生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信726 ・イラク戦争の犯罪――ファルージャでの米軍による虐殺

2010-12-02 06:28:38 | 日記
おはようございます。ウィキリークスの創設者、ジュリアン・アサンジ氏は国際刑事警察機構(ICPO)から指名手配を受けましたが、容疑は婦女暴行です。かつて沖縄返還に伴う日米密約を暴いた西山太吉さん(当時・毎日新聞記者)も女性関係に目をそらされて、逆に西山記者が逮捕される国家的犯罪(判決は無罪)が行われたのと、酷似しています。権力側のたくらむことはどこも似たようなもののようです。
生き生き箕面通信726(101202)をお届けします。

・イラク戦争の犯罪――ファルージャでの米軍による虐殺

 イラク戦争の検証で避けて通れないのが、「ファルージャでの米軍による虐殺」です。米軍によるすさまじい蛮行もさることながら、見逃せないのは日本も米軍の非人道的な戦闘に大いに加担していることです。

 国連のアナン事務総長(当時)に提出されたファルージャ総攻撃「被害報告書」の一部を抜粋すると――
 ・非武装の民間人を家やモスク内で逮捕後、集団処刑した。米兵が行った犯罪行為を隠すため、彼らの家ごと爆破した
 ・犠牲者の遺体をひきつぶすのには、戦車が使われた。米軍の戦車は、まだ生きている負傷者たちの上を走り回り、ひきつぶした
 ・自宅で親とともに頭を撃ち抜かれた子どもや、体中を銃剣で突き刺された女性の遺体も見つかった
 ・米軍は、生き残った人々をアグレイブ刑務所などへ移送したが、その捕虜収容所の非人道的扱いで、さらに多くの犠牲者が出た

 以上の内容は、先日開かれた志葉玲さんのイラク戦争報告会で明らかにされたものです。さらに次のような事実も報告していました。
 ・ファルージャ包囲攻撃を行った米軍第5海兵連隊第1大隊のバーン司令官は「ファルージャでの勝利は沖縄での訓練のおかげ」と語っている(在日米海兵隊機関紙「オキナワ・マリーン」に掲載)

 イラク・ファルージャでのジェノサイド(集団殺りく)の訓練は、沖縄本島北部のキャンプ・ハンセンで行われたのでした。しかも日本は在日米軍基地のために年間6000億円の「思いやり予算」を私たちの税金の中から提供しています。間接的ながら、私たちはイラクでの虐殺に手を貸しているといわれても仕方のない立場です。

 ヒトラーのジェノサイドに匹敵する虐殺が、もちろんジュネーブ条約違反のかたちで現在も堂々とまかり通っています。菅政権は、そのアメリカを支持しています。そして、大手のマスメディアは朝日も読売も、NHKも、ファルージャの虐殺を見て見ぬふり、あるいは黙して語らずです。