お早うございます。1年の締めくくりの作法ってあるのでしょうか。
生き生き箕面通信395(091231)をお届けします。
・大晦日の社説は読・朝・日経とも討ち死に
1年の最終日、今日の社説はどんな「1年の総括」を見せてくれるのだろうと、ページを開けました。
読売は1本目が「新成長戦略 目標実現の具体策が見えない」、2本目「米機テロ未遂 全容解明と再発防止に努めよ」
朝日は1本社説で「チェンジの09年 明日に向け変革の持続を」
日経は1本目が「成長には競争と投資促す改革が必要だ」、2本目「株式市場が映す日本の縮み」
各社のジャーナリストの代表選手たちが集う論説委員会で、本日に取り上げるべきテーマを検討し、それが今朝の紙面になったのです。それなのに、とても物足りない淋しい思いをさせられました。
早朝のNHKで、いまは亡きロック・シンガーの忌野清志郎と平山郁夫・画伯からのメッセージを流していました。「平和」への切々たる思い」が伝わってきました。
忌野清志郎は「8月6日8時15分、何の罪もない人が死んでいったのさ」と歌いました。別の歌では「まだ苦しんでいる人がいるのに、軍事力がそんなに大事なんだよ」と。さらに別の歌では「国境もない。ただ地球があるだけ。みんながそう思えば、簡単なこと。夢かも知れない。でもその夢を見てるのは、君ひとりじゃない、ひとりじゃない。違う。仲間がいるのさ」とも。
平山画伯は、ヒロシマでの被爆体験と仲間を失った原体験から、仏教を伝えた玄奘三蔵のシルクロードをたどり、平和への強い願いを画布に込めました。
この1年は21世紀に入ってからの10年目(本当は来年)に当たります。スタートの10年で、世界は平和への大きな1歩を踏み出したのでしょうか。「ともかく世界規模の大戦はなかった」ことを良しとすべきなのかもしれません。でも、イラク、アフガンではアメリカが「テロ戦争」と名付けた闘いがつづいています。ガザでは、イスラエルがパレスチナ人を封じ込め、ナチス・ドイツを上回る残虐行為を続けています。
食糧不足で飢餓に苦しむ人の数は増え続けています。学校に通えない子どもたちの数も減ってはいません。
それなのに、膨大な額を軍事費として費消しているのが、世界の現状です。
ジャーナリズムの役割は何か。メタボな頭のジャーナリストは、ジャーナリストといえるのか、と皮肉のひとつもいってみたい気分です。
とはいえ、1年間、なんとか無事に過ごせました。そのことにぼくは今、感謝しています。とりあえず「平和な日本」であることに、一種の感動すら感じます。また、この1年、ボクの「通信」に目を通して下さった方には、感謝を申し上げます。「ありがとうございました。新年も、明日からもよろしくお願いします。どうぞ良いお年をお迎え下さい」
生き生き箕面通信395(091231)をお届けします。
・大晦日の社説は読・朝・日経とも討ち死に
1年の最終日、今日の社説はどんな「1年の総括」を見せてくれるのだろうと、ページを開けました。
読売は1本目が「新成長戦略 目標実現の具体策が見えない」、2本目「米機テロ未遂 全容解明と再発防止に努めよ」
朝日は1本社説で「チェンジの09年 明日に向け変革の持続を」
日経は1本目が「成長には競争と投資促す改革が必要だ」、2本目「株式市場が映す日本の縮み」
各社のジャーナリストの代表選手たちが集う論説委員会で、本日に取り上げるべきテーマを検討し、それが今朝の紙面になったのです。それなのに、とても物足りない淋しい思いをさせられました。
早朝のNHKで、いまは亡きロック・シンガーの忌野清志郎と平山郁夫・画伯からのメッセージを流していました。「平和」への切々たる思い」が伝わってきました。
忌野清志郎は「8月6日8時15分、何の罪もない人が死んでいったのさ」と歌いました。別の歌では「まだ苦しんでいる人がいるのに、軍事力がそんなに大事なんだよ」と。さらに別の歌では「国境もない。ただ地球があるだけ。みんながそう思えば、簡単なこと。夢かも知れない。でもその夢を見てるのは、君ひとりじゃない、ひとりじゃない。違う。仲間がいるのさ」とも。
平山画伯は、ヒロシマでの被爆体験と仲間を失った原体験から、仏教を伝えた玄奘三蔵のシルクロードをたどり、平和への強い願いを画布に込めました。
この1年は21世紀に入ってからの10年目(本当は来年)に当たります。スタートの10年で、世界は平和への大きな1歩を踏み出したのでしょうか。「ともかく世界規模の大戦はなかった」ことを良しとすべきなのかもしれません。でも、イラク、アフガンではアメリカが「テロ戦争」と名付けた闘いがつづいています。ガザでは、イスラエルがパレスチナ人を封じ込め、ナチス・ドイツを上回る残虐行為を続けています。
食糧不足で飢餓に苦しむ人の数は増え続けています。学校に通えない子どもたちの数も減ってはいません。
それなのに、膨大な額を軍事費として費消しているのが、世界の現状です。
ジャーナリズムの役割は何か。メタボな頭のジャーナリストは、ジャーナリストといえるのか、と皮肉のひとつもいってみたい気分です。
とはいえ、1年間、なんとか無事に過ごせました。そのことにぼくは今、感謝しています。とりあえず「平和な日本」であることに、一種の感動すら感じます。また、この1年、ボクの「通信」に目を通して下さった方には、感謝を申し上げます。「ありがとうございました。新年も、明日からもよろしくお願いします。どうぞ良いお年をお迎え下さい」