おはようございます。菅さんは昨日、官邸の記者団を引き連れて硫黄島を訪れ、戦没者の遺骨を前に手を合わせているパフォーマンス写真を撮らせていました。有権者の気持ちをお涙ちょうだい的にたぶらかそうという魂胆です。遺骨収集をそんなことに利用してはバチがあたらないはずはありません。
生き生き箕面通信739(101215)をお届けします。
・沖縄の基地には「甘受」を、「思いやり予算」は5年間もの聖域化
菅政権って一体何なのか、と考え込んでしまいます。沖縄に基地は押し付ける。米軍予算は優遇する。さらに「法人税は減税します。消費税増税は避けられません」という税制をめざす菅政権。
菅政権は昨日、思いやり予算(在日米軍駐留経費の日本側負担)を現在の1881億円規模で今後5年間据え置くこととし米政府と合意したと発表しました。自民党政権ですらずっと減額してきた思いやり予算を、菅政権は減額をやめて現状維持で5年間も保障する、つまりアンタッチャブルの聖域化すると決めたのです。自分の国の台所が苦しいのに、アメリカさまに言われたから「ハイ、貢がせていただきます」ですって。
「仙・官内閣」の仙谷官房長官は、「沖縄の人には申し訳ないが」としつつも、「米軍基地については甘受していただきたい」と、辺野古押しつけを含めて明言しました。その「甘受」がすぐさま猛反発を受けたものだから、「『甘受』は撤回します」とあっさり取り下げました。しかし、それは「甘受」という言葉を撤回しただけで、沖縄に基地を押し付ける意志は全く変えていません。つまり、菅政権の実態は、「沖縄差別」をさらに強化しようとしているのです。
菅さんは、野党時代には「情報公開」を舌鋒鋭く自民党政府に迫っていました。しかし、官房機密費ひとつをとっても、まじめに取り組むつもりはありません。各省庁の記者クラブ開放も遅々として進まず、公約違反。最近はむしろ前原外相などはせっかくいったん開いた会見スタイルを閉ざし気味です。
すべてが、かつての自民党時代に戻る傾向にありますが、問題は自民党よりさらにしまつの悪い政権に変質してきたことです。最近はもはや明らかに「対米従属政権」と決めつけてもおかしくないレベルまで変質してしまいました。
菅さんは、もともと「日本国のためにこれだけは成し遂げたい」という政治家として経綸がないと見られてきました。菅さんが”売り”にしている「ぼくは市川房江さんとともに行動してきた市民派」という経歴ですが、その市川さん自身が書いたものの中で、「このような人が政治家になってはいけません」と言われていたことが明らかにされています。菅さんのように、その場その場の駆け引きだけでしのぐスタイルは「バルカン政治家」といわれますが、バルカンらしい迫力もない「よれよれ政治家」にすぎず、ただ「総理を続けたい」だけという本質が明らかになってきました。
こうした人物をトップに担ぎあげてしまった日本の政治状況は、どうすれば本来のあるべき姿へ変革することができるのでしょうか。 つまりは、「物言わぬ有権者」が甘く見られているのですが、「そうはいっても何もできないしね」で、これからも傍観者を続けざるを得ない、ということになっていますよね。仕方ないですかね。
生き生き箕面通信739(101215)をお届けします。
・沖縄の基地には「甘受」を、「思いやり予算」は5年間もの聖域化
菅政権って一体何なのか、と考え込んでしまいます。沖縄に基地は押し付ける。米軍予算は優遇する。さらに「法人税は減税します。消費税増税は避けられません」という税制をめざす菅政権。
菅政権は昨日、思いやり予算(在日米軍駐留経費の日本側負担)を現在の1881億円規模で今後5年間据え置くこととし米政府と合意したと発表しました。自民党政権ですらずっと減額してきた思いやり予算を、菅政権は減額をやめて現状維持で5年間も保障する、つまりアンタッチャブルの聖域化すると決めたのです。自分の国の台所が苦しいのに、アメリカさまに言われたから「ハイ、貢がせていただきます」ですって。
「仙・官内閣」の仙谷官房長官は、「沖縄の人には申し訳ないが」としつつも、「米軍基地については甘受していただきたい」と、辺野古押しつけを含めて明言しました。その「甘受」がすぐさま猛反発を受けたものだから、「『甘受』は撤回します」とあっさり取り下げました。しかし、それは「甘受」という言葉を撤回しただけで、沖縄に基地を押し付ける意志は全く変えていません。つまり、菅政権の実態は、「沖縄差別」をさらに強化しようとしているのです。
菅さんは、野党時代には「情報公開」を舌鋒鋭く自民党政府に迫っていました。しかし、官房機密費ひとつをとっても、まじめに取り組むつもりはありません。各省庁の記者クラブ開放も遅々として進まず、公約違反。最近はむしろ前原外相などはせっかくいったん開いた会見スタイルを閉ざし気味です。
すべてが、かつての自民党時代に戻る傾向にありますが、問題は自民党よりさらにしまつの悪い政権に変質してきたことです。最近はもはや明らかに「対米従属政権」と決めつけてもおかしくないレベルまで変質してしまいました。
菅さんは、もともと「日本国のためにこれだけは成し遂げたい」という政治家として経綸がないと見られてきました。菅さんが”売り”にしている「ぼくは市川房江さんとともに行動してきた市民派」という経歴ですが、その市川さん自身が書いたものの中で、「このような人が政治家になってはいけません」と言われていたことが明らかにされています。菅さんのように、その場その場の駆け引きだけでしのぐスタイルは「バルカン政治家」といわれますが、バルカンらしい迫力もない「よれよれ政治家」にすぎず、ただ「総理を続けたい」だけという本質が明らかになってきました。
こうした人物をトップに担ぎあげてしまった日本の政治状況は、どうすれば本来のあるべき姿へ変革することができるのでしょうか。 つまりは、「物言わぬ有権者」が甘く見られているのですが、「そうはいっても何もできないしね」で、これからも傍観者を続けざるを得ない、ということになっていますよね。仕方ないですかね。