いつもお世話になっている一級建築士のＮ氏がみえて、今度の改正では、今まで目視で済んだビル修繕の工事箇所の調査が、１０年に一度は足場を掛けてやるようになるのは大変な事だと話されましが、何もしなくても足場代が何百万も無駄になるのは本当に大変な事だと思いました。例えば建築計画のシュミイレーションにも１０年に一度の足場による修繕箇所の調査費用を組み込むと、採算効率が今より悪くなり、建築工事が取れなくなるのが心配だと話されていました。又別の建築士様も、最近増築の依頼を受けて確認申請を出したら、母屋の耐震構造計算書も出せといわれて、提出したら、母屋の耐震補強工事の方が増築部分の見積もりよりも大きくなり、結局全体的に予算が無くて中止することになったとか、最近はそうした事が一杯起きて、仕事がやりにくくなったので廃業することにしたのだと言うお話でしたが、誰が見ても真面目に建築一筋に注文建築を手がけてきたその方には、今までお世話になったフアンが多く、自分の建てた建物は、近くに来たから立ち寄らせて貰ったと言って半年も経たないうちに幾度と無く訪問され、「不都合な事は起きてないか？」と言って回り、そうした箇所が見つかると即無料修理を引き受ける彼には、フアンが多くできたのは当たり前の話で、そうした人真面目な昔気質の大工さんが世の流れを感じて、身を引く決断をされるのが残念に思う今日このごろです。
㈱市川不動産
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