島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

定祐の碑

2012-01-18 13:11:45 | 歴史・史跡
初詣でシリーズが続いたので、少しだけネタをストックできました。
有明町湯江にある「定祐の碑」です。
国道や広域農道などの幹線道路からは外れた、小さな路地にあります。
これを目指して行かなければ、おそらく見つけることは困難でしょう。
「この碑の上部には四方仏の梵字が刻んであり、これは温泉山信仰の大日如来を中心とした五智如来の刻印と推定され、『・・・妙経・・・』と判読されるので一石一字の納経塔と思われます。
下部には『定祐』という僧名が刻まれています。
この碑は、平安末期から鎌倉期にかけて建立され、畑の中央にあったのを移転しました。
その時、経文らしい文字を記した小石が数点出土したと言われます。
このあたりには古代寺院が点在したと言われ、温泉屋敷(地名)一帯は温泉山修験者たちの僧坊か修験道場があったと考えられます。」
島原市の有形文化財に指定されています。
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初詣で巡り、その6

2012-01-16 13:24:30 | 雑談・その他
島原半島北目をぐるりとまわって、島原市内に入ってきた。
この間、神社がないわけじゃなく詳しい場所を自分が知らないだけだ。

3年前、2009年11月3日(文化の日)に行った文化財ジオツアーで訪れた恵里神社と、

熊野神社です。
どちらの敷地内にも市の文化財に指定された巨樹・巨木があります。

島原市文化会館に車を停め、歩いて猛島神社を詣でました。
この時に1月8日UPの「成人式」の写真を撮影しました。
猛島神社を撮影し、文化会館に戻ると流石に疲労を感じました。
そろそろ体力的に限界ですが、あと2ヶ所だけ巡りたいと頑張りました。

まずは霊丘神社。
私の前に女子高生らしい若い女の子が2人で詣でに来ていたのですが、特にお参りするわけでもなくUターンして帰っていきました。
何しに来たんや?と心の中で毒づき、疲労が精神を病んでいることに気づきました。

最後に八幡神社を参拝しましたが、写真を見てお分かりのように、もう逆光です。
日が傾き始め、常備の万歩計は2万歩を越え、体力の限界は明らかだったので、今回はここで終了しました。
島原半島を4分の3周、1日がかりでした。
まだ4分の1残っていますが、後日詣でたいと思います。
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初詣で巡り、その5

2012-01-15 13:14:27 | 雑談・その他
千々石町内を歩いているとお昼になった。
愛野の展望台で何か食おうかと思ったが、お昼時なのでやはりどこも多い。
仕方ないので先に進み、立ち寄った吾妻町で昼食をすませた。
さて、これからは10月の自然観察ジオツアーでお世話になった、

瑞穂町の岩戸神社、

国見町の烏兎神社をまわった。
どこも人影がほとんどない。
岩戸神社では私の後から来た、小さなお子さんを連れた若夫婦とすれ違った。
子供のための初詣でだろうか。
若いのに殊勝なことだ(年寄りじみた感想だw)。
烏兎神社の境内に、一回り小さな神社をみつけた。

「岩下神社」とな?
烏兎神社は戦勝のための祈願が行われた神社だが、こちらは何の効果があるのだろう?
よく分からないが、念のため手を合わせておいた。(これで何か良いことがあれば儲け物。)
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チヌ釣り石

2012-01-14 13:29:29 | 民話・伝承
千々石町の温泉神社の隣には川が流れている。
その川の大石にカッパの石像が釣りをしている格好で鎮座している。
以前みつけた時には何の意味があるのか分からなかったが、今回は神社内に碑文をみつけた。
「チヌ(黒鯛)釣り石
その昔、この付近一帯は海辺でした。
お四面様(温泉神社)が千々石村に鎮座されることになり、村人たちはお祝いの魚をこの辺りで釣りましたが、魚は一匹も釣れず困っていました。
そこへ突然年老いた一組の夫婦が現れ『鯛は釣れたな!』と声をかけながら大石に腰を据えて釣り始めました。
村人たちが見守るなか、老夫婦は大きなチヌを次から次へと釣り上げながら、そして村人たちに『お四面様へのお供えと、お祝いの酒肴に使えよ』と言いながら手渡して山手の方へ去り、その後ろ姿は河童に似ていたという。
以来この大石のことを村人たちは『チヌ釣り石』と呼ぶようになったという。」
と、本来ならここで終わりですが、以前みつけた時の写真を見ているとなんだか違和感を感じた。

こちらが以前みつけた時に撮影していた写真です。

今回撮影した写真がこれです。
撮影した角度が違いますが、ほぼ同じ形です。
カッパの手にした釣り竿の竹が伸びてないかい?
竿の先に葉っぱも茂ってるし。
まさか・・・な。
誰か替えたんだよな!?
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初詣で巡り、その4

2012-01-13 13:18:29 | 雑談・その他
橘神社から川沿いに下ること数分、千々石町の温泉神社がある。

橘神社に比べると知名度が低いせいか、結構大きな神社なのに人の姿はない。
折角なのだから橘神社にお参りに来た人も来ればいいのに・・・、知らないんだろうな~。(私だけが知っている自慢w)
以前イベント下見の時に見つけたのだが、その時は目的地ではなかったので寄らなかった。
今回はお参り目的のため中まで入った。

なんだか面白そうなものを見つけた。
「力石(ちからいし)
古くは、この力石を持ち上げた時の感じ方で願い事の成就を占うものでした。
その後、周辺の力自慢たちの力試しの競技として、この石を持ち上げて競い合いました。
古来からの力自慢たちの漲る力が詰まったこの力石に触れることで、健康(治癒力)や精神力等色々な『力』を頂けることでしょう。」
おお、これは正月から縁起がいいや!
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本日の平成新山

2012-01-13 10:51:08 | 平成新山
「雪の朝」とどっちのタイトルにするか、悩みました。
そうでもないので、こっちにしました。
今朝起きて、窓の外を見ると白く雪化粧しているのでビックリしました。(雲仙での話)
冬だから寒いのは当たり前ですが、正直夕べは雪が降るほどの寒さは感じませんでした。
起きてからも割りとすんなり床を離れられたので、あまり寒くなかったのだと思います。
まさか、雪が積もるほど降っていたなんて・・・。
道路はまったく大丈夫でした。
スノータイヤ・チェーン規制も出ていませんので、雲仙までならノーマルでも登れると思います。
仁田峠は積雪のため通行止めになっていましたが。
垂木台地は影にうっすらと雪が残る程度でほとんど見られません。
しかし、今年は全山が真っ白になるってことがないな~。

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初詣で巡り、その3

2012-01-12 14:52:03 | 雑談・その他
富士山神社で思わぬ時間を刳ってしまった。
急ぎハンドルを北へ切る。

加津佐の温泉神社についた。
中ではご家族がなにやらお参りをしていたので、外からご挨拶だけ済ませる。
さらに北上し、南串山町・小浜町を通過、千々石町に入った。
千々石町には猿葉神社、温泉神社、そして「世界一の大門松」で有名な橘神社がある。
道順的に猿葉神社へ赴いたが、普段は人っ子一人いない所に人が集まっている。
こういう時に、こういう場所に集まるのは地元の方だ。
そんな場所に余所者がひょいひょいと割って入るのも気まずい。
猿葉神社は後日、落ち着いてから再訪することに決める。
さあ、そんなわけで橘神社だ。
大晦日から元日にかけて、ここはすごい渋滞を引き起こす。
七日とはいえ、松の内だ。
大混雑を予想して、車は少し離れた場所に駐車する。

入口からギネスにも載った大門松を撮影する。
もう、そのまま帰ろうかと思ったが、思っていたより人が多くない。
少し奥まで進んでみる。
朝から七草粥を配っていたようで、後片づけをしている巫女さんなどがいる。

本殿の見える位置まで近づけたので、ここで撮影しUターン、次を目指す。
お昼前にもう少し巡りたい。
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初詣で巡り、その2

2012-01-11 13:22:27 | 雑談・その他
諏訪の池から国道を離れ、グリーンロード(広域農道)へ下る。
2010年10月15日に更新した「辺木・小竹木地区」の展望所に鳥居があったような気がした。

記憶どおり鳥居はあったが、お参りをするような所ではないらしい。
正月気分も詣での方もいらっしゃらない。
しばし景観を楽しんだあと、さらに南へと車を進める。

途中、花房展望台で景色を眺めながらこの後のルートを考える。
「さて、加津佐の温泉神社を参ったあとは、岩戸山はお寺さん(巌吼寺)だから素通りしていいな。あと南で忘れている神社はなかったっけ、・・・あった。(口之津に)富士山神社だ・・・。」
すっかり忘れていたが、2011年2月に富士山登山を行ったのだった。
加津佐を後回しにし、口之津へと向かう。
富士山の麓に車を停め、登山靴に履き替えて(車に常備)登り始める。
日本一小さいと呼んでいるだけに標高は約170mとあまり高くないが、山に登ることをまったく想定していなかったため、ジーンズ履きでは非常に登り難い。
休憩を挟みながら登っていくが、島原半島南目特有の特異な気候が目につく。
島原半島は北と南で、えらく気候が違う。
北は雨や雪が降りやすいが、南はぽかぽかと南国の陽気だ。

春のスミレがもう咲いている。寒さはこれからが本番なのに。

かと思えば秋のイヌホオズキがまだ咲いている。
一体いまは何の季節だ?
咲いている植物を観察しながらようやく山頂に到着。

立派な建物だが、扉は閉まっている。
七日正月はあまり関係ないのか、人が来た気配もない。
だが、注連縄は新しくなっているようだ、正月に交換したかな?
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ハナミョウガ(実)

2012-01-10 15:06:38 | 植物
そんなふうに諏訪の池周辺を散策していると、赤い実を見つけました。
垂木台地にあるものならば分かるのですが、こいつは垂木台地にはないな。
近くのビジターセンターに寄って、訪ねてみました。
「ハナミョウガ」だと、親切に調べてくれました。
「ハナミョウガ」は、暖地の林の中に生えるショウガ科の常緑多年草です。
陰樹性のようで、薄暗い環境を好むようです。(垂木台地にはない理由です。)
葉がミョウガの葉に似ているので、この名前がつきました。
晩秋に写真のような実が赤く熟します。
種子を陰干しして粉末にしたものを「伊豆縮砂」と呼び、健胃薬にするそうです。
図鑑には5~6月に咲く花が載ってあり、そちらの方が見栄えが良いので、今年の春に花を撮影しにまた来ようと思いました。
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初詣で巡り、その1

2012-01-09 13:17:57 | 雑談・その他
7日(土)、珍しく土曜日に休みなんかもらったものだから、特にすることも無い。
そこで思い立ったのが、この数年でまわった島原半島内の神社を初詣でしよう!
名付けて「初詣で巡り」。
まず、一番近い雲仙の温泉神社へ。

入口から遠景の写真撮影をし、境内に入っていくとなんだか騒がしい。
普段は人っ子一人いない神社に大勢の人が集まり、なにやら準備している。
「あ、七日正月か!」
すっかり失念していた。
今年の目標に「人混みに出掛けない。」を掲げているので、目標に従いお参りもせず退散を決める。
雲仙から南へ下り、一路諏訪の池へ。

諏訪の池は現在工事中で、中池の水が抜かれている。
干上がった諏訪の池を見ることなんて滅多にないので、写真に納める。
諏訪の池には上池のほとりに諏訪神社がある。

誰かから「長崎市の(おくんちで有名な)諏訪神社はここの分社だ。」と聞いたことがある。
その後、図書館で地名辞典(だったかな?)を読んだ時にそれらしきことが書いてあったが、その辞典でも確定はしていなかった。
諏訪の池には今の時期、カモ類が越冬のために渡ってきている。
観察しようと池をまわりこんだが、登り始めたばかりの太陽が逆光になり、シルエットしか見えなかった。
今度観察に来るときは午後にしよう、そう心に決めた。
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