おはようございます。米中は裏でしっかりと手を握っています。そこを見誤っては、日本は世界の笑いものです。
生き生き箕面通信694(101031)をお届けします。
・前原誠司氏は明らかに外相失格
「粛々として毅然と対応する」と言い続ける前原外相。前原氏の中国との外交の根底には「軍事力を急速に高める中国に対しての不必要な危機感」があるように見受けられます。これは、日本のマスメディアの大方にも見受けられる感覚です。識者と目される評論家あるいは学者の中にも多くあります。
「中国こわいぞ。ますますこわくなるぞ」。「どうしよう。どうしよう。やはり、アメリカさんが頼りや。アメリカさんに頼るほかない」という観念。日米安保条約の”約束”に、日本の生殺与奪の権をすべてゆだねてしまうような現実の動き。そこから浮かび上がるのは、複雑な現実ら目をそらし、真摯な対応から逃げようとする安直な精神構造です。
前原氏は「外交こそ私のライフワーク」としてきました。その外交の根底をなすのは、「中国脅威論」です。いまだに東西冷戦時代から一歩も抜け出られない思考の枠組みで、日本外交を仕切ろうとしています。
尖閣沖で漁船の船長を逮捕したいきさつには、前原氏の意向が強く作用していたことが指摘されています。前原外交以前の「中国漁船は追い返す。尖閣の問題は先鋭化させない」という日中間の了解事項を一方的に破るものでした。しかも、その逮捕後のシナリオを幾通りも想定しないまま逮捕させてしまった。前原氏の「粛々として毅然と対応」はその程度のものでした。だから、破たんしたのです。
前原強硬策の結果生じた状況は、日中間の緊張です。不必要なぎくしゃくした関係です。この結果に、前原氏は素知らぬ顔を決め込んでいます。むしろ、アメリカのクリントン長官に頼んで「尖閣は日米安保の範囲内」と発言してもらって「してやったり」の気分のようです。
アメリカは実は、とっくに中国と手を握っています。オバマさんも「中国はアメリカの戦略的パートナー」と直接中国首脳に語っています。アメリカにとっての日本は「お財布がわり」にすぎません。気が付いたら、米中蜜月時代にはいり、日本は蚊帳の外となりかねません。
前原氏の致命的な欠陥は、世界の大きな変化が正しく理解できず、いまだに東西冷戦構造からしかものが見えないことです。たしかにアジアには、中国があり、新しい東西冷戦が横たわっているように見えるのでしょう。
しかし、そのように把握してアジアの新しい時代を招来できるとでも考えているのでしょうか。それは、時の歯車を逆に回す以外のなにものでもない。要するに時代遅れであり、有害です。
アジアに平和を構築するには、摩擦をできる限り抑えて、話し合いによって前進させるほかないことは、歴史が教えてきたことです。その点からいえば、前原外交は日本の国益にとって有害です。結論的には、前原氏には交代してもらわなければなりません。前原氏は明らかに外相失格といわざるを得ません。
生き生き箕面通信694(101031)をお届けします。
・前原誠司氏は明らかに外相失格
「粛々として毅然と対応する」と言い続ける前原外相。前原氏の中国との外交の根底には「軍事力を急速に高める中国に対しての不必要な危機感」があるように見受けられます。これは、日本のマスメディアの大方にも見受けられる感覚です。識者と目される評論家あるいは学者の中にも多くあります。
「中国こわいぞ。ますますこわくなるぞ」。「どうしよう。どうしよう。やはり、アメリカさんが頼りや。アメリカさんに頼るほかない」という観念。日米安保条約の”約束”に、日本の生殺与奪の権をすべてゆだねてしまうような現実の動き。そこから浮かび上がるのは、複雑な現実ら目をそらし、真摯な対応から逃げようとする安直な精神構造です。
前原氏は「外交こそ私のライフワーク」としてきました。その外交の根底をなすのは、「中国脅威論」です。いまだに東西冷戦時代から一歩も抜け出られない思考の枠組みで、日本外交を仕切ろうとしています。
尖閣沖で漁船の船長を逮捕したいきさつには、前原氏の意向が強く作用していたことが指摘されています。前原外交以前の「中国漁船は追い返す。尖閣の問題は先鋭化させない」という日中間の了解事項を一方的に破るものでした。しかも、その逮捕後のシナリオを幾通りも想定しないまま逮捕させてしまった。前原氏の「粛々として毅然と対応」はその程度のものでした。だから、破たんしたのです。
前原強硬策の結果生じた状況は、日中間の緊張です。不必要なぎくしゃくした関係です。この結果に、前原氏は素知らぬ顔を決め込んでいます。むしろ、アメリカのクリントン長官に頼んで「尖閣は日米安保の範囲内」と発言してもらって「してやったり」の気分のようです。
アメリカは実は、とっくに中国と手を握っています。オバマさんも「中国はアメリカの戦略的パートナー」と直接中国首脳に語っています。アメリカにとっての日本は「お財布がわり」にすぎません。気が付いたら、米中蜜月時代にはいり、日本は蚊帳の外となりかねません。
前原氏の致命的な欠陥は、世界の大きな変化が正しく理解できず、いまだに東西冷戦構造からしかものが見えないことです。たしかにアジアには、中国があり、新しい東西冷戦が横たわっているように見えるのでしょう。
しかし、そのように把握してアジアの新しい時代を招来できるとでも考えているのでしょうか。それは、時の歯車を逆に回す以外のなにものでもない。要するに時代遅れであり、有害です。
アジアに平和を構築するには、摩擦をできる限り抑えて、話し合いによって前進させるほかないことは、歴史が教えてきたことです。その点からいえば、前原外交は日本の国益にとって有害です。結論的には、前原氏には交代してもらわなければなりません。前原氏は明らかに外相失格といわざるを得ません。