①9月17日21時の天気図 気象庁HPより引用
②9月17日21時の日本付近雲画像図(赤外) 気象庁HPより引用
台風11号は、17日9時に、日本海西部で温帯低気圧に変わりました。
台風が温帯低気圧に変わってといっても、台風が前線を伴って、北からの寒気と南からの暖気とがぶつかり合っている状態になっただけのこと。つまり、渦の構造が変化下たでのことです。ですから、この低気圧に向かって、南から暖湿流が流れ込み、この、台風から変わった低気圧や前線の周辺では雨雲が非常に発達し、東北地方では、軒並み24時間雨量が200㎜を超す大雨となりました。
東北地方で、24時間雨量が200㎜を超す雨量を観測することは、観測史上、まれなことです。
さて、引用図①より、南西諸島の南海上には、台風12号があり、北西へ進んでいます。
引用図②より、台風12号を取り巻く雲はしっかりした渦をなしており、台風の中心は、ぽっかりと 雲の切れ間となっている 目 が見られます。
台風12号自体の勢力は強いものであることがわかりますが、台風12号の進行方向周辺の海上の海水温は30℃程度と、この時期としては高く、台風自体を発達させるのに8好都合な条件が揃っています。
台風12号は、18日には、発達しながら南西諸島南部へ接近する見込みです。
さらに、引用図②より、17日午前中まで所々で強い雨が降っていた西日本の各地には、17日21時現在、昨日と比較すると(前日記事を参照ください)、発達した雨雲(雲画像図上で白く輝いた部分です。)は少なくなってきました。これは、台風12号の北西進に伴い、南海上で太平洋高気圧の勢力が強まり、西日本付近にかかる前線の活動が次第に弱まりつつあることを示すものです。おもけに、太平洋高気圧の勢力がつよまることは、そうです。暑さはまだまだ続きそうですね。もう、彼岸なのに。・・・・・