生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信635 小沢というブルドーザーで日本の針路を開け

2010-08-31 06:32:05 | 日記
おはようございます。「三人しかいないのですか民主党」(今朝のよみうり時事川柳より)
生き生き箕面通信635(100831)をお届けします。

・小沢というブルドーザーで日本の針路を開け

 突然、トロイカ体制への回帰が現実味を帯びてきました。そうなると、きょうの菅・小沢会談での政策合意の内容が焦点になります。

 しかし、新聞の関心は、小沢氏の処遇がどうなるかだけに目が向き、今日、明日の紙面は「日本丸」の針路についてはほとんど取り上げない薄っぺらな紙面づくりになるのでしょう。

 新聞は、口では「政策不在の争い」などと批判しますが、いざ政策に焦点を合わせる場面にくると、「誰と誰がどう動いている」といった政局の話にそらせてしまいます。新聞編集幹部のいびつなセンスと不勉強は目をおおうばかりです。編集幹部は、「政策は地味で売れない。ドロドロした人間模様の方がずっと読者に喜ばれる」という固定観念なのです。

 今回の「親小沢」「反小沢」の構図のなかで見えてきたものがあります。それは、小沢グループの「マニフェスト重視」と、菅支持派の「マニフェスト修正」という明らかな路線の違いです。

 小沢グループは、「子ども手当」などマニフェスト実施のためには巨額の財源が必要となり、勢い「大きな政府」となります。

 かたや菅支持派は、これ以上借金をすれば子孫に過大な負担を押し付けることになり、世界からも見放されるので財政規律を守る、つまりできるだけ「小さな政府」でいくほかない、という立場です。

 菅支持派は、「日米同盟は深化させる」と、ますます対米隷属路線を強化しようとしています。小沢グループは、発展の勢いめざましいアジアをとりわけ重視しようとしています。そのためには、日米関係を時代に見合った形へ見直すことが必要という立場。

 新聞は、この二つの基本問題、つまり経済・社会政策の国内問題と、日米・アジアを中心とする国際問題を、どのように腹をくくって選択するか、そこにこそ全力をあげて紙面づくりすることが最大の使命のはずではないでしょうか。

 ぼくは、小沢というブルドーザーを存分に働かさなければ、日本丸の針路は切りひらけないとまで思っています。”空き缶”路線では、沈んでいきます。断言できます。

生き生き箕面通信634 ・菅首相・小沢幹事長で挙党態勢を

2010-08-30 06:34:49 | 日記
おはようございます。「軍服で二十九のまま父眠るバジーの海よ波静かなれ」(今朝の読売歌壇より)
生き生き箕面通信634(100830)をお届けします。

・菅首相・小沢幹事長で挙党態勢を

 民主党の党内対立がきわだってきました。このままではどちらの陣営が勝っても、根深い遺恨が残るのは避けられそうにありません。

 民主党が政権を担い続けようとするのは、「日本を良くする」ためのはずです。「みんなが安心して安らかに日々を送ることができる社会」がめざすとことです。だから、菅さんであれ、小沢さんであれ、めざすところはほぼ同じ。だから妥協できるはずです。政治は妥協、民主主義は妥協しなければ、政策は前に進みません。折り合わなければ、対立して不毛の時間が過ぎるだけ。

 首相を続けたい菅さん。そして、いわゆる世論なるものも、菅首相継続が大勢のようです。ならば、菅さんが首相を続ければよろしいのではないでしょうか。

 そして、むずかしい政局を切りまわして法案を成立させていくための大きなかじ取りは剛腕、小沢幹事長のもとで行う。

 問題は、官房長官ポスト。現在の仙石氏がそのままなら、新体制スタートのその日からもめごとが起きるのは容易に想定できます。また、外相や国交相、防衛相も一新して出直す必要があります。「日米合意」を振り出しに戻し、普天間基地問題の解決をはじめ、日米関係を新しい時代にふさわしく構築し直すには新しい陣容が欠かせません。

 しかし、小沢陣営は、主戦論をおろしてはならないでしょう。仙石氏が考えているのは、たとえば本日にも行われる菅・小沢会談で幹事長ポストをにおわせながら小沢氏の立候補見送りをとりつけておいて、その場になるとひっくり返す、つまり小沢氏を名誉職に追いやる作戦だからです。

 本当に望まれるのは、正々堂々と選挙を行い、白黒をつけて、透明性の高い運営ができる能力を発揮することです。しかし、次善の策としての「挙党態勢」もやむを得ないかもしれません。


生き生き箕面通信633 ・韓国併合100年の今日は、「平和共存」を再構築する日

2010-08-29 08:07:11 | 日記
おはようございます。昨日はお休みをいただきました。
生き生き箕面通信633(100829)をお届けします。

・韓国併合100年の今日は、「平和共存」を再構築する日

 韓国を日本に併合する条約が100年前の本日”発効”し、以後35年間にわたって植民地として支配しました。ただし、韓国側は条約そのものが「正当性はなく、もともと無効だった」と主張しています。

 日本自身が大きな問題をみずからに突き付けることになった韓国併合という歴史的事実を踏まえて、いま何を考えどう行動すべきなのでしょうか。今年は年初からさまざまな形で提言がなされたきました。しかし、まだ国民的合意にまで達していない状況です。

 中国は大変な勢いで軍事力を強化している。北朝鮮は、どんな暴走するか懸念せざるを得ない。だから、日米同盟を深化させなければならない、というところにとどまっています。

 日米間は同盟関係にあり、米韓間も同盟関係。しかし、日韓間には同盟関係はありません。

 ぼくは、日中韓北の4か国で将来的な「平和友好地域創設」をめざす合意形成をはかるよう外交努力を集中すべきだと提案したいと思います。それこそが、韓国併合という誤りを犯した私たちが、歴史的教訓を生かすカギとなるのだと信じます。

 それにしても、菅政権はなぜ、安全保障問題で明確な方向性を出さないのでしょうか。韓国との関係ひとつをとってみても、外交に力強い動きは感じられません。「首相談話」は出しただけで、しばらく時間稼ぎのようにしか見えません。そんな”お休み”の時間的余裕はないはずなのですが。

 菅政権ではっきり見えてきたことは、すべての閣僚が官僚に踊らされるようになったことです。菅首相をはじめ、岡田外相、前原国交相、北沢防衛相、ほかの閣僚もすべて官僚の手の平で転がされて澄ましています。

 つまりは、「政」のレベルにがっちりした安全保障策、あるいは外交戦略がないわけです。

 今回の民主党の代表選では、ぜひこの問題で「日本丸」の方向を明確にしてもらいたいものです。


生き生き箕面通信632 ・おぞましい感情むきだしの朝日社説

2010-08-27 06:29:38 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信632(100827)をお届けします。

・おぞましい感情むきだしの朝日社説

 小沢氏の出馬をうけて、今日の朝日の社説は「あいた口がふさがらない」という見出しで取り上げました。見出しからして、「反小沢」の感情をむきだしにしています。社説は本来、取り上げるテーマの本質に迫り、冷静かつ論理的に、しかも「社格」にさわしい格調で社としての論を表明するものです。

 書き出しは、「どうしてここまで民意とかけはなれたことができるのか。多くの国民が、あぜんとしているに違いない」と一方的に決めつけています。ぼくには、多くの国民が望んでいるのは、この「日本」という国を世界の中で誇らしい国として国民が力を合わせて創っていく、そのためのリーダー選びであり、そのためには多少のあつれきがあるのはやむを得ないというところではないでしょうか。劇場型政治の風潮からは、むしろ正々堂々と決着をつける「小沢出馬歓迎」ともいえます。

 社説はこうも予言しています。「『小沢政権』が誕生しても、世論の支持のない政見運営は困難を極めるだろう」と。小沢氏が、決別したはずの「金権腐敗政治」と同じことをしようと」とけなしています。

 結びは、「代表選をそんな場にしてはならない。有権者は政権交代に何を託したのか、根本から論じ直し、古い政治を乗り越える機会にしなければならない」と強調しました。社説全体が、「政治とカネ」問題で小沢氏を有罪扱いし、排斥しようという意図を明確にしています。

 小沢氏は、有罪と決まってはいません。現在は明らかに「推定無罪」の立場です。しかも、「限りなくクロに近い」という印象を刷り込んだのは、検察のリークによる世論操作の結果です。その経緯については、朝日の人間なら熟知しているはずです。

 今日の社説では、「あるべきこれからの日本」に触れようとする意思は1行も見られず、相変わらず「政治とカネ」の次元からしかとらえていません。熊さん、八っあんの床屋談義のレベルに堕しています。

 こうした俗論レベルの社説を平気でかかげる精神性には、それこそ「あいた口がふさがらない」というほかありません。


生き生き箕面通信631 ・満身創痍の小沢出陣

2010-08-26 06:33:29 | 日記
おはようございます。「アフガンへ続くイラクのぬかる道」(今朝の朝日川柳より)。日本はこのぬかる道を進もうとしています。ペシャワール会の中村哲さんは「この道は来ないでほしい」と訴えています。
生き生き箕面通信631(100826)をお届けします。

・満身創痍の小沢出陣

 小沢一郎氏への待望論は失速し、鳩山グループもすっかり腰が引けた状態になってきました。「党内で権力闘争をやっている場合ではない」というあやしげな”危機感キャンペーン”が力を増した結果です。

 それでも、小沢氏は民主党代表選に立候補せざるを得ないようです。

 ぼくも、小沢氏は立つべきだと思います。「日本丸の針路」を選ぶ作業は、できるだけ透明性の高い方法で行う必要があるからです。つまり民主主義の原則である多数決で決めるほかないと思うのです。

 白か、黒か、投票で決着をつける。これが民主主義のルールですから、それにのっとって正々堂々と選挙をするべきです。その際、最も大事なことは、「自分はこうする」という日本の根幹にかかわる政見を明確に述べることです。そうすることによってはじめて、日本の真のトップ選びが意味を持つことになります。

 とはいえ、それだけでは国民の審判は経ていないのですから、タイミングをみて解散・総選挙を行い、有権者に信を問う。

 9月14日の代表選で、菅氏が勝てば、日本丸はアメリカ丸の後ろからついていく政治、つまり対米追随国家を継続することになります。

 小沢氏が勝てば、「アジアのなかのニッポン」という方向へ舵を切るでしょう。アメリカと敵対する必要はさらさらありません。ただ、普天間基地問題などは交渉をやり直して、撤廃へ向け話し合いを始める。アジア各国との協調関係をさらに強化し、円高対策をはじめとする経済活性化策も大胆に手を打って日本が元気を取り戻す方向へ動き出す。なにより、「支えあい、助け合いの社会」を築くため全力をあげて取り組むことになる。

 今回、仮に敗れたとしても、来春には通常国会が粗餐審議の過程で行き詰まり、政界再編が待っています。

 つまり、対米隷従路線か、自主独立路線か、いずれにしても黒白をつけなければなりません。それが、1か月先の今年9月になるのか、それとも半年後の来春にもう一度シビアな選択を迫られるのか、わたしたちはいま、歴史的な分岐点に立っています。