気象災害をもたらすものとして、まず代表的なのは台風、発達した低気圧が挙げられますが、忘れてはならないのに、ポーラーロー(寒冷低気圧)があります。ポーラーローはその上空に強い寒気を伴っており、ポーラーローの通過時には、短時間強雨や落雷、ひょう、突風、竜巻などを引き起こします。ポーラーロー自体は規模は小さなものですが、通過時に前記のような激しい気象現象をもたらし、災害を引き起こすことも多いものです。その,ポーラーローが大陸から本州付近を伺っており、明日24日9時には日本海西部に達して(引用図の24日9時の予想天気図を参照)、その後日本海を東進し、夜には東北地方に達する見込みです。
引用図の雲画像図(23日16時現在)より、23日16時には、中国大陸北東部(朝鮮半島の北側あたり)で白く輝く雲の集団があります。これがポーラーローです。
明日24日は、西日本から不安定な空模様となり、西日本の日本海側を中心にして北陸地方や東北地方にかけて、短時間強雨や落雷、ひょう、突風、竜巻などに注意が必要です。また、夕方以降関東南部には、ポーラーローの接近に伴って、別の低気圧が発生する模様で、関東地方周辺でも、24日夕方以降は、短時間強雨や落雷には気をつけてください。
※引用図は3月23日16時の雲画像図と3月24日9時の予想天気図です。(気象庁HPより引用いたしました。)