生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信515 ・オザワを排除したい人々とその意向を増幅するマスメディア

2010-04-30 06:38:51 | 日記
オザワをお早うございます。
生き生き箕面通信515(100430)をお届けします。

・オザワを排除したい人々とその意向を増幅するマスメディア
 いまオザワを排除したい筆頭は、東京地検特捜部です。「社会正義」の立場からというよりも、自分たちの組織を守る、つまり「検察天国」を温存するために、その敵と位置づけるオザワを組織を挙げてつぶしてしまおうとしてきたのです。

 検察のオザワつぶしの後ろには、高級官僚群、つまり”全霞ヶ関”がついて応援しています。だから、検察が”暴走”しても、霞ヶ関は「もっと、やれやれ。小沢をつぶしてくれ」とエールを送っています。

 オザワをつぶせば、あとの民主党はどうにでも「料理できる」とタカをくくっており、事実そうでしょう。すでに菅さんの財務省、岡田さんの外務省、前原さんの国交省、北沢さんの防衛省などで、官僚たちはゾンビのようによみがえりつつあります。

 もうひとつ、オザワをつぶしたい最たる勢力は、アメリカです。いったんは、5月の連休
中にオザワをアメリカに招いて「取り込む作戦」を立てましたが、オザワの「日本独立」の
志向が予想以上に強いと判断しなおして、オザワの訪米は中止になりました。

 今年は、日本が「真の独立」へ向かって一歩を踏み出すかどうか、歴史的な時点となっています。「独立」へ向かって一歩を踏み出せるのは、オザワしかいない。アメリカもそう見ているから、何としてもオザワはつぶすターゲットにならざるを得ない。「おいしい日本。郵貯に溜め込んだカネを取り上げるまでは、独立などしてほしくない」のが、アメリカの本音です。
 
 それをうすうすは感じつつも、日本のマスメディアは、人材としては虎の子のオザワを葬り去る流れに手を貸しています。「面白いから。世間受けするから」だけで、「オザワやめろ」の大合唱です。結果的に、オザワを排除したい人々の意向を増幅し、世論調査では「反オザワ」となるようなキャンペーンをしています。自分たちが客観的にはど
んな役割を演じているのか。

 大型ハリケーンなみの逆風が吹き荒れていますが、7月の参院選を乗り切れば、徐々に明るい展望が拓けると期待しています。残された3年間に、米中の谷間で、独立した日本が架け橋となり、国連の機能を強化する役割を積極的に担って、国連を中心とした世界の問題解決の道を確立する。そうした国柄へ脱皮する展望が拓けます。




生き生き箕面通信514 ・独立は果たしたけれど、本当の独立でしたか?

2010-04-29 06:50:08 | 日記
お早うございます。歌舞伎座は、建て替えのための昨日が千秋楽でした。新歌舞伎座は3年後だとか。
生き生き箕面通信514(100429)をお届けします。

・独立は果たしたけれど、本当の独立でしたか?
 昨日は実は、58年前の1952年にサンフランシスコ条約が発効し、アメリカの占領時代に終止符を打って独立を果たした日でもありました。それは、沖縄をアメリカに”売り渡して”果たしたものでした。沖縄をアメリカの統治下に置く条件を唯々諾々と飲んで、時の吉田茂首相は前年9月に講和条約と日米安保条約の両条約に署名したのでした。沖縄が本土復帰を果たしたのはそれから20年もあとの1972年になってからでした。

 ついでにいえば、このとき日本社会党は、右派が講和条約のみ賛成、左派は両条約とも反対で、分裂しました。その後1955年に左右合同しましたが、いわゆる55年体制という社会党の万年野党の状況となりました。

 ともあれ安保条約では、アメリカは基地を自由に使えることになっており、日本は米軍に基地を提供しなければならないことになっています。そして、米軍の世界に展開する大規模基地上位5つのうち4つが日本にあるという先進国では例のないおかしな状態が続いているのです。

 同じ敗戦国のうちドイツは、冷戦終結後、米軍との関係を根本的に見直し、駐留兵員数も基地負担額も大幅に減らし、地位協定も改定しました。日本はそのままずるずるときています。

 その中で起きていることは、国の安全をアメリカに頼り切る体制が固定化し、アジアの周囲の情勢も例えば、「いま中国はこう動いているよ」「北朝鮮はこうだよ」とアメリカに教えられてばかりですから、勢い外交方針もアメリカについていかざるを得ない。米国追随外交になる構造です。とくに外務省と防衛省の高級官僚は、アメリカ留学組、あるいはアメリカとパイプがある人間が”出世”してそれぞれの省の基本方針を立案します。

 民主党内でも、そのほか松下政経塾出身の前原国交相などはアメリカ寄りの考え方です。

 そうしたなかで、本当の「独立」を果たすにはどうすればよいか。まず、普天間基地の移設が暗礁に乗り上げる。鳩山首相が徳之島の実力者のもとを訪れたり、沖縄を訪問したりと、一定の努力をしたアリバイを作る。そしてオバマさんと「これだけ努力したけれどもどうにもならないから、グアムあるいはテニアンを考えてもらいたい。カネは出す」と交渉する。

 もちろん、「反米ではありません。日本は『親米』だけど、『入亜』にも軸足を置くだけです」と明確に伝える。世界はアメリカと中国の「G2時代」。日本は長らく「脱亜入欧(アメリカを含む)」できましたが、いよいよ「「親米入亜」の独立路線を歩む時がきました。世界に貢献し名誉ある地位を築く日本でこそ、誇りを持つ日本人として生きることができるのだと思います。








生き生き箕面通信513 ・オザワつぶしでほくそ笑む「検察王国」

2010-04-28 06:57:41 | 日記
お早うございます。「本物の龍馬」の出現を望むや切なるものがあります。
生き生き箕面通信513(100428)をお届けします。

・オザワつぶしでほくそ笑む「検察王国」
 今朝の新聞各紙は一斉にオザワに襲いかかりました。検察審査会が昨日4月27日に「起訴相当」の議決をしたため、オザワつぶしの名分ができたとして社説で「ゴツン」「バシン」と気兼ねなくやっています。

 読売は「小沢幹事長を『不起訴』とした検察の判断に、『善良な市民感覚』が強烈なノーを突き付けた形だ」とし、「秘書に任せていたと言えば、政治家の責任は問われなくても良いのか」「政治家とカネにまつわる政治不信が高まっている状況下、市民目線からは許し難い」という検審の結論を全面的に支持しています。そして「小沢氏は審査会の指摘した疑惑については、説明責任を果たさなければならない」と要求しています。

 朝日の社説は「民意に正面から向き合おうとせず、居直りというほかない態度をとることへの拒否感、嫌悪感が、政策の迷走とあいまって、鳩山内閣や民主党の支持率を押し下げている」としたうえで、「小沢氏は一刻も早く国会で説明する。それができないのであれば、幹事長職を辞し、民主党の運営から手を引く。無駄にできる時間は、もうない」といらだちをあからさまにしながら決め付けています。

 検審の議決が出たあと、再び燃え盛った小沢批判。マスメディアの大合唱でオザワを追い詰めたかのようです。本日には民主党内からも「オザワやめろ」の声が噴き出すでしょう。

 これに対してオザワはどう対応すべきか。まず国会で説明責任を果たす。これはやるべきでしょう。その後は、マスメディアが、「あれがおかしい」「これがおかしい」とさらに騒ぎ立てて、ともかく小沢の「クビ」を取るまでは襲い掛かる構図です。冷静に判断するようなマスメディアの状況ではありません。例によって「空気」で動いているのですから。

 参院選に悪い影響が強まるとなれば、オザワも結局辞めざるを得ない。小沢の政治生命はジ・エンド。そして、躍り上がって祝杯をあげる検察。もう検察にこわいものはない、という「検察王国」の完成です。

 この小沢問題は、検察がオザワのクビを取るために仕掛けたワナでした。本来なら、罪に問えない案件をいかにも重大犯罪のように”でっち上げ”、シナリオどおりにリーク作戦で「反オザワの空気」を作りあげてきました。この間に、読売や朝日がどれほど検察の手に乗せられ踊らされたことか。昨日からほくそ笑みを通り越して、大笑い、高笑いの検察が見えます。

 かくして、日本の劣化はいっそう進むのでした。








生き生き箕面通信512 ・「1Q84」は評判倒れ

2010-04-27 06:37:07 | 日記
お早うございます。村上春樹の「1Q84」(BOOK3)を読んでみました。
生き生き箕面通信512(100427)をお届けします。

・「1Q84」は評判倒れ
 今回のBOOK3で完結したのですが、読後感は一口でいうと、「つまらなかった」。期待が大きすぎたのか、というと必ずしもそうではないと思います。

 「村上春樹論」を書いた作家の松本健一氏は「村上春樹が私小説の枠を超えて、世界文学への可能性へ挑戦したのが『1Q84』ではないか」と位置づけています。「ジョージ・オウエル」の「1984年」を下敷きにしながら、恋愛小説の中にスリラー小説やSF小説の要素も取り入れ、大きな枠組みで描いた、と解説しています。

 そうなのかもしれないけれど、ぼくにはどうにも面白くない。1巻と2巻までは「まだ完結していない」と我慢していましたが、3巻で完結するにおよんで、「なんだこりゃ」という感じでした。文学作品としての意義は感じられたか。「?」。文学とまでふりかぶらなくても、小説として面白かったか。「面白くなかった」。何かほめられるところはあっただろう。「売り方が巧みで、ベストセラーになった」。

 10歳のこどもだった青豆と天吾の二人が、30歳になってめでたく結ばれる。その間にいろいろあった。「空気さなぎやリトル・ピープル。二つの月がある世界。宗教オカルト集団。子どもを支配する親。家庭内暴力」。だからどうなのよ、という一番読みたいところが描かれていないのだから、「なんだこりゃ」という印象になってしまいます。

 ぼくは「文学」についてもまったく門外漢です。それだけに、いまや「世界の村上春樹」をあしざまにいうことははばかられますので、きちんとした書評をお願いしたいと思います。





生き生き箕面通信511 ・「沖縄は差別されている」と仲井真知事

2010-04-26 06:41:43 | 日記
お早うございます。沖縄出身の仲間由紀恵は「あ~、早くヤマトから独立しないかなあ」と言ったとかで、「沖縄独立支持者」にランクされています。
生き生き箕面通信511(100426)をお届けします。

・「沖縄は差別されている」と仲井真知事
 普天間基地の国外、県外へを求める「沖縄県民大会」は昨日、9万人を集め、改めて沖縄の人々の強い意志を示しました。今朝の新聞各紙は一斉に「鳩山政権は一層窮地へ」と書いています。

 沖縄県の仲井真弘多知事は初めて県民の集まりに出席し、沖縄の過重な基地負担について「明らかに不公平で、差別に近い印象を持つ」と、沖縄県民の悲痛ともいえる思いを訴えました。

 一国の安全は全国民の問題であり、一地域の意志だけで判断すべきでないことはもちろんです。しかし、一地域に負担を押し付け、安全はその他の国民が充分に享受させてもらうのが公平でないことも明らかです。

 仲井真知事は「全国の皆さん、沖縄の基地問題は沖縄だけの問題ではありません」と訴えました。知事の訴えはまともではないでしょうか。

 しかし、今朝の新聞は、全国民の問題として受け止めるような作りにはなっていません。「政府は、仲井真知事が『県内移設反対』を明確に主張しなかったとホッとしている」、あるいは「これで鳩山政権は解決が難しくなった」など、相変わらずの傍観者的な書き方です。

 新聞はなぜ、自分の主体的な意見を書かないのか。せめて「こういう考え方もできる」「こういう道はどうか」と、解決への材料も提供すべきでしょう。それが仲井真知事の訴えをまともに受け止めた作り方になるはずです。政府や地元の動きを報道することは一義的に大切ですが、ジャーナリズムを担う誇りがあるなら、「高見の見物」を決め込んでいるかのような書き方はいただけません。

 沖縄は、明治政府が出来た1879年に独立運動が盛り上がり、終戦後も共産党や社会党が沖縄の独立支持を表明しました。現在も「道州制」と関連して、沖縄を単独の道州となり、大幅な自治権を得る運動があります。また、かつての「琉球独立党」は党名を「かりゆしクラブ」に変更して運動を続けています。ただ、県民の過半は本気で独立を望んでいるわけではないようです。

 普天間は撤去させる以外にないと思うのですが、新聞はそこに頭がいきません。「全面撤去」には思考停止です。しかし、米軍基地から日本が「独立」することが、21世紀の日本の新たな出発になるはずです。日米安保条約を根本的に再検討するところからしか日本の再建はありえないほど重要な問題のはずです。