事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

続・意外なふたり~師弟の愛憎

2009-12-29 | うんちく・小ネタ

「美男の系譜」はこちら

♯98 蓮實重彦(元東大総長) & 寺脇研(元文科省官僚)

51zgwmq2zzl 東大時代、蓮實は寺脇の担任だったのだそうだ。寺脇がその事実を明かしたのはつい先日のこと。

同じ映画評論の道を歩みながら、めざした方向は微妙に違っているように思える。

影響力は(立教での教え子たちも含めて)蓮實の方が爆発的だったわけだけれど、ひたすらキネ旬読者であったわたしは寺脇の文章の方を100倍は読んでいる。

東大総長という遠い世界よりも、ゆとり教育がらみで市町村立小中学校にとっては寺脇の方がなじみ深いし。

しかしまさかどちらも官の世界でここまでキャリアアップするとは。映画関係は出世街道ですか。あるいは東大ではそっちの方面もちゃんと履修させているとか。

師弟シリーズはつづきます

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続・意外なふたり~美男の系譜

2009-12-22 | うんちく・小ネタ

「斎藤家のひとびと」はこちら

♯97 有島武郎 & 森雅之

Ukigumo04 この二人が親子なのは有名ですね。

有島の情死とは、乱暴だけど要するにめんどくさくなっちゃったんじゃないのか。アクティブで、蠱惑せずにいられない女性(ではなかったという説もあるけど)とつながり、その積極性に流されるうちに、死すらもイニシアチブをにぎられてしまったのだろうと想像しています。この人はなにしろ自分に厳しすぎる。だからこそ、ポキリと折れてしまったのではないか。

息子の森雅之(日本映画界最高の美男だと思います)の不倫にしても、なんかガッツが感じられないんだよな。色男とは、そんなものなのかもしれない。わたしにはよくわかります。いてっ!なにも殴らなくても。

次回は「師弟の愛憎

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続・意外なふたり~斎藤家の人びと

2009-12-15 | うんちく・小ネタ

Nireke01 「北関東の人」はこちら

♯95 斎藤由香(サントリー社員エッセイスト) & 北杜夫(躁鬱作家)

このふたりはご存じのように親子。これに斎藤茂吉と斎藤輝子と斎藤茂太が加わる。なんという一家だ。

ふたりが出演したテレビのトーク番組で、しかしいちばん笑わせたのは無理やり引っぱり出された北の奥さんだった。明るい彼女でなければ、およそ躁鬱の夫、狂気の義父、不貞の義母を御することなどできなかったろう。また、なんと小林信彦が杜夫の患者だった時代もあるという。おやまあ。

この組み合わせに似ているのが

♯96 しまおまほ(イラストレーター) & 島尾敏雄(不倫作家)

Shinotoge01_2  死の棘の一家ですもの、そりゃあ一筋縄ではいかない作風は孫に遺伝しますわね。

次回は「美男の系譜

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続・意外なふたり~北関東の人

2009-12-07 | うんちく・小ネタ

「進化の果てに」はこちら

♯94 U字工事の益子卓郎 & 森三中の大島美幸

Mori3tyu02 このふたりは同じ幼稚園、同じ小学校、同じ中学校の先輩後輩。

まちゃまちゃと氣志團の翔の例でもたまげたが、このふたりが同窓生というのも笑える。才能とはそんなに分散しているわけではないのか?お笑い界のレノン=マッカートニーか(大げさ)。

批判を承知で告白すると、森三中ってそんなにブスだろうか。特に黒沢の造りはなかなかけっこうなものではないか?……すごく今勇気のある発言をしたような気がする。ちょっと胸がドキドキします。

実は昨日、埼玉県を訪れたんだけど、ここが栃木県に対して優位に立っている理由がわたしにはよくわかりませんでした。あ、もっと胸がドキドキする。

次回は斎藤家の人々

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続・意外なふたり~進化の果てに

2009-12-02 | うんちく・小ネタ

「対バン仲間」はこちら

♯93 リンカーン(第16代米大統領) & ダーウィン(進化論の人)

Obama_shoes_nike_change この二人は1809年2月12日生まれ。まったくおんなじ。生誕200年。ダーウィンが進化論を提唱してから、まだ150年しか経っていないことの重み。それまでの長い間、人間だけが神の恩寵を受けているとした歴史の重みは、やはりあなどれない。

日本人はその点、なんでもありだもんな。いいかげんで、だからこそ呼吸しやすい神の情景。一神教は、救いもするけれど排他的ではあるもんねぇ、とかましたらやっぱり小沢一郎のように批判されるわな。

黒人が奴隷である、という“常識”が覆ってからだって、まだほんのわずかしか経っていない。その意味で、オバマの米大統領就任はやはり大きな出来事だった。リンカーンの足跡を彼がたどろうとしている気概を評価したい。日米のトップが、バカな前任者のために苦境に立っているけれど、ここは応援しておく。あの時代に、またもどりたいですか?

次回は「北関東の人

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今月の名言09年11月号~一回どう?

2009-11-30 | うんちく・小ネタ

09年10月号「志の有無」はこちら

Eguchihisashiworld01_2 「一回どう?」
本番直前にうら若き黒柳徹子に森繁久彌がかけた言葉。
「あたくし意味がわからなくってー」
まあ、黒柳徹子だからなあ。でも、こんな露骨な言葉ですら芸になっているのだ。さすが森繁久彌。近年は“老残”すら芸にしていたではないか。この偉大なパフォーマーの退場よりも、変な整形野郎の逮捕を優先したニュース番組に呪いあれ!

「他人事とは思えない」
92年に途中まで出来ていながら中断していた幻のアルバムを17年ぶりにようやく完成させたというプリファブ・スプラウトの8年ぶりの新作「Lets Change The World With Music」に向けた江口寿史のコメント。江口さん、旧作のリライトもいいけど、新作もよろしく。

「僕はあまり日本語の日本語性というものを意識しない。よく日本語は美しいという人がいるが、僕はむしろそれをツールとして物語を書いていきたい。非常に簡単な言葉で、非常に複雑な物語を語りたいというのが、僕の目指していることだ」
ロイターのインタビューに答えた村上春樹。全面的に支持します。にしても、「1Q84」の第三部を執筆中とは予想はずれたなあ。

「(オレたちロックンローラーが気をつけなきゃならないのは)脳コウソク、心筋コウソク、身柄コウソク」
内田裕也が某放送作家に。しょーもねー(笑)

12月号「夫婦放談」につづく

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続・意外なふたり~対バン仲間

2009-11-29 | うんちく・小ネタ

「便利な夫婦」はこちら

♯92 ブラザー・コーン(バブルガム・ブラザーズ) & 鈴木雅之(シャネルズ→ラッツ&スター)

Bubble04 高校時代に、初めて鈴木(芝工大高)のライブをみたとき、コーンは「うわー、東京のバンドだぁ!」と思ったそうだ。思いっきりリーゼントに決めた、完璧なブラック志向だったにもかかわらず。だからソニーのスタジオで会ったときから意気投合とか。

コーンはそのうえ佐野元春と中学の同級生でもある。人脈の人。あ、そういえば佐野もバブルガム・ブラザーズもシャネルズもエピックだったか。縁だなあ。

次回は「進化の果てに

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続・意外なふたり~便利な夫婦

2009-11-24 | うんちく・小ネタ

「お札の人」篇はこちら

Ogawatamaki05 ♯89 山崎貴(映画監督) & 佐藤嗣麻子(映画監督)

あまりに似合いの監督夫婦。「ALWAYS」「BALLAD」の山崎と「K-20 怪人二十面相・伝」の佐藤。作品の方向性までほぼいっしょなので、さぞや“便利な”夫婦関係なのであろう。山崎の「BALLAD」はもうちょっとかせいでほしかった。それにしてもまさか次の作品が「宇宙戦艦ヤマト」とは……

同じ意味で

♯90 八塩圭子(キャスター) & 金子達仁(スポーツライター)

これもなんか便利な夫婦のような気がする。鋭い夫婦。

金子の“断じ方”がわたしは決して好きではない。サッカーという競技への感情的なまでの支持・不支持という日本人の両極端な姿勢を金子がつくり出したことは確実なので。日本のスポーツ・ジャーナリズムに欠けているものを彼が補完したのだと考えればいいのだろうが。まあ、女性の選択については慧眼だとわたしは思います(笑)

逆に

♯91 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(劇作家) & 緒川たまき(女優)

この夫婦はいかがでしょう。ともにあふれる才能の持ち主であることは理解できても、ケラはみずから社会人として失格だと宣言しているし、わたしもそう思います。だいじょうぶかこの夫婦は。緒川たまきファンとしては心配。今夜も彼女の「嘘つき。」というつぶやきが聞こえる……

次回は「対バン仲間

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続・意外なふたり~お札の人

2009-11-22 | うんちく・小ネタ

「おしゃべりな父親」篇はこちら

♯88 岩倉具視 & 加山雄三

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加山のお母さん(小桜葉子)が岩倉の曾孫。つまり加山雄三は岩倉の玄孫。そんな耳慣れないことばが出るくらい、この関係はスケールがでかくていい。

今のこどもたちは岩倉のことなんて知らないだろうなあ。っていうか、500円札って存在が想像できないかも。もちろんわたしは板垣退助の100円札をおぼえている世代なんで、500円玉の無遠慮な大きさを……実は愛しています。好きだー500円玉

次回は“便利な夫婦

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続・意外なふたり~おしゃべりな父親

2009-11-19 | うんちく・小ネタ

「夜霧の人」はこちら

♯87 明石家さんま & IMARU

Imaru 元妻や娘のことをさんまがネタにすることを嫌う人もいるかもしれないが、わたしは支持する。なんと言っても芸になっているもの。うけとめる大竹しのぶもたいしたものだ。

IMARUについては、元同僚の子どもがやはりカナダに留学していて(しかも同じ街)、何度も何度も彼女を見かけたそうだ。

「すごく小さくって……派手なんだそうです」

彼女が芸能界デビューした今、その情報はマジで納得できます。

次回は「お札の人」おふだじゃないよ、おさつだよ。

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