生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・1299 ・日本の「平和革命」は成功するか――小沢流の政治改革術

2012-06-30 06:57:52 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1299(120630)をお届けします。



・日本の「平和革命」は成功するか――小沢流の政治改革術



 小沢一郎氏は、民主党に残り、党内で議論を重ねたうえで多数派形成

を狙うことも戦略肢の一つとしていました。しかし、現実には、当面の「消

費増税法案」を撤回させることは困難となりつつあります。結局、週明け

の月曜日7月2日には「新党結成」となる見通しが強まっています。いず

れにしろ今回を逃しては、日本の根本的な改革は遠ざかるとハラをくくっ

ています。



 まだ参院での攻防が残っています。参院審議の過程で、あくまでも

増税阻止をめざして努力する。最後の最後まで、国民生活を守るとい

う立場から、増税法案阻止へ努力する。この努力が必要です。あの手

この手を繰り出し、あきらめずに努力をするなかで、有権者の心をとら

えることができるか。ここが勝負です。



 あっさりと「新党立ち上げ」というだけでは、単なる政争としか理解さ

せません。新党を立ち上げてから、「増税阻止」を訴えても、すでに成

立してしまっていたら、「証文の出し遅れ」と見られかねません。



 

 野田政権は自民、公明と手を組んだから、数だけでいえば増税法案を

可決できるのでしょう。それを阻止するためには、小沢G(グループ)が

世論の支持を得られるか、がカギです。



 しかし、大手紙をはじめメディアの大方は、「小沢バッシング」さえして

いればいい、と安易な態度です。小沢氏がやろうとしていることは、後世

の歴史的な位置づけからすると、日本の「平和的革命」だったということ

になるはずです。しかし現在は、いかんせん少数派です。



 しかもこれからは、メディアの世論調査なるものが繰り返されるで

しょう。そして、「小沢新党、期待せず」という調査結果を出し、それを

これでもか、これでもかと大々的にPRするはずです。メディアも、旧

体制(アンシャンレジーム)の有力な一員で、「革命」阻止の側です。



 参院での「増税法案」が採決されるまで、あと半月。その間に世論を

得られるか。極めてむずかしいけれど、挑戦するほかありません。



 それにしても、メディアの不毛な政局報道はどうでしょう。「分裂、秒読

み」「出るのか、出ないのか」など、政局一色です。口では、政局排除を

唱えながら、最も政局が好きなのは、大手紙自身です。政治問題、とり

わけ日本丸の進路をどうするかという根本の課題については、ついぞ

腰を据えた論説にはお目にかかれませんでした。それどころか、その

報道姿勢たるやまさに大本営発表寄りでした。



 世論調査の結果は、小沢新党に期待しないが70~80%近く(たとえ

ば朝日、読売など)に達しています。この不人気ぶりは、ある意味では

大変歓迎すべき数字です。これまでの政権は、お祝儀相場もあって、

はじめは高い期待度が示されますが、すぐに「な~んだ」となってたち

まち賞味期限切れになることの繰り返しでした。だから、中途半端に期

待されるより、徹底的に期待されない段階から出発して実績を示し、

「オッ、なかなかやるじゃん」と見直されるのが望ましい。



 希望も芽も見られます。昨日の首相官邸前での「反原発集会」には、

警察発表でもこれまでの最高の1万7千人(主催者発表15万~18万人)

が結集しました。大阪では大飯の再稼働準備に追われている関西電力

本社を取り囲んで、「原発いらない」「再稼働ハンタイ」「すぐ廃炉」とシュ

プレヒコールが1時間以上繰り返されました。



 一つの決着がつくのは、次の総選挙です。増税に賛成した議員、原発

再稼働を支持する議員は、「オトソー運動」のチェック・リストに入れてお

きましょう。


・1298 ・福田衣里子さんは悩んだ末に青票(造反票)を決心

2012-06-29 06:32:46 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1298(120629)をお届けします。



・福田衣里子さんは悩んだ末に青票(造反票)を決心



 

 野田首相周辺が見込んだより多くの造反票が出たのは、どうしてで

しょうか。小沢氏に「右向け、右」と言われて青票を投じたのでしょうか。

1年生議員にしても、いろいろと悩んだ末の、つまり自分で判断した末

の結論だったことが、あの福田衣里子さんのブログからもうかがえま

す。以下は福田議員のブログからの引用です。



「採決を終えて」(福田衣里子)
2012/06/26  http://blog.livedoor.jp/ennriko555/

今日の本会議で、社会保障と税の一体改革関連法案の採決がありました。


私は、そのうち、年金関連2法案と社会保障制度改革推進法案には

「賛成票」を、子ども・子育て関連法案と消費税増税法案には「反対

票」を投じました。



先日の三党合意がなされたことを受け、民主・自民・公明の3党が賛成

に回ることが決まっており、衆議院における本法案の可決は、約束され

たようなものでした。



そのような中で、私は、たった一週間で3党で合意された内容には、

前回ブログなどにも書かせていただいたような理由から、納得は出来

ないと思いで、党の会議で意見を述べました。



けれど、一方では、本会議における採決となれば可決することが分かって

いるため、このようなジレンマの中で、一議席をいただいている政治家とし

て、どうすべきが本当に国民のためになるのかを悩んでおりました。



その理由は、マスコミの報道でも、賛成多数による法案は可決の見込み

であるとして報道されており、あとは、内閣不信任案の成立に必要な造

反票が54票に達するかどうかという政局に関する報道が非常に多かっ

たように思います。 納得は出来ないけれど反対をすることで政局的な動

きが、さらに加速してしまうのではないか。



また、私が反対しても、賛成多数で成立してしまう。


それなのに反対してしまうと、今後、私の所属する厚生労働委員会で、

発言力が弱まるのではないか、今、必死に取り組んでいるカネミ油症な

どの法案も、これまで得られてきた党内の協力が得れなくなるのではな

いか、結果的に政治家としての役割を果たせないことになるのではない

か、などといったことが心配になりました。



しかし、この法案に反対したからといって、真に必要な法案についてまで

協力しない、やらせてもらえないということ自体、人間の心情としては有り

得ることだとは思いますが、命を預かっている政治家のすることとしては、

おかしいことですし、そんな政治であってはいけないと思い直しました。



また、そもそも立候補した時の想いは何だったのか、マニフェストでお約

束したことは何だったのか、何を期待されて国政に送り出していただいた

のかについても、何度も何度も振り返りましたし、そもそも自分の信条とし

ても、是か非かどちらかしかないだろうという思いが強くありました。



有権者の皆様にいただいた一議席ですので、様々な事情や思いが私の

中であるにせよ、それでも賛成か反対かどちらかを投じなければ、せっ

かく投票していただいた長崎二区の皆様はじめ、日頃から応援していた

だいている国民の皆様の思いを国会に届けられないことになってしまい、

それは本当に申し訳が立たない、国会議員としてはどうなのだろうかとの

思いに至りました。



そもそも、私は政局ではなく政策を重視して、これまで活動してきました

が、社会保障、消費税増税というものすごく重大な法案でさえ、今回の

ような権力闘争、主導権争い、政局となってしまっていうこと自体が、と

ても悲しいです。



こんな政治ではいけない。


その抗議の意も込め、「反対」を投じた上で、離党だ、新党だという政局

的な動きに与しないという立場でいようと思っています。

とはいえ、処分はあると思います。最悪、除名もあるかもしれません。

しかし、私は一貫して、処分があるかないか、軽いか重いかという基準

で行動を変えるつもりもありませんでしたし、処分が怖くて信念は通せ

ません。 どんな処分でも甘んじてうけるつもりです。



もっとうまい立ち回りがあるのかもしれませんが、仮にも、国民の皆様

からの大事な想いのこもった一票をいただいたことに対する私なりの

姿勢です。



政治的には、弱い立場になってしまうかもしれませんが、今後とも変わ

らず、努力してまいりますので、皆様、引き続き、ご理解とご支援をいた

だければと思います」


・1297 ・思考停止で原発一直線の電力各社――明日29日に首相官邸へデモ

2012-06-28 06:59:40 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1297(120628)をお届けします。



・思考停止で原発一直線の電力各社――明日29日に首相官邸へデモ



 

 「原発は継続する」と電力9社がそろって決意を示しました。昨日6月27日

に一斉に開かれた株主総会で表明したものです。昨年3月に福島であれだ

けの事故を起こしたにもかかわらず、電力各社はまるで事故などなかった

かのようです。原発ゾンビは生き延び、堂々とよみがえったように見えます。



 橋下徹・大阪市長が関西電力の株総で、「原発依存度ゼロへの対応策が

必要だ」と株主提案しました。が、関電側はあっさり拒否して葬りました。会

社側は、「原発がなければ経営がたちゆかない」と、あくまでも原発頼みの

経営を続ける考えです。原発を新たに建設することも考えているのでしょう。

まずは寿命がきた原発に置き換える形での建設です。



 「脱原発」が国の基本方針と国会答弁するものの、口先ドジョウの野田

首相のこと、あやしいものです。実際、当面の電力不足を解消するためと

称し、原発再稼働に異常な情熱を見せつけました。



 電力各社はもちろん、政府もひとたび「原発をやる」と決めたら、あとは

思考停止し、原発へ一直線です。原発一直線が本音です。



 日本は、いったん決めると方向転換ができない国です。かつては戦争

を始めると、何が目的であるのかが分からなくなってもただ戦争一直線

でした。そして、行きついた先が「全面降伏」。全面降伏という破局に立

ちいたらなければ、方向転換できない国柄です。リーダーには、方向転

換する勇気と決断がありません。「あの時はとても方向転換など言い出

せる”空気”ではなかった」という、”空気”のせいにするのが決まり文句。



 原発に対しても、さらなる事故が起き、日本列島に人が住めなくなる

まで原発頼みでいくのでしょう、原発ムラの懲りない住人は。



 それを止めることができるのは、私たち草の根のパワーだけです。

草の根の力で、リーダーたちをねじ伏せるしかないようです。選挙で、

「原発推進候補」は「「落選させる運動」を盛り上げたいものです。



 明日6月29日(金)に、首相官邸に「脱原発デモ」をかける呼びかけが

広まっています。広瀬隆さんが呼びかけています。「数を見せよう。そし

て野田を倒せ!」と。官邸への「再稼働反対、脱原発デモ」は回を追う

ごとに数が加速度的に増えています。前回は4万5千人。今回はそれを

上回ろうと呼びかけています。以下は広瀬氏の呼びかけです。



≪国民の手で、政策を変える時代だ。
われわれ国民が変化を待っていてはいけない。
自宅のテレビに向かって罵詈雑言を投げつけても効果はない。
さあ、家から外に出て、行動する時が来た。
この怒りの群衆の数を、見せてやろうじゃないか。≫
≪打倒・野田の声は、巷でますます大きくふくれあがっている。
動きは驚くほど加速度的だ。次は大きくアクセルを踏むぞ。
6月29日には爆発状態になるだろう。≫


広瀬氏は、6月22日の5万人デモを一切報道しなかったNHK(N=何も、

H=放送しない、K=公共放送)にかわり、29日には自分たちでヘリコプ

ターをチャーターして上空からライブ配信すると言っている。

「野田総理の息の根を止める」

「野田一派などの原発推進派を落選させましょう」

≪野田の政治生命を断とう!
それを首都圏のすべての人に呼びかけます!
あらゆる運動を結集しましょう。
訴訟も、署名も、申し入れも、株主運動も必要である。
だが今は、一点に全員の力を集中しましょう。
原発が動き出したら元も子もないのだから。
〝打倒・野田〟の行動に立ち上がりましょう。
国民的な緊急行動を呼びかけてください。
官邸前に来れば分かります。涙が流れてきます。≫

(広瀬隆氏の呼び掛け)

■参照ブログ:(『日々雑感』さま)
http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/56673533.html

・1296 ・ジャーナリズムがこの国をダメにする

2012-06-27 06:42:18 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1296(120627)をお届けします。



・ジャーナリズムの貧困がこの国をダメにする



 

 

 「よしっ」と小沢一郎氏。昨日6月26日に本会議場を出る小沢氏は一言、

そうもらしたそうです。増税法案に対する投票結果は、民主党からの造反

が57票と、目安とされた54票を上回りました。この結果に、一定の満足感

を示したものでしょう。さらに、「よしっ、やるぞ」と今後の取り組みへの決意

を示したものでもあるようです。



 昨日の投票結果は歴史的な意義をもつものでした。しかし、今朝の各紙

社説をみると、相変わらず政局時評をひねくりまわす内容で、そのお粗末

さは目をおおうばかりです。



 まず、朝日新聞。見出しは「緊張感もち、政治を前へ」です。この期に

およんで、いまさらその程度のことしか打ち出せないのか。「緊張感を

もって政治を前に進めなければならない」のは、政治の基本中の基本、

いろはのい、ではないですか。昨日の投票結果を踏まえて社説で取り

上げるべきは、「増税という選択によって日本の未来は開けるのか」で

はないでしょうか。しかし、朝日は、「3党が国の将来に直結する重要

政策で歩み寄り、共同責任を負う意義は大きい」と、持ち上げるだけ

でした。3党合意はもともと、「密室談合政治」そのものです。「大政翼

賛政治」とほとんど変わりません。国会の公開の場で議論するのでは

なく、メディアも排除して3党だけで決めていくなら、そして国会は単な

る形式的に賛否を問うだけの場なら、国会は無用です。それを持ちあ

げて見せるとは、何を考えているのですかね。それに、今回の増税法

案がどれほど欠陥だらけであるのかは、朝日も承知の上だと思われ

ます。それでも手放しで採決結果を歓迎する社説を掲載するのだから、

ジャーナリズム精神の放棄もはなはだしい。



 読売新聞。これまた体制翼賛政治のたいこ持ち。見出しからして「民

自公路線で確実に成立を」です。もともと同紙の主筆、渡邉恒雄氏が

「大連立推進論者」だから、当たり前といえば当たり前。もちろんその

大連立、大政翼賛政治が民主主義と相いれないものであるかは、ま

ったく考慮しません。つまり、ファシズムであり、ヒトラー主義なのです。

副見出しも「造反には厳正な処分が必要だ」です。「邪魔者は消せ」と、

あからさまです。そういえば、ナベツネ氏に反抗した社会部出身の清武

という元腹心は、いま徹底的に個人攻撃が行われています。



 税金に群がる官僚OBの天下りシロアリはそのままに、税金を上げれ

ば、シロアリは高笑いするだけ。それにも、朝日、読売の社説はひとこ

とも触れません。官僚にいいように転がされて、庶民から税金を巻き上

げる役割を恥じることなく演じる。このジャーナリズムの貧困が、日本丸

を沈没へといざなっています。わずかな救いは、朝日の本日の「天声人

語」が、「過半の有権者がとっくに青票(反対票)を握りしめている。恐る

べきは、民の造反である」と指摘したことでした。




・1295 ・「小沢新党」はキャスティング・ボートを握れるか

2012-06-26 06:24:10 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1295(120626)をお届けします。



・「小沢新党」はキャスティング・ボートを握れるか



 増税法案の採決は、本日6月26日。関心は、欠席や棄権を含め造反

は何人か、に集まっています。そして、採決後、小沢新党が立ち上げら

れるのか。結論からいえば、党内にとどまり、民主党の主導権を占める

ことに精力をつぎ込むべきではないでしょうか。飛び出して、新党を立ち

上げてもしょせん少数にとどまらざるを得ない。



 大切なことは、この日本がどの方向へ進むのが正しいのか、ですよね。

ならば、権力を握らなければ、どんなにいいことを主張しても、結局、遠

吠えに終わってしまいかねません。



 増税法案の採決後、世論の動向がカギをにぎっています。。増税法案

は、衆参とも民主、自民、公明三党の賛成多数で成立するのは、確実で

す。しかし、多くの人が、「増税の前にやることがある」はずだと思ってい

るのではないでしょうか。



 つまり、小沢氏を中心とするグループの主張が世論の支持を広げる

可能性は相当大きく見こめると信じています。それならば、党内にとど

まり、党の多数派を占めるように働きかけるのが正道です。とくに、考

え方が近い鳩山グループとも連動した動きをするためには、やはり同

じ党にいる方が自然です。



 しかし、エネルギーは勢いがついてしまっているように見えます。新党

結成のエネルギーです。新党となれば、政局のキャスティング・ボートを

握れるか、が勝負。そのためには54人以上が望ましい。



 もちろん、54以下であっても、党内に残った”同志”と呼応して主導権

を握る道もあります。小沢氏にはさまざまな選択肢がある。



 本日6月26日は、新しい日本への第一歩を踏み出すことになるのか、

ある意味で歴史的な日といえます。