カノウおにいさんの気象・地震再発見

気象や地震についての目からうろこが出る話全集です。
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関東でも猛暑復活 だが 気になるものが・・・

2010-08-22 20:44:59 | インポート

①8月22日9時の天気図 気象庁HPより引用

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②8月22日(18時まで)の各地の最高気温分布図 気象庁HPより引用

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③8月22日9時気象庁発表AXFE578図 日本気象予報士会HPより引用

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8月22日は、東海地方や西日本は言うまでもなく 関東地方でも内陸部を中心に猛暑が復活しました。

各地の最高気温は、大分県犬飼で37・9℃ 広島県加計で37・8℃を観測したほか、関東地方内陸部の 群馬県館林で37・6℃ 前橋と同じく群馬県内伊勢崎で37・2℃ 茨城県古河で37・0℃を観測しました。

東京都内では、練馬(武蔵高校内が観測地点)で36・1℃を観測し、 東京(気象庁のある千代田区大手町)でも34・6℃と、猛暑日寸前となる厳しい暑さでしたね。

引用図③の上側図より、500hpa(上空5500m付近)には、東海地方から西の地域を高気圧がすっぽりと覆い、いかにも、猛暑をもたらすパターンですが、引用図③下側図をよく見ると、上空1500m付近で時計回り(高気圧性循環)となっている箇所が、四国沖と関東南東沖の2つあります。そして、当該上空1500m付近の高気圧性循環の外縁にあたる東海地方から西日本の広範囲では、帯状に縦縞模様の部分(上空3000m付近で上昇流域)が広がっていますね。

上空3000m付近で上昇流域となる箇所は 

Ⅰ:500hpa(上空5500m付近)の正渦度移流域 もしくは Ⅱ:上空1500m付近の暖気移流が顕著な地域 

と言うことになります。

特に、帯状に、上空3000m付近の上昇流域が帯状に分布する地域では、下層で暖湿流の流入が盛んになっている地域を示すものであり、地表付近の高気圧の勢力が、徐々に衰退しつつあることを物語るものです。

前記した、東海地方から西日本各地の上空3000m付近の帯状の上昇流域は、下層で暖湿流が大量に流れ込んで大気が不安定になっていると言え、地表付近での高気圧の勢力は、徐々に衰えてきている状態と見られますから、雷や急な強い降水が発生しやすくなっていると言えるでしょう。

今後、この帯状の上空3000m付近の上昇流域の動向には要注意です!!


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