生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

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生き生き箕面通信191 ・市場原理主義を超える第三の道

2009-05-31 06:57:42 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信191(090531)をお届けします。

・市上原理主義を超える第三の道
 市場原理主義を突き進んでいった結果が「サブプライムのバブルとその崩壊」でした。「では、どうするか」を世界の経済を切り回すルール作りに責任を持つ人たちが、G8などの会合で議論しています。しかし、なかなか結論が出てきません。

 なぜ、でしょう。ぼくなりの見方は、「欲の皮が突っ張っているから」です。もっといえば、世界の人びとが「福祉経済」へ進みさえすれば、たちまち解決。一件落着です。ところが、世界の経済を動かすなかでも影響力の強いアメリカのサマーズ財務長官やバーナンキFRB議長などは、欲の皮が突っ張っている主としてウオール街の意見を代表するものだから、もつれて道筋が見えなくなります。

 世界は、この”百年に一度”といわれる危機をきっかけに、資本主義をいい方向に切り替える得がたいチャンスに遭遇しているといえます。いい方向とは、福祉資本主義です。決してむずかしい方向ではありません。すでに北欧諸国が実際にその方向を選択して、うらやましい実績をあげています。

 たとえば、フィンランド。人口は532万人(08年)と、東京の半分にも満たない、世界112位の小さな国ですが、OECD(経済協力開発機構)の調査によると、子どもたちのいわゆる学力は、世界一です(読解力、科学的リテラシー世界一位、問題解決能力二位)。人をひきずりおろしても、自分がのしあがろうとする受験戦争がなくても、あるいはそうだからこそか、この実績なのです。教育費は大学までほとんど無料。世界不況のなかでも、雇用は「企業は潰れても、人は潰れないシステム」のセーフティー・ネットを整備して、国民に不安が少ない。医療費も養育費も無料。そのかわり、当然のことながら、税金の負担はイヤになるほど高い。(以前にも書きましたが、学校での校内暴力はあります)

 スウェーデン、デンマークなど北欧諸国は、同じように税金は高いが福祉は充実している福祉国家路線を歩んでいます。税金は、高所得者になればなるほどスライド式に課税率は上がりますから、高額所得の人たちは他の国へ逃げ出したりもするのかもしれませんが(かつて有名なテニスプレーヤーが外国へ移住しました)、そういうこともあってアメリカのような目の飛び出るとんでもない金持ちがいません。ともかく、税金の高負担を受け入れる国民的合意があるのです。いってみれば「持てる者が出し合って、支え合う社会」です。

 この福祉路線をもとに、「生活協同組合」の理念を摂り入れ、自然エネルギーの利用による地球環境の改善と医療、そして地産地消を組み込んだ社会づくりが「第三の道」です。要は、人々が、人間としての尊厳を保ちつつ安心して平和に生きることができる社会です。

 アメリカからの「日米構造協議」で「市場原理主義的な構造改革」を押し付けられ、小泉改革路線でピークを迎えるまでは、日本もそこそこ福祉路線でうまくいっていました。一時は他国から「日本は社会主義国だ」とヤユされたほどです。そもそも戦後の国づくりは「ゆりかごから墓場まで」を合言葉に福祉国家作りで国民的合意があったのです。それはうまくいきました。

 その結果、アメリカをしのごうかというほどの発展を見せ、アメリカにとっては目障りな存在になって「日米経済摩擦」なるものとして槍玉にあげられ、アメリカ押し付けの構造改革、市場原理経済へ進まざるをえなくなったのです。その旗振りが、小泉・竹中氏らでした。

 まだ、路線転換はできます。ただ、今の自民党ではできないでしょう。となると、民主党に期待するしかありません。民主党には、これからの「日本のかたち」を決める責任が課せられます。鳩山さん、岡田さん、頼みますよ。小沢さんも、役割をしっかりわきまえて、命がけの「男子の本懐」、見せてください。
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生き生き箕面通信190 ・核軍縮へ静かに一歩前進

2009-05-30 07:28:06 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信190(090530)をお届けします。

・核軍縮へ静かに一歩前進
 今朝の新聞を開いて、久しぶりに明るい印象を持ちました。「国連のジュネーブ軍縮会議が、カットオフ条約の交渉開始を全会一致で決めた」というニュースがあったからです。

 これまで反対していたブッシュ前政権から、賛成のオバマ政権に変わり、十年以上頓挫していた交渉が再開のテーブルに載ったわけです。「歴史的な進展」(日本代表)といっても過言ではないのではないでしょうか。

 カットオフ条約とは、兵器用核物質の生産を禁止する条約で、もともとはアメリカのクリントン大統領(当時)が1993年の国連総会で提案したものですが、そのアメリカ自体が交渉の壁になり、交渉はストップしていました。しかし、オバマさんは、今年4月5日のプラハ演説で「米国は核のない平和で安全な世界を追及する」との”核廃絶宣言”をして以来、水面下でも動いていたようです。

 今回のジュネーブ軍縮会議(CD、加盟65か国)の動きに強行姿勢だった北朝鮮が一転して交渉開始に賛成し、イスラエルは欠席して黙認の形。しかし、なんといってもアメリカの積極的な姿勢が最大の要因です。

 実際には、作業部会が設置されて、8月から具体的な交渉がスタートする日程と伝えられています。北朝鮮などは、この内部に入って、自国の存在を大きく見せるとともに、有利な条件を引き出す場にした方が利用価値があると見たのでしょう。だから、前途は険しい。

 しかし、アメリカですら、現在の核兵器の数は多すぎてその管理のための財政負担にも耐え切れなくなっているのが実情です。米ソ首脳が核軍縮に合意したのも、ひとえに財政事情です。

 もちろん、今回の北朝鮮の核実験が、各国の核拡散にたいする危機意識を強めたという側面も大きかったはずです。その意味では、”北”がたくまずして核軍縮を推進する力になっているというバランス・オブ・パワーの妙力に感じ入ります。

 ”核”などで恫喝外交するのは、もう時代遅れなのです。核につぎ込むおカネを、平和に回せば、どれほど意味があるでしょう。世界の立派な指導者たちは、なぜ素直にその方向へ進めないのでしょうか。でも、少し明るい兆しが感じられます。何度も裏切られていますから、手放しで楽観はできませんが、とりあえずオバマさんの動きを積極的に支持したいと思います。

 *ところで、昨日の「週間金曜日」には、先週号でのアメリカ駐日大使大誤報の釈明は一言もなく、見事に「知らぬ顔の半兵衛」を決め込まれてしまいました。ジャーナリストには自らの発言に対する責任があります。ましてや発行人の佐高信氏は、社会の不正を厳しく追及することを標榜していたはずですから、自らの誌に対する「信」を問う自浄作用の責任があるなずです。「ほっかぶり」はジャーナリストにあるまじき所業です。いただけませんよ、佐高さん。
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生き生き箕面通信189 ・「冬の兵士」と憲法9条

2009-05-29 06:22:13 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信189(090529)をお届けします。

・「冬の兵士」と憲法9条
 北朝鮮の長距離ミサイル打ち上げと核実験強行が、日本国内の危機意識をあおり立て、きな臭い議論が勢いを増してきました。

 自民党ばかりでなく、民主党内からも敵基地攻撃の議論が出てきています。 

 イラク帰還兵がイラク戦争の実態を告発するドキュメンタリー映画「冬の兵士」を観ました。このなかで、多くの帰還兵が次のような証言をしています。

 ・上官から「路上にいる者は全て敵。撃ち殺してもかまわない」と教えられた。買い物帰りの女性も撃った。男性をテロリストとして射殺したら、その娘らしい女が飛び出してきて遺体にとりすがって泣き叫んだから、それも撃ち殺した。別の日には、6歳くらいの女の子を撃った。アメリカ兵は子どもとも戦っている。

 ・すでに射殺された死体を、自分の銃の照準合わせに「頭を狙って撃った」という同僚の兵もいた。イラク人女性から「私たちはアメリカ人を攻撃しましたか」といわれた。

 ・9・11以降、「中東の人間は皆殺しにしてしまえ」と思った。マスメディアが、イラク人を嫌悪するようにあおった。

 ・解放したはずの市民が全て敵になった。アメリカ軍は闘う集団を増やしてしまった。

 ・帰国してから、イラクでしてしまったことを思い出して苦しみ、普通の生活ができなくなって、離婚し、仕事も失い、家も失った。今も自分だけ銃撃の音が聞こえる。

 ・アメリカはイラクから直ちに撤退すべきだ。アメリカの政策に責任がある。私たち「冬の兵士」の会(ウインター・ソルジャー)は①即時撤退②イラクへの賠償③帰還兵の福祉、を求める。

 一方、日本では早速「座して平和は守れず」―「核ミサイルを打ち込まれても『戦争放棄』するのか!?」という本も売り出されました。著者は田母神俊雄・前空幕長です。

 ぼくは憲法9条を守る立場ですが、それでも「国を守る」という点で、単に「9条」にしがみついているだけではすまない、私たちの国はどのような立場をとるべきか、考えなければならないと思っています。
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生き生き箕面通信187 ・麻生首相はなぜ自らの哲学を披瀝しないのですか

2009-05-28 06:31:54 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信187(989527)をお届けします。

・麻生首相は、なぜ自らの哲学を披瀝しないのですか
 半年振りに行われた昨日の党首討論は、最も聞きたかったことがまともな議論にならず、討論力の弱さにため息が出ました。討論力は、民主主義の基本であり、ローマ時代の昔から為政者たる者は、自らの討論力の鍛練に努力したと伝えられています。

 とくに、政治のトップを司どる者には、「哲学」が求められます。

 鳩山さんは、自らの「友愛哲学」にもとづき、「他人(ひと)の幸せを自分の幸せと思えるような社会にしたい」と述べました。その上で、麻生さんに「この国をどこへ導こうとしているのか」と問うたのですが、それには「百年に一度の危機。理念や抽象論ではなく、現実にどうどう対応するかが重要だ」としただけでした。自らの哲学、信念を明らかにしてこそリーダーであることが全くお分かりなっていらっしゃらない。

 麻生さんの話の内容は、相手の弱みをつこうとする低次元に終始し、自らの「哲学」を表明しないことに対する後ろめたさの一片もないかの無機質さには、むしろ異星人を感じます。というより、麻生さんの空気が永田町を支配する空気なのでしょうから、この国の中枢は汚染された空気で覆われてしまって、いまこのスモッグを吹き飛ばさなければ、と思われます。

 もう一つ残念なのは、この「哲学」の問題を、全国紙あるいはジャーナリストがまともに取り上げようとしない「問題意識の欠如」です。百年に一度の危機であるからこそ、これからの日本をどうするのか、どの方向に進むべきか、理念やビジョンが必要です。

 わたしたちは、そこのところをもっとお互いに重要視して、孫子にも胸を張って引き継げる国にしたいものです。

 ぼくは、「安全保障」の問題でも中身のある議論を期待していたのですが、次回に持ち越しのようです。
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生き生き箕面通信186 ・軍事大国化とポチ化の同時進行へ

2009-05-26 06:30:22 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信186(090526)をお届けします。

・軍事大国化とポチ化の同時進行へ
 北朝鮮の核実験によって、日本国内では「座して死を待つべきではない」というタカ派が勢いを増す気配です。自民党国防部会の政策検討小委員会は提言をまとめ、そのなかで「座して死を待たない防衛政策としての策源地(敵基地)攻撃能力が必要」と強調しており、この際、一気に進めたい意向です。

 北朝鮮は今回の核実験を行うにあたって、中国とアメリカには事前連絡していたようです。韓国も独自に情報を得ていた。これまで日本はアメリカから情報を得ていましたが、今回は全く情報がなかった、つまり「日本はずし」があったとされています。これを官邸としては「アメリカの核の傘の下に入っていなければ、日本の安全は危なくなるよ」というメッセージと受け取らざるを得ないのでしょう。つまり、ますますのポチ化を強いられるわけです。

 国連はどうか。今回、国連がまとまって北朝鮮に強いメッセージを出し、「核はあまり特にならない」という結果を出せなければ、当然他の国も”北”に追随するところが出てきます。イランは、”北”の動きを力強い援軍として、核開発にさらなる努力を傾注することになると思われます。しかし、安保理常任理事国の中国とロシアが「慎重姿勢」にとどまるとみられ、どこまで有効なメッセージを出せるでしょうか。

 オバマ大統領は「核廃絶」を基本方針として推進しようとしているのですが、現実には「核の脅威」は強まるばかりです。日本でも、非核三原則の見直し機運が出てくるのは間違いない情勢です。

 自民党の小委では、提言の中に上の「敵基地攻撃能力の保有」をはじめ、①政府の武器輸出三原則を見直し、米国以外の国とも装備品の共同研究・開発を可能とする②2010年の日米安保条約改定50周年を記念して、新たな日米安保共同宣言を策定する③自衛隊出身の首相秘書官や日本版国家安全保障会議(NSC)の新設など官邸機能の強化――などを盛り込んでいます。現在、日本はすでに世界有数の軍事大国になっていますが、これをさらに強化しようとしています。

 一方、日本の平和勢力は、こうした大きな流れに対抗するため、全国で地道な活動を盛り上げる必要があるのですが、いま残念なのはそのセンターを担えるところがないことです。
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