日に沖縄を訪問するそうですが、何をしに行くのでしょうか。普天間基地は「辺野古移設へ理解を」というのでしょうね。受け入れられないことが分かっているにもかかわらず、「経済振興というニンジンをぶら下げればなんとかなるさ」と、沖縄の人々を見くびっています。
生き生き箕面通信738(101214)をお届けします。

・「小沢排除」にこだわる朝日、読売

 小沢一郎氏の扱いについて注目された昨日の民主党役員会は、「岡田幹事長一任」という形で得意の”先送り”をしました。もともと、岡田幹事長に一任されていた問題ですが、幹事長一人では決断できなかったから、役員会で決めようとしたものです。

 これを見たマスメディアは、朝日、読売などが一斉に「小沢つぶしの剣が峰」と筆を揃えて、小沢バッシングを再開し、岡田氏へのテコ入れに動き出しました。本日の社説で朝日は「政倫審出席 小沢氏はもう逃げるな」、読売は「小沢氏の招致を先送りするな」と、岡田氏への応援に懸命です。

 朝日、読売などの狙いは明白です。たとえば政倫審であれ、ひとたび出席して説明をすれば、次は「あれが説明不足。これが隠ぺい」と、さらなる追いこみを図ります。「国会で決めれば、そこへ出席して説明するといったのだから、説明すればよいではないか」と書きたてています。一見、もっともな言い分のようですが、アリ地獄と同じ仕掛けです。いったんそこへ出席という形で応じると、要求が次々に拡大して止まることはありません。それがマスメディアの性癖です。

 小沢氏本人は、強制起訴が決まっているのだから、その刑事裁判の場で堂々と説明すると言っているのです。にもかかわらず、朝日や読売が社説で主張していることは、いわゆる「人民裁判」であり、中世なら宗教裁判で「悪魔は火あぶり」という判決をどうしても出そうとするものなのです。ジャーナリズムの本家を自負しているらしい朝日や読売が率先して、一人の人間を葬ろうとしているのが実態です。

 なぜ、かくも執拗なのか。

 こういえば荒唐無稽と一顧だにされないかもしれませんが、やはり政官財プラス報道の権力主流派は「小沢が怖い」から、何としても排除しなければならないと決意しているのです。もちろん、その後ろには、小沢を最も警戒するアメリカが糸を引いています。アメリカは、21世紀の世界戦略を遂行するにあたって、使い勝手のいい日本に作り替えることに懸命です。そのさい、「自主独立」をめざす小沢は、最大の障害物なのです。

 情けないことに朝日や読売は、そのアメリカと「同盟」を深化させることが日本の生きる道、と洗脳されてしまっています。それ以外の選択肢、たとえば自主独立の路線は「とんでもない。中国や北朝鮮の脅威に対抗できない」と信じ込ませています。アメリカのマインドコントロールは見事に結実しているかのようです。

 しかし、そのアメリカの本当の狙いを、アメリカとことを荒立てないように気をつけながら、日本の「真の独立」をめざしているのが「小沢」です。アメリカはとっくに小沢の真の狙いを見抜いていますから、かくも執拗に排除を試みるのです。自分の頭で考えることを放棄する癖がついたマインドコントロール下の朝日や読売は、実質的には日本をアメリカへ売り渡しているのです。アメリカの世界戦略に進んで組み込まれようとしています。それは、日本の幸せの道からは反対の方角に導くのですが。