①8月29日3時の天気図 気象庁HPより引用
②8月29日3時の関東・東海地方周辺レーダーアメダス解析雨量図 気象庁HPより引用
③※岡崎や町田に豪雨が降る直前、8月29日1時の関東・東海地方周辺アメダス風向風速分布図 気象庁HPより引用
④※岡崎や町田に豪雨が降る直前、8月29日1時の日本付近ウインドプロファイラー風向風速分布図 気象庁HPより引用
8月29日未明に、東海や関東の一部で局地的に豪雨となりました。
29日2時までの1時間に、愛知県岡崎市で147㎜ 29日2時30分までの1時間に東京都多摩地区町田市で110㎜、この他、東京都多摩地区の八王子市、国立市などでも1時間に100㎜を超す猛烈な豪雨に見舞われました。
これは、先日の本ブログの記事の続編みたいになりますが、本州上には、日本海沿岸の前線に向かって、南海上(詳しく言うと、南東~南より方向 と南西方向より)暖湿流が大量似流れ込んできています。
そういう状態の下に、引用図③④より、愛知県岡崎市周辺や東京都町田市周辺には、地表付近で内陸部に滞留する気流(相対的に気温が低い気流)と、海上からの気流(相対的に気温が高い)が衝突して気流の不連続部分(シアーライン)を形成しています。また、上空1000m付近でも地表付近と同様に内陸部に滞留する気流と、海上からの気流との間に気流の不連続部分(シアーライン)を形成しています。当該シアーライン周辺は、気流同士衝突している場でありますから、気流が特に上昇している場ともいえますね。引用図②より、当該シアーライン周辺で特に雨雲が発達していますよね。
大気が不安定な場の中でも、特に気流が上昇している場と言うことですから、雨雲がとりわけ発達しやすい場でもあると言えます。
以上述べたことより、今回の東海や関東の局地的豪雨が引き起こされたと言えますね。
各種実況データを基に、現況を的確に把握して、それから何が引き起こされるが見極めることが、今回のような局地的豪雨対策には必要ではないのでしょうか?
今回の豪雨を受けて、29日に、気象庁の主任予報官の方が今回の豪雨を説明していましたが、ただ、南海上から暖湿流が大量に流れ込んで云々・・・程度のありきたりな説明に終始していました。
カノウおにいさんの解説のほうが細かい内容だったです。
ところで、今回のような豪雨は予報できないのでしょうか?
返答遅れてすみません。
質問の件、お答えいたしますが、いつ何処にどれだけの雨量をピンポイントに予報することは現状ではむすかしいでしょう・
たた、豪雨になるポテンシャル(可能性)が高い地域を事前に特定し、当該地域の実況を監視強化すると言う手法は充分可能な筈です。これだけでも、防災活動には充分寄与できるのではないでしょうか?このことは、まだまだ充分に実行されていないようですよね。
今回のような豪雨になると、まだまだ、一般論的な、ありきたりの自己解析が紹介されるようです。
気象庁さんからの情報も、もうすこし地域的特性を定性的に分析して、もっと解りやすい情報を発信されるべき と思います。
数値予報による予測ばかりが、予報とはいえない筈です。