生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信734 ・本日のノーベル平和賞授賞式の主人公は「人権」

2010-12-10 06:35:08 | 日記
おはようございます。本日は「世界人権デー」。国連の「世界人権宣言」の前文には「人権は世界における自由、正義、および平和の基礎である」とあります。
生き生き箕面通信734(101210)をお届けします。

・本日のノーベル平和賞授賞式の主人公は「人権」

 本日のノーベル平和賞授賞式の壇上には、空席の椅子がひとつぽつんと置かれるそうです。受賞者の劉暁波氏は獄につながれたまま。妻は自宅軟禁。人権解放・実現のために一緒に闘ってきた仲間たちの出国も認められず、授賞式には出席できない。中国政府の徹底した「人権解放運動つぶし」の実態が空席の椅子に象徴されています。

 アメリカの下院は、「劉氏を釈放するよう中国政府に要求する決議」を賛成402、反対1の圧倒的多数で採択しました。同時にこの決議は、劉氏の受賞に関するメディアやインターネットの検閲を止めるとともに、劉氏を中傷するキャンペーンの中止も求めています。

 ペロシ下院議長は、自ら授賞式に参加の意向を示し、「(今年の)ノーベル平和賞は劉氏だけでなく、多くの犠牲を払って中国での人権と民主主義を求めてきた人々の(信条の)証しだ」と語っています。

 米国在住の中国人活動家で授賞式に参加する楊建利氏は「中国政府は非常に強大な力を持つかもしれないが、劉氏というたった一人の(囚人を)これほどまでに恐れているのだ。また、中国自体が大きな監獄になった」と話しています。楊氏は、授賞式に参加する在外の活動家50人の取りまとめ役も務めています。

 ノーベル平和賞選考員会のヤーグラン委員長は「世界人権宣言は全国連加盟国に適用される。すべての国には人権を尊重する義務がある」と訴えています。空席に見える椅子には、目には見えませんが「人権」が座っているのです。

 ひるがえって、日本。人権は尊重されているでしょうか。憲法に定めた「健康にして文化的な最低限度の生活を営む権利」はどうでしょう。多くの人が職もなく雇用不安にさらされています。年間3万人以上の人が、社会の片隅で見捨てられたように”無縁死”と呼ばれる状態です。

 民主党政権も中国政府に遠慮して「劉氏釈放決議」のリーダーシップを発揮するなど思いもよらないことです。そして、小沢氏の人権を顧みることもなく、政倫審に引っ張りだそうと画策しています。「小沢つぶし」は、単なる個人の問題ではなく、日本が真の独立を果たすための「象徴」、「独立なくして人権なし」ですが、その「象徴つぶし」の意味合いを持っています。国連の「世界人権宣言」は、日本でも今日的な意義を持っています。