事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

続・意外なふたり~夜霧の人

2009-11-17 | うんちく・小ネタ

「もぎりの人」篇はこちら

♯86 石原裕次郎 & 向井千秋(宇宙飛行士)

Nextyujiro 患者と執刀医の間柄。向井さんは旦那の髪型で印象深いけれど、こんな小ネタもあったんだなあ。いまどうしているんだろう。

 ウィキペディアによれば、外科医をしていた1981年に、解離性大動脈瘤で入院した石原裕次郎の担当医の一人を務めている。この時の白衣がカンフーの道着に似ていたため、裕次郎から「カンフー姉ちゃん」とあだ名をつけられていたとか。知らなかった(笑)

7月に行われた裕次郎の法要が、はたして石原プロにとっておいしい商売だったかは微妙ではないだろうか。曹洞宗の檀徒がこんなことを言ってはいけないのかもしれないけれど(父親はその7月に総持寺にお参りに行っています)、小林専務という一種のスターがいても、肝心の“次の裕次郎”が育たないではないか。あのプロダクションから新たなスターがあらわれるのは、いったいいつのことだろう。

次回は「おしゃべりな父親

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続・意外なふたり~もぎりの人

2009-11-14 | うんちく・小ネタ

「関西の地場産業」篇はこちら

♯85 片桐はいり & 上橋菜穂子

Katagirihairi04 強烈な性格女優(そんな範疇も超えているような気もする)である片桐はいりと、「精霊の守り人」の原作者の上橋は中高一貫の女子校、香蘭女学校(東京都品川区)の同級生。学生のときに圧倒的な存在感を片桐は誇っていたそうだ。そうだよなあ、あのまんまの感じで女子高生だったんだもの。それを静かに支えていたのが守り人の上野だというのが泣かせる。

文化祭で脚本→上橋、端役→片桐の演劇を上演したこともあるとか。やはりファンタジーで、剣をバルサ材でつくった……そうかそれであの用心棒の名前は(笑)。

片桐は現在キネマ旬報で、もぎり嬢だった経験をいかした連載「もぎりよ 今夜も有難う」をつづけている。11月下旬号にはなんと酒田港座を訪れた経験談が。

一年前は

『思わず手を合わせたくなるような佇まいだった』

のに、「おくりびと」以降、

『なんとまあ、棺おけに納められていたはずの映画館が生き返っている!』

『一本の映画が鍵となり、あかずの扉が次々と開いていく。わたしは1年前は廃墟だったその劇場に、しずしず足をふみいれてみた』

次号が楽しみですなー。あ、それから

『日本一甘い刈屋の梨』

と紹介もしてくれててうれしいです。あれは、うまいもんねぇ。

お次は「夜霧の人」篇です。

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続・意外なふたり 関西の地場産業

2009-11-08 | うんちく・小ネタ

「富豪の一族」はこちら

♯84 田中将大(楽天) & 坂本勇人(巨人)

Sakamoto04 このふたりは兵庫県伊丹市の小学校時代の同級生。チームでは坂本がピッチャーで田中がキャッチャーだったときもあったとか。

にしても、野球強豪校での同級生ならともかく、話は小学校である。関西の野球レベルの高さがこれだけでもうかがいしれようというものだ。

そういえば、元巨人の大森が、やはりクラブチーム時代に「向こうのグランドにやけに飛ばすヤツがいるなあ」と見ていたら、それが清原だったというエピソードなどを知ると、向こうには天才がゴロゴロしているのかとしみじみする。

酒田南の飲酒事件を考えても(きちんと育てていただいて、と輸入選手たちの親たちは卒業式で号泣するそうだ)、関西において野球とはすでに地場産業であり、圧倒的な輸出超過なのだろう。田中は北海道へ、坂本は青森に進学したわけだし。

田中については、あの歴史に残る駒大苫小牧VS早稲田実業の試合をライブで見ていてラッキー。斎藤は確かに好投手だけれど、今から思えば田中の高速スライダーを高校生が打てるわけないです。

さて、日本シリーズ優勝記念に今回は坂本を中心に。

捕球から送球までの素早さとか、スライディングの切れ味とか、坂本の野球センスは抜群なのが素人目にも歴然。

でも第一戦の決勝打にしても、彼は「あ、入った」と考えたに違いなく(まあ、東京ドームなら確実にホームラン)、全力疾走にはいるまでに数秒かかっている。この、見切りが早すぎる欠点は天才特有のものだろうが、はたしてこの性格でマジのスランプに陥ったときにだいじょうぶなんだろうか。

Tanakamasahiro04 来年のドラフトでは斎藤佑樹が目玉になることは確実。おそらく大リーグは選択せずに日本プロ野球を選ぶことと思う(クレバーな選手だからきっとそうする)。そのときに、田中との因縁でもりあがると同時に、坂本もふくめた黄金世代人気がプロ野球をふたたび活性化してくれることを切に願う。

あ、斎藤が巨人に入ったりすると話はまた違った方向に行っちゃうのかな。

次回は、「もぎりの人

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続・意外なふたり 富豪の一族

2009-11-07 | うんちく・小ネタ

「政治家と芸能人」篇はこちら

Kaseryo02 ♯82 加瀬豊(双日社長) & 加瀬亮

あの加瀬亮が社長のご子息だったとは。

♯83 山野愛子(美容家)& 品川祐(品川庄司)

品川のおばあちゃんが山野。大金持ちだったんだね品川。でも、不良にあこがれて転校した公立が狛江三中……っておれが住んでたとこじゃないか。

映画監督として才能があったとは意外。そして彼に出資しようと角川が思ったあたりも意外。「踊るさんま御殿」で、妙に軽い再現ドラマに出ていたのを、山野一族は複雑な思いで観ていたのだろう。江口寿史の品川評「なんか小器用な感じなわりに野望はデカそう」には笑った。

この二人には、しかしまったく“七光り”というイメージはない。良家の出身であることに、かなり屈折した思いがあったのだろう。

次回は、あの野球人たちを。

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続・意外なふたり 政治家と芸能人

2009-11-06 | うんちく・小ネタ

青森政治家篇はこちら

Aidashoko09 政治家と芸能人のカップルといえば、古くは

♯75相澤英之と司葉子(ここの嫁がなんとWinkの相田翔子!)

♯76水野誠一(西武の社長でもあった)と木内みどり

♯77失楽園カップルで有名だった船田元と畑恵

現役では

♯78後藤田正純と水野真紀

♯79馳浩と高見恭子

などがいる。でもこの組み合わせは意外だったな。

♯80 柏村武昭と林竹洋子(はしだのりひこ&エンドレスのボーカル)

わたしはローカルアナ時代の柏村は「お笑いマンガ道場」でしか認識していない。まあ、薄味だけど達者な司会者。それが議員になった途端、国家主義的な主張をくりかえし、暗澹とさせた。

ところが、奥さんは「嫁ぐ日」とかのボーカル。どんな生活なのかなあ。フォークソング(とりあえず、抵抗の詩である建前)を歌っていた彼女は、どう心の中で夫の主張を聞いているのだろう。

あ、そういえばもう一組政治家と女優のカップルはいたな。

♯81黒川紀章と若尾文子

まあ、政治家にはなりそこねたわけだけど、彼はいったい何がしたかったんだ?

画像が、個人的嗜好むき出しであることをおわびもうしあげます。

次回は、富豪の一族

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続・意外なふたり 青森政治家篇

2009-11-05 | うんちく・小ネタ

「崖っぷちの人」はこちら

今回も政治がらみです。

♯74 太宰治 & 津島雄二 

Dazai02 太宰(津島修治)の関係者は政治家でいっぱい。

太宰の父親(津島源右衛門)や長兄(津島文治)は衆院議員、参院議員、青森県知事など、怒濤のキャリア。娘は作家の津島佑子である。なんて一家だ。

先日の衆院選では、青森一区に太宰の孫である津島淳が自民党系から、青森4区から甥である津島恭一が民主党から立候補した。津島家の看板は、自民党にも民主党にも有効らしい。

津島雄二は太宰の娘婿。世襲批判のために息子の公認がえられず、当選もできなかったあたりは苦しい。派閥の領袖が選挙直前に引退表明ってのは、しかし政治家失格じゃないんすか。

次回は政治家&芸能人カップルを。

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今月の名言09年10月号~志の有無

2009-11-02 | うんちく・小ネタ

Hashimoto05  09年9月号「あ、オッパイだ」はこちら

「組織のトップに対するモノの言い方ではない。」

税金に対する職員の意識の低さを指摘する庁内メールを送った橋下大阪府知事に、ある技師級職員が「愚痴はブログ等で行って下さい」とするレスを返したことに厳重注意処分をくだすとしたときのコメント。府民からは賛同の声が多いと報じられている。

はたしてそうだろうか。橋下の常日頃の発言が“組織のトップとしていかがなものか”という皮肉はさておいて、トップダウンですべてを解決しようとする人間が、こんなレスごときで激昂するのは覚悟が足りないではないか。自分の意図をむき出しの形で職員に通知するのが彼の流儀だとするなら、職員のむき出しの意図を正面から受けとめることこそがトップとしての彼に求められているはず。まあ、あの男にそんな無いものねだりをしてもねぇ。

Ebatakensuke02「私の専門は兵器とか戦争。それで飯を食っていますが、なければない方がいいもの。人命にもかかわることでもあるし、おもしろおかしく取り上げてほしくない」

湾岸戦争時のテレビ解説などで知られた軍事評論家江畑謙介の亡くなる前の発言。印象深い髪型で話題にもなったが、実際に戦争が始まってみると、彼のようなそれまでまったく知られていなかった、字義通りの“タレント(才能)”が出てくるんだなあと思ったものだった。何よりも、キャスターの挑発に簡単にのらない姿勢が貴重だった。

 わたしは今でも非武装中立論に傾倒している。でも、戦争というものの本質を知らないままで、戦争反対戦争反対とお題目を唱えているだけで平和が確立するわけがないと感じるのは(戦争反対戦争反対とお題目を唱えなくては平和は絶対に訪れないわけだが)、江畑の苦い思いの影響か。合掌。

09年11月号「一回どう?」につづく

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続・意外なふたり 崖っぷちの人

2009-10-23 | うんちく・小ネタ

Kaifutoshiki02 「意外なふたり」正編はこちら

正編最終回はこちら

連載終了後もExcelでしこしこネタを収集し続けていたんだけど、次第にネタ自体が古びているのでこのへんで放出しましょう。

まずは政治家編。

♯073 海部俊樹 & 小林誠

総選挙前に知ったので“崖っぷち政治家”とノーベル物理学賞受賞者というくくりだったのに、政権交代によって海部はただの人になってしまった。

このふたりはいとこ。

選挙ではかなり小林は応援したらしいのだが、怒濤の流れはいかんともしがたかった。

現在、民主党が少しでもミスをすると読売~産経~NHKの保守系メディアは「ぶれた!」と騒ぐ。でも海部のことは決してふりかえったりはしないんだね。
あれこそが、ブレというものだったろうに。

わたしは、海部俊樹に足りなかったのは強力な派閥よりも、もう少し広い肩幅ではなかったかと思っている。マジで。ガタイの良さだけで総理になったあいつのような例(小泉じゃないですよ)もあることだし。

次回は青森政治家編

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今月の名言09年9月号~あ、オッパイだ。

2009-09-30 | うんちく・小ネタ

Summerwars05 09年8月号はこちら

「頭、整理できた?」

……民主党との政権移行協議についてマスコミに問われた“元”首相である麻生の発言。連日連夜、新政権のニュースが伝えられているので忘れられがちだが、彼の画像が出てくると、ああ、政権交代ってのはいいもんだとつくづく思える。
 もちろん読売と産経とNHKを中心に民主党へのネガティブキャンペーンは続いているが、それではあの選挙で自民党が勝った方があなた方は本当に良かったのかときいてみたい気がする。

「うん、全人生をギャグで貫きましたものね。テレビで見たんですが、最期のひとことは『あ、オッパイだ♪』」
祖父江慎が語る赤塚不二夫の臨終の言葉。

……最後の言葉として、勝海舟の「コレデオシマイ」に匹敵する。

「僕はナンバーワンになりたい。この世界オンリーワンでいいなんて甘いこと言うやつが大嫌い」

……イチローって、かなりの放言をかましている。実はわたしは、石川遼なるゴルファーを賞揚するスポーツマスコミに辟易している。妙に老成した発言をくりかえすあの十代の不健康さよりも、イチローの稚気の方がはるかにすばらしい。

「君をジブリに入れると君の才能を潰してしまう」

……宮崎駿が「サマーウォーズ」の細田守に送った手紙。さすがですな。送った方も、送られた方も。

09年10月号「志の有無」につづく。

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今月の名言09年8月号総選挙篇

2009-08-31 | うんちく・小ネタ

「ナガサキとヨコハマ」篇はこちら

「先進国で唯一、一党支配の政治体制を持つ国が、より正常な民主主義へと進化を果たした」

……イギリスのタイムズの社説。イギリスらしい皮肉。やれやれ。しかしこれが中国の新聞になると

「日本が『大王の旗』を変えた」

「天が変わった」

……三国志かっ!

「これだからお坊ちゃんはダメなんだ」

ある自民党幹部が「情勢は好転する」とした麻生総理を評して。誰だこの幹部って(笑)。

「麻生に本物のケンカはできないよ」

今回の選挙を文字どおり仕切った小沢一郎の本音。民主連立内閣が法務大臣に誰をすえるかは注目だ。特捜部への復讐が始まるわけだしね。

「肌合いが合わない」

その小沢は岡田克也や前原誠司を毛嫌いしている。ジャスコ岡田はともかく、わたしだって前原はかんべんしてほしい。にしても、今回の選挙がいかに小沢のものだったか。選挙を知悉していることの凄みは、田中角栄ゆずりなのだろう。怖い怖い。

「(次期参院選については)何とも言えない」

幸福実現党の幹部が敗戦の弁。今回の選挙における最大の謎はこの政党だ。はたして彼らはどう総括しているのだろう。認知度が上がったのは確かだろうが、逆に認知度がこれまで果てしなく低かったことの証明にもなってしまった。布教としての選挙は、大川隆法にとって決しておいしいものではなかったはずだ。

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