生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

2472 ・「シリア難民は受け入れたくない」と、安倍首相がNY記者会見でにおわす

2015-09-30 09:13:44 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2472(150930)をお届けします。

・「シリア難民は受け入れたくない」と、安倍首相がNY記者会見で本音をにおわす

 安倍首相は日本時間の今朝(9月30日朝)、訪問先のニューヨークで記者会見した際、外国人記者から「日本はシリア難民を受け入れるのか」と質問されました。これに対し、「シリアの政治的な土壌を改善することが優先されるべきだ」と答えるにとどめました。

 安倍首相は冒頭発言では、「シリアの平和を取り戻すために、日本は積極的な役割を果たす」と、大見えを切って見せました。しかし、その内容は教育や保健・医療の分野での貢献であり、当面の緊急事態である難民受け入れについては、口が裂けても「受け入れるとは言わない」という頑(かたく)なな雰囲気をあらわにしていました。

 日本では、国民の大多数が「アメリカや人イギリス、フランス、ドイツ人などはいいが、アフリカやイスラムの国の人の受け入れはどうも苦手や」と感じているのではないでしょうか。だから、表向きはともかく、心の中では安倍首相の「難民鎖国」をよしとしているように思われます。

 しかし、シリアの大量難民は、世界が手分けして受け入れざるを得ません。ことは、人間の生き死ににかかわる緊急事態です。日本にとっては、「難民鎖国」から「開国」へ転じる契機と考えるべきではないでしょうか。

 しょせん、21世紀からの地球は、民族入り混じりの時代に入っており、多くの民族が入り混じって平和共存する道を切り開いていかなければならない宿命にあります。それなら、いまから始めるほかない。

 もちろん、シリアの政治状況が安定するように計らうことも最優先で進めるべきです。難民が出ないように、あるいは難民が自分の祖国につつがなく戻れるようにすることが急がれます。

 それでも、現在、海の上を漂っている難民、すでにギリシャやトルコ、あるいはヨーロッパの国々にたどり着いた難民の分担受け入れが差し迫った問題です。

 日本は、人口減少時代に突入し、出生率アップに躍起になっています。そういう事情からも、他国の人を受け入れ、平和的に住みなす術を磨くチャンスといえます。かつて、ドイツがトルコからの移民を大量に受け入れ、その後その人々の取り扱いに往生したという話が広がっていますが、いまはそのドイツもシリア難民を積極的に受け入れています。

 といって、あまり急激に増えすぎては別の難しい問題が発生することになりかねない。日本の現在の総人口は1億2千万人あまり。その0.1%くらいまでは受け入れてもいいのではないでしょうか。つまり、12万人くらいまではどうでしょう。

 シリアは、人口の90%がイスラム教の国です。その中でもスンナ派が70%を占めるほかは、さまざまに分かれている。それでも、古くから文化が発達し、資源もそれなりに恵まれているため、豊かな国を作ることが可能だったはず。ところが、アメリカなど西側が独裁政権つぶしを画策して介入し始めてから、激しい内戦となり今日に至っています。今日の混乱の根源は、アサド政権を転覆させるためにアメリカが反体制派に武器を供給するなど内政干渉を始めたところにあります。

 それはともかく、日本では遠くにあってなじみのないイスラム教とも付き合いを始める好機です。知ってみれば、イスラム教は「平和の宗教」だそうです。勇気を出して、いすらむとも、付き合ってみましょう。日本が世界に開かれた国脱皮するまたとない好機到来です。


2471 ・ヒラリーさんが習近平主席に食らわした「恥知らず」という一言

2015-09-29 09:04:40 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2471(150929)をお届けします。

・ヒラリーさんが習近平主席に食らわした「恥知らず」という一言

 国連総会に出席した中国の習近平国家主席が一昨日9月27日に、「『世界女性サミット』を中国が国連で主催し、国連の助成事業に1000万ドル(約12億円)を拠出する」と表明しました。

 これだけ聞けば、大いに歓迎してしかるべきところですが、ヒラリー・クリントンさんは同日、「女性を迫害しながら、国連で女性の権利に関する会議を主催?何という恥知らずな」と、怒り心頭のメッセージをツイッターで発信しました。

 ヒラリーさんは、20年前に北京で開かれた「女性サミット」でも、「人権は女性の権利であり、女性の権利は人権である」と演説し、時の中国政権の人権蹂躙を批判したいきさつがあります。

 このニュースを伝えた読売新聞の昨日28日の夕刊では、「中国では今春、セクハラ撲滅などを訴える女性活動家5人が1か月以上にわたり公安当局に拘束され、米政府が釈放を求めるなど国際的な批判を集めた」と報じています。

 ボクも、中国の人権蹂躙政治には日ごろから強い怒りを感じています。人を人とも思わない政治は、あの天安門で多数の学生たちを引き殺して恥じない政権を生み出す結果となっています。

 「人権」について、世界人権宣言の前文では「人類社会のすべての構成員の固有の尊厳と平等で譲ることのできない権利を承認することは、世界における自由、正義および平等の基礎である」と強調しています。そして、人権は、「誰にでも、いつでも、どこでも同じ」人権が認められるものであり、生まれながらにして持っている人間の尊厳だとされています。幸福追求権、そして自由にものを考え自由に行動できる権利です。

 もっと具体的には、「思想・良心の自由、信教の自由、学問の自由、表現・集会・結社の自由、職業選択、居住移転、奴隷的拘束からの自由などが認められています。

 中国には、思想の自由、表現・集会・結社の自由などが大幅に制限されています。共産党独裁政治の下で、人々は人間としての尊厳が制限されているのです。ヒラリーさんは、それに一発かましたのでした。

 ところで、そのアメリカはどうか。そんなに威張れる立場でしょうか。アメリカでも、貧困に悩む多くの人々は「人権」を尊重されているわけではないのが実態といえます。

 日本は?日本でも、格差に苦しめられ恵まれない生活を余儀なくされている人々は、食うや食わずの日々がやっとで、人権を全うできる状態ではありません。憲法で保障されているはずの「最低限度の文化的な生活」ですらがままならない実態が目立ってきています。

 ヒラリーさんの「周近平批判」をきっかけに、人権についての議論が深まることを望みたいものです。


2470 ・安倍政権が参院選、そして衆院選で勝てば、本物のナチズム政権へ

2015-09-28 08:23:11 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2470(150928)をお届けします。

・安倍政権が参院選、そして衆院選で勝てば、本物のナチズム政権へ

 来年7月の参院選まで、あと10か月足らずとなりました。しかし、野党側の統一候補づくりは遅々として進みません。これでは今回も「時間が足りなかった」という言い訳を繰り返すことになってしまいかねません。前回の衆院選では、民主党がボロ負けし、政権の座からずり落ちましたが、この時の言いぐさが、「安倍首相にしてやられた。準備が間に合わなかった」という言い訳でした。

 安倍自民党が来年の参院選で勝ち、その次の衆院選でも勝てば、あとは障害なし。すべての法案を通せるようになります。とくに参院選で与党勢力が3分の2の議席を占めれば、憲法改定も発議できます。

 そうなると、最後のストッパーは「国民投票」だけとなります。安倍首相勢力がどんなに頑張っても、国民投票で阻止できれば、とりあえず安倍独裁政治の最大の目標は敗退させることができる。

 しかし、だからこそ安倍政権は、あの手この手を使って、国民を誘導するでしょう。例えば、憲法改定でもすぐに「9条」には手をつけず、まずは環境権など賛成を得やすい課題から国民投票にもっていき、改憲アレルギーに免疫を作る。

 仮に、9条改憲は阻止できても、別の法を成立させて9条を骨抜きにすることは、ヒトラーが実施した「全権委任方式」で前例があります。

 何よりも、絶対多数を持った政権は、この際やりたい放題になるでしょう。自民党独裁政権の誕生は、中国の政権と同じ。民主主義は形は残っていても、有名無実。

 そんな国を、次の時代に生きる人々に引き継いでもいいのでしょうか。私たちがいま、しっかりしなければ、時の政権側は強大な力を持っています。私たちはしっかり勉強を続け、時代の流れを見極める力を養い、自分の声を上げましょう。何より大事なことは、近くの人、それは家族であったり、会社や属する団体の人々であったりですが、ともかく身近な人と話し合いができるような雰囲気づくりではないでしょうか。

 僕もそれなりにどりょくしてきたつもりですが、気が付いてみるとあまり効果は上がっていません。むしろ、うるさがられたり、避けられたりが今も続いています。それにも慣れっこになった自分がいます。でも、努力します。なんとかしなければ。

 今朝から始まったNHKの「あさが来た」では、オープニングのシーンで、「これからは女性の必要です」というメッセージが伝えられました。あれから何年?今も女性の力が必要です。ナチズム政権を誕生させないようにするための柔らかい力が。僕も努力しますが、特に女性の柔らかい力に期待するところ大です。


2469 ・「オールジャパン:平和と共生」の立ち上げ

2015-09-27 10:04:14 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2469(150927)をお届けします。

・「オールジャパン:平和と共生」の立ち上げ

 参院選まであと10か月を切りました。与党側は着々と準備を進めています。では、野党側は? これがまた、遅々として進まない。

 関西では昨日9月26日、「オール関西:平和と共生」の立ち上げを宣言する集会が大阪・御堂筋に面する南御堂の御堂会館で開かれ、慶大名誉教授の小林節、ジャーナリストの大谷昭宏、元衆院議員の辻恵(つじ・めぐむ)さんらがそれぞれ自説を開陳しました。

 小林節さんは、「来年7月の参院選で安倍自民党が勝利し、さらにその次の衆院選でも勝てば、安倍政権は本物のナチズム政権になる。なんとしても阻止したい。そのためにも、ここにいる辻恵さんを国会に送りだすことが大切」と強調しました。

 大谷昭宏さんは、「参院の強行採決で無茶苦茶をやった安倍政権を有権者が、ボコッとぶん殴りに行くのが次の参院選。憲法をこれほど蹂躙するこんな政権は絶対に倒さなければならない。日本の民主主義の大きな転換点です。私たちは『忘れちゃいないぞ。国会前に来いよ』といい続けよう」と、呼びかけました。

 辻恵さんは、「先の衆院選で『大勝した』といわれる自民党は、実際には全体の得票数を減らした。それでも大勝できたのは、有権者の2000万人が棄権したからです。私たちはこの人たちに次の選挙では投票所に足を運んでもらう必要がある。そうして何としても安倍政権を倒さなければ、安倍政権はヒトラーの『全権委任法』に匹敵する法案を出して、憲法9条には触らずにそれを骨抜きにする法案を出してくると予想できます。私たちは、全国的には、『オールジャパン:平和と共生』を、そして関西では『オール関西:平和と共生』を本日からスタートさせる」と、決意を述べました。

 安保法制を阻止するための闘いの中で、有権者の政治を見る目、政治家を見る目は格段に厳しくなりました。次の世代にどんな日本を引き継ぐのか、かなり意識が磨かれてきたのではないでしょうか。期待できます。それにしても粘り強い闘いが欠かせません。


2468 ・人類の滅亡、文化の崩壊を食い止められるでしょうか

2015-09-26 09:56:24 | 政治

おはようございます。生き生き箕面通信2468(150926)をお届けします。

・人類の滅亡、文化の崩壊を食い止められるでしょうか

 ローマ・カトリック教会フランシスコ法王が、「気候変動問題への対応は人類の緊急課題だ」と警鐘を鳴らしています。一昨日9月24日のアメリカ上下両院での演説でも、この問題の重要性を強調しました。フランシスコ法王は「気候変動問題について、米国と米国議会が重要な役目を担っている。また、米国の傑出した大学や研究機関が重要な貢献をできるだろう」と、米国の役割について期待を示しました。

 とくに法王は、「地球温暖化などの被害は、人間活動による環境悪化が原因。人間喝によって、深刻な影響がもたらされている」と、明確に指摘しました。米議会では、民主党議員は立ち上がって拍手しましたが、共和党議員は座ったままで拍手もしませんでした。

 朝日新聞の本日朝刊(10面)が伝えるところでは、前日の23日にはオバマ大統領との会談でも主要議題の一つとして気候変動問題が取り上げられました。抵抗する共和党をけん制し、オバマ大統領を後押しする意味合いがあったようです。

 一方、国連サミットが昨日25日午前(日本時間同日深夜)開幕し、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。気候変動対策や格差の是正など、17分野の幅広い目標が盛り込まれており、途上国ばかりでなく先進国も含めた共通の指針です。

 この新アジェンダは、今年末で達成期限が切れる「ミレニアム開発計画」(MDGs)を引き継いだもので、法的な拘束力はないものの、各国の政策に影響を与えることがきたいされています。ただ、財源としては先進国が国民総所得(GNI)の0.7%を途上国援助(ODA)に充てることが盛り込まれ、また民間投資などの重要性も強調されているそうです。

 こうしたさまざまな動きがあるとはいえ、人間がなしている努力のスピード程度では地球の破滅のスピードにはとても追いつけないようです。現在の人間が果たしている「努力」というものは、率直に言えば、気休め。

 40年以上前にローマ・クラブが「成長の限界」のリポートの中で、「あと20年で石油は枯渇する」と危機をあおり、石油ショックも経た現在、あれは石油ショックを演出するための“陰謀”だったと揶揄されました。

 しかし、その後も危機は進行しているのです。30数年後の2050年ころには、人口からいっても、資源からいっても、大パニックの危機に直面するのは避けられないとみられています。「オオカミ少年」のように「危機が来るぞ、危機が来るぞ」と繰り返したくはないのですが、ローマ法王も人類の危機を深刻に受け止めているのではないでしょうか。

 人類の欲望を抑制することで合意し、実行しなければ、人類の破滅は今度こそ間違いなく、人類の文化も崩壊することは確実といえます。

 冷たい言い方をすれば、人類は増えすぎたので、ここらで天罰を受け、人口激減の大災害に見舞われるほうがいいのかもしれません。そのあと、生き延びた人間が、欲望抑制機能を働かせるかどうかですよね。