事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

自暴自伝~大貫妙子篇

2008-06-07 | 音楽

Romantiqe 村上秀一スピークス交友録はつづく。
山下達郎篇はこちら。で、今回は大貫妙子。

酒の飲み方って、そいつの人柄が出るじゃない。一番強いのがター坊(大貫)だった。これがまた強いんだ。ぱくぱく食べてぐいぐい飲んで、それでも全然乱れない。落ち着き払った調子のまんまなのよ。二番目に強かったのが俺で、逆に悪酔いがひどかったのが龍一。かならずベロベロになるのがわかっていて、それでも飲むんだな。錯乱系なんだ。

……これは見た目どおりですね。泥酔する大貫妙子って想像もできないし。彼女は意外に苦労人で、お金がなくてピアノが買えず、鍵盤を紙にコピーしたやつで毎日練習していたんだよ。おしゃれきわまりない彼女のサウンドからは、やはり想像もできないことだけれど。それにしても坂本龍一ってほんとどうしようもないヤツだったんだなあ(^o^)……ってネタのあとになんだが、次回は矢野顕子篇です。

画像は二十数年前、いちばん最初に買った大貫のアルバム「romantiqe」。「新しいシャツに袖を通しながら わたしを見つめてる~♪」すげー詞です。

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自暴自伝~山下達郎篇

2008-06-07 | 音楽

Tatsuro01 村上秀一交友録のつづき。坂本龍一篇はこちら。

達郎のギターの何がいいかって、あのたどたどしさですよ。不器用だしヘタなんだけど、でもあいつの好きなシカゴ・ソウル、カーティス・メイフィールド直系のリズムギターを弾かせたら、右にでるものはないの。

……そうですか達郎ってギターへたなんだ。当代一流のミュージシャンしか使わないのでそんな意識でしか聴いたことがないもんなあ。1/4音の違いも許せないのでバックコーラスには佐藤竹善と村田和人しか使わないくらいの人だしね。

 山下達郎ファンは必ず聴いているであろう日曜午後の「サンデーソングブック」(TOKYO FM)。ここまで長く続くと、もはや名人芸の域に。大瀧詠一竹内まりや出演を「待ってました!」と思えるようになると、これはもう歌舞伎や寄席の世界かな。

次回は大貫妙子篇。

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自暴自伝~坂本龍一篇

2008-06-07 | 音楽

_sakamoto 矢沢永吉篇はこちら

さて、村上秀一の交友録の続き。わたしの世代が血を燃やしたあの方々を。今回は坂本龍一篇。

きたなかったねえ、その頃の龍一。しゃれっけのなさってことでいえば、達郎たちもけっこう人後に落ちなかったけど、龍一のきたなさときた日には、並じゃなかった。俺がムショ入りしたのが79年だから、とりあえず二年半つきあったんだよな。その間ずっと同じウエスタン・シャツにフケでコテコテのバックスキンの黒のジャケット。それ以外の服を着てるの見たことないよ。

そういうやつだったのに、翌年、俺が出所する頃には、いきなり小ぎれいになっていた。細野さん、高橋幸宏と組んだイエロー・マジック・オーケストラが「ライディーン」のヒットで大ブレイクした直後だからね。フケまみれの長髪、ゲタばきだった龍一が、突然テクノカットだもん。

……いやはやこれは意外。名作「千のナイフ」がリリースされた頃か。YMOのファッション関係は幸宏がイニシアチブをにぎっていたので、さぞや手こずらせたことであろう。まったく、今となっては信じられないことだが。

次回は山下達郎篇。

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自暴自伝~矢沢永吉篇

2008-06-07 | 音楽

村上ポンタ秀一スピークス交友録第一弾は矢沢永吉。

Yazawaeikichi_0709_250 いや、すごかったよ、レコーディング中の矢沢。「こんなもの見て叩くな!!」って、譜面をもうバンバン投げる。「譜面なんか見てないで、俺の言うこと聞け」ってことなんだ。また身振り手振りがとにかく激しいわけ。何が言いたいのかなんてわかんないよ、はっきり言って。(坂本)龍一なんか、俺以上に目が点だった。たしか、まだ芸大の院生で、スタジオの仕事を始めて何日目、みたいな頃だったから。

 それでも矢沢が俺に何かを伝えたがっている、その“感じ”だけはビンビンに伝わるわけ。矢沢ってコードの名前もわかんないし、ドラムのことだって正確に指示できないんだ。でも、なんとなく「わかる」のね。

……さすが矢沢(^o^)。意外に思われるかもしれないが、彼のサウンドはかなりおしゃれ。それがこんな形で実現していたとは。でもまさかドゥービー・ブラザーズとセッションしているときもこんな感じじゃなかったんだろうな。いや、矢沢ならあり得る。心配。

元同僚はダンナが矢沢ファンだったものだから、長男の名前は直球で「永吉」。二番目の子を身ごもったのでみんなで名前を予想した。
B吉だろ?」
「三番目はC吉かよ」
「女の子なら少女A子(笑)」
実際にはすごくおとなしめの名前になってました。残念。

次回は坂本龍一篇。

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「自暴自伝」 村上“ポンタ”秀一著

2008-06-07 | 音楽

31309187  つきあいづらい人だろうなあ、とこの自伝を読んでつくづく思いました。吹奏楽の名門(ということはほとんど体育会系)西宮高校で部長をはり、やる気のない部員を片っ端からクビにした熱血漢。たまたま参加した赤い鳥のバックバンドがドラマーとしてのスタート。参加したアルバムは1万枚以上。あなたもどこかで彼の熱いドラムを聴いたことがあるはずだ。え?ロックを聴かないからそんなはずはない?いやいや、クレジットされていなくてもセッション・ドラマーとして誰よりも有名で(かつ高いギャラをとる)彼は、かつてスタジオ・ミュージシャンとして山口百恵、キャンディーズ、ピンクレディー、そして五木ひろしまでこなした超売れっ子。誰の曲をやったか本人もおぼえていないぐらい。だから日本人なら絶対に聴いているはずなのです。

 あるいは「イカ天」で素人バンドをほとんど罵倒する審査員だったり、「新堂本兄弟」で気持ちよくハイハットを叩いている姿で彼のことを知っている人も多いかもしれない。

 わたしにとって村上は、ファンだった大貫妙子山下達郎(シュガーベイブ系ですな)のアルバムで、ほとんど例外なく彼の名前がクレジットされていたので昔からおなじみ。ファンキーなドラミングなのに、さすが吹奏楽出身らしく、意外なほど理論派であることがこの自伝で理解できる。ポンタ、というニックネームは、花柳界にいたお母さんの源氏名だったようで、本人としては苦い思いでいることも初めて知った。

E0081370_2236318  しかし何より長い間一線で活躍した彼の(クスリで逮捕され、お休みしていた期間もありましたが)交友録が爆笑なのだ。抜粋して紹介しよう。次回は矢沢永吉篇。

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