生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信160 「自由になりたいなら、死ね!」

2009-04-30 06:17:56 | 日記
おはようございます
生き生き箕面通信160(090430)をお届けします。

・「自由になりたいなら、死ね!」
 イラン人監督がアフガンを舞台にした映画「子供の情景」を
観てきました。七芸です。

 いきなりバーミヤンの石窟大仏が爆破されるところから始まります。
主人公は6歳の少女バクタイ。隣の洞窟に住む男の子アッバス
が読み書きの練習をし、学校で習った面白い話しを読むのを聞い
て、自分も学校に行きたくてたまらない。

 やっとついた女の子の学校でも席はない。帰りの道で悪童に
捕まり、逃げ出すと「処刑だ」と追いかけられる。アッバスが「自由
になりたいなら、死ね(死んだ振りをしろ)」と、叫ぶ。

 この映画の監督は、撮影時に19歳のイラン人女性。暴力によって
傷つくのは子供たち。大人たちに「こんな暴力ばかりが繰り返される
状態でいいのか」と、問題を突きつけています。

 オバマ大統領は、テロの温床はアフガンとパキスタンの国境地帯
にあると指摘し、「今後はここが主要なターゲットになる」と主張し
て、さらに軍隊を増派する計画です。

 アフガニスタンの夏の大統領選を控えて、民生安定策を含む
新しい作戦を始めるようですが、先行きにに明るい展望はありま
せん。

 テロの封じ込めにいくら圧倒的な武力をもってしても、絶対的な
勝ち目はないですよね。制圧しきったようにみえても、そこに「憎しみ
と報復」のタネが残れば、必ずゾンビのようにまた燃え上がるのは、
これまでの状況が示しています。

 パキスタンを拠点に医療活動を行い、アフガンの井戸掘りなどで
非常に強い支持を受けたペシャワール会の中村哲医師は「軍隊
はいらない。医療活動や、人が生きていくために必要な水を得る。
そうした活動でこそ、安定がもたらされる」と、実践で示してきました。

 ぼくも、平和を取り戻す道は、平和的な活動からしか生まれない
とする中村哲医師の主張に賛成します。少なくとも「自由になり
たいなら、死ね」と、叫ぶことはできない。 

生き生き箕面通信159 オバマ大統領、蜜月100日は人気先行

2009-04-29 07:02:50 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信159(090429)をお届けします。

・オバマ大統領、蜜月100日の評価は人気先行
 オバマ氏は本日で大統領就任以来100日を迎え、”助走期間”を温かく見守るハネムーンの時期を過ぎて、いよいよ厳しい批判をも受ける本格稼動に入りました。

 この100日間は、”脱ブッシュ”のイメージ作戦を実行しました。アメリカを”世界の嫌われ者”にしてしまったのはブッシュ・ジュニアという認識から、ソフト・パワー重視へ転換しつつあるように見えます。

 株価などで見ると、就任前日のダウ平均が8281ドル、その後サブプライム問題などで6469ドル(3月6日)まで落ちましたが、その後持ち直し8000ドル台を回復。これから真価を問われるところです。金相場は1オンスが833ドルから907ドル(4月27日)。失業率は1月の7.6%から3月の8.5%へほぼ1%ポイント上昇。

 問題は、世界の平和と世界経済への貢献ですよね。評価できるのは、各国首脳の声に耳を傾け、時に傲慢とみられたアメリカのイメージを変えつつあり、イランへの対話呼びかけ、ロシアへの核軍縮再開働きかけ、キューバへの経済制裁緩和など具体的に動き出していることです。ごく最近のワシントン・ポストの世論調査によると、米国民の支持率は69%と過去20年間では最高だそうです。

 しかし、実態は人気先行型で、ソフト・パワー路線はまだ具体的な成果を上げていません。イラン問題は実際には手詰まり状態で打開の見通しは立たず、イスラム世界の反米感情は根深くなかなか解きほぐせそうにありません。アフガンには増派し、戦争を続行しようとしていますが、欧州各国は事実上拒絶しています。

 駐日大使もまだ正式には決まっておらず、ほぼ固まったとされるジョセフ・ナイ・ハーバード大教授は、着任するとしても夏ごろの見通し。そのナイ氏は、「ショー・ザ・フラッグ」で知られるアーミテージ氏と「アーミテージ・ナイ・リポート」をまとめており、いずれにしろ「アフガンへの一層の協力」を求めてくることが濃厚となっています。ナイ氏はソフト・パワーの提唱者ですが、日本へは「アフガン戦争に巻き込む役割を担っての着任になりそうです。

 オバマ氏が真に世界平和への転換に身を捨てて当たってほしいと願うや切なのですが。

生き生き箕面通信158 なぜ急にパンデミック騒ぎ?

2009-04-28 06:16:10 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信158(090428)をお届けします。

・なぜ急にパンデミック騒ぎなのか?
 世界保健機構(WHO)が豚インフルエンザへの警戒レベルを「人から人へ感染する恐れ」のフェーズ4に引き上げ、世界中でパンデミック(感染爆発)への警戒が強まっています。本日(4月28日)の日本時間午前6時前、WHOは緊急記者会見で、フェーズ4への引き上げを発表すると同時に、各国の適切な対応を呼びかけました。

 それにしても、なぜ急に「豚インフル?」。思い出すのは、同時多発テロ9・11の直後にアメリカで起きた「炭素菌テロ」。このときは米国の議員のもとへ封筒で「白い粉」が送りつけられ、それが炭素菌でした。この炭素菌は、もともと第二次大戦時に軍事機関によって生物兵器として研究されたもので、日本軍の研究の結果は、当時のソ連軍が持ち去ったとされています。炭素菌の騒ぎの時には、メールで「炭素菌の作り方を教えて。ぼくは本気です」などもありました。しかし、急に発生した炭素菌騒ぎは、急に消えてしまいました。

 今回の豚インフルでは、生物テロの恐れはなさそうで、現在のところは「起きるとすれば、10年から40年周期で起きるパンデミック」と位置づけられています。

 しかし、国際的な「生物兵器禁止」の取り決めのかげで、いくつもの軍事機関が生物兵器の研究をひそかに続けているとされ、なかには「ある人種だけに打撃を与える細菌」を開発しているとの見方も出ています。世界の人口が70億人に迫るにつれ、このままでは地球がもたないとの怖れから、どうすれば人口増を抑えられるか、緊急の課題であるとされているようです。

 これからの世界は何が起きるか分からない、本当に不透明な時代に入りました。その意味でも人類は「絶滅危惧種」にランクされます。

いきき箕面通信157 名古屋市長選をきっかけに反転攻勢を

2009-04-27 06:35:33 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信157(090427)をお届けします。

・名古屋市長選勝利をきっかけに反転攻勢へ
 注目の名古屋市長選は、民主党推薦の河村たかし氏が、自民・公明県レベル推薦の候補を破り、初当選しました。ただ、各メディアは、これで小沢氏のみそぎが済んだわけではなく、依然「自発的辞任」を求める声がくすぶっているとコメントしています。

 河村氏は「おみゃあ~」と、名古屋ことば(河村氏は名古屋弁という言い方に反発)丸出しの「永遠の総理候補」という庶民受けするキャラ、抜群の知名度が勝利の大きな要因といえます。

 鳩山幹事長も「小沢氏は地域で車座集会などをこなして、説明責任を果たすべき。そうでなければ代表として総選挙は戦えない」といい始めました。小沢氏には、特定の一社からなぜそんなに多額の政治献金を受け取ったのか、という根強い疑問があるのだから、この点についての説明は明確にすべきでしょう。もやもやを払拭できなければ、選挙は闘えないのは、事実。説明責任を徹底的に果たして、来るべき選挙に堂々と臨んでもらいたいと思います。

 ところで、河村氏は、前原誠司氏らと「第二期民主党をつくる会」を立ち上げており、憲法改正論者。慰安婦問題と南京大虐殺に関しては日本政府の責任を否定する傾向です。

 それはともかく、この勝利をきっかけに反転攻勢に出て、政権交代へ向かうことを期待します。26日の「ミニ統一地方選」では「与野党対決型」の東京都小平市長選と高知県四万十市長選」は、民主党などが推薦した候補がいずれも勝利、また実質的な支援を含めた与野党対決型は2勝2敗。つまり民主を勝たせて「政権交代」を望む世論は、まだ踏んばっているといえるのではないでしょうか。このところ重苦しい空気の民主党には、もっと自信をもって戦い続けるべきだと思います。

生き生き箕面通信156 シニアの活動は”道楽”でもいいではないですか

2009-04-26 06:51:17 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信156(090426)をお届けします。

・シニアの活動は”道楽”でもいいではないか
 NPO「生きがい大阪」というシニアの団体が昨日、第1回総会を開き、活動を始めました。実は、ぼくもその団体のメンバーなのですが、記念講演では「あなた方の活動は、今の若い層から見ると”道楽”といわれますよ」と、いわれてしまいました。ぼくは「いまさらそんなことをいわれてもなあ」という思いと同時に、「”道楽”でもいいじゃないか」と開き直る心境でした。・

 記念の講演をしたのは上部団体にあたる財団の常務理事で、「生きがいアドバイザー」を育成し、そのシニアたちが定年退職後もアドバイザーの資格を生かして講師料などを得て「稼ぐ」、そうしたプロであれ、という思いから「道楽程度の生き方は生ぬるいよ」と、カツをいれる意味合いがあったのでしょう。

 今の定年退職者たちは、なんとか食べていける年金をもらっているが、数年後に退職する人たちの年金は5万円程度になり、それだけでは食べていけないからアドバイザーなどという”道楽”にうつつを抜かしている暇はない。つまり、世代間のせめぎあい、戦いが熾烈にならざるを得ない、という厳しい時代認識を指摘したともいえます。

 もともと財団の目的は「中高年齢者の健康づくりの増進と自律を助長し、明るく活力ある長寿社会の実現に寄与する」ということです。定年退職後に、何も趣味がなく家の中に閉じこもり、いつの間にか寝たきりになってしまうのではなく、いつまでも元気に活動し、1人称の一人趣味より、2人称の仲間で仲良く活動、さらには3人称の不特定多数の人たちにも働きかけて社会貢献、をめざそうというものです。そして、最後は「PPK」、つまり「ピンピン、コロリ」の奨めでした。

 だから、何も3人称活動ではなく、1人称の趣味、道楽にかまけていても、健康で元気に過ごし、世の中に迷惑をかけなければギリギリ、セーフのはずなのです。

 ただ、僕自身の欲をいわせてもらうなら、「今のシニアは確かに恵まれているといえる。そこそこ経済的なゆとりもある人が結構多いのだから、もっとこの日本を良くするために力を発揮してほしい」と切に願います。「ここまで無事に生かしてくれたのも、社会のおかげだから、これから残りの時間は世の中のために少しは恩返し」を実行したいと思っています。少なくとも感謝の気持ちを忘れずにいたいと思っているのですが。